カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

思惟

「内的確かさ」と「外的確かさ」

http://d.hatena.ne.jp/rna/20051207/p4 宮台真司風に「倫理=内的確かさ」「道徳=外的確かさ」というふうに区別すると、 「倫理」と「道徳」に分けた元祖は柄谷行人じゃないかなあ、と思う。「内的確かさ」「外的確かさ」というよりクリアな言葉を提示した…

挑発「ペルー人に同情」?

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051202#1133465637 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051203#1133548022 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051204#1133683437 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051205#1133725331の続き。 私が「ペルー人に同情」して色々…

「お家芸」とケガレ

非合理的非理性的精神に働きかけ、シンボル操作を行い、知的作業を困難たらしめること、不毛な方向へ知的作業を誤誘導する行為を、このブログでは「呪的闘争」と呼称する。 逆に、「呪的闘争」を覆し、そのインチキ性を解析し暴露する作業は、「御祓」「清め…

議員数はこれ以上減らしてはいけない。

1 議員数はこれ以上減らしてはいけない。 議員数を減らせ、という俗論がある。たとえば小沢一郎が語り、民主党がマニフェストに書き、私のブログを読んでくれているらしい http://d.hatena.ne.jp/oasis-a/20050930 といったところで国会議員を減らせ、とい…

「好き嫌い」なんてどうでもいいのだ。

1 私のブログへ在日コリアンの方のブログから飛んでくる方がいるから、たぶん在日コリアンの方もそれなりにご覧下さっているのだと思う。 「嫌韓厨」は「好き嫌い」だけで政治を語る低能だからどうでもいいとして、案外在日コリアン(だと少なくとも称する…

「有害コミック」問題再考

「有害コミック」問題再考 鎌倉圭悟 九〇〜九一年に「有害コミック問題」というのが起きました。 和歌山県田辺市からはじまりました。 この「運動」を起こしたのは「念法眞教」という仏教系新興宗教です。 朝日新聞九一年五月二九日朝刊記事 ある県議から「…

忘却との戦い

日本の政治は茶番の連続であり、日本の報道は創作された「物語」であり、人々は何事かの事件報道に違和感を感じた時「今回の件でみんな気づいたよ」と常に安易に言う。 だが、次の瞬間には既に忘れている。 我々がすべきは、何にどう気づいたか、ごくごくあ…

「判り易さ」の原則

「判り易さ」について、私は小池一夫劇画村塾のテキストで学習した。そこから学び自分でさらに考えたことを書いておく。マンガは「判りやすくなければ無価値」だから、「判り易さ」については技術論が発達している。 (「判り易さ」は「単純化」ではない。「…

「ネット右翼」考察/ゴルディアスの結び目

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050403/1112485208の続き。 「ネット右翼」を考察したいという意思はずっと継続しているのだが、「ゴルディアスの結び目」のごとき存在であり、容易に解けるものではない。アレクサンダー大王を見習って絶ち切ってしまいた…

「頼りなさ」と「抜き難さ」

近代的であり都市的であり個人主義的であることがらには、「頼りなさ」がつきまとう。「嘘っぽさ」「そらぞらしさ」という言いかたしてもいいかな。とくに田舎にいる時には、たとえば学校的なもの、お役所的なものは、皆、都市的な基準の上に乗っていたので…

お人好し

悪意への想像力 - カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記/はてダ版からの連想。 「ファシズム」とか「ファシスト」とかいう言葉は、かつて無意味に濫用されすぎた経緯があるから使わないことにしているのだけど、珍しく使ってみる。 だいたいに…

「言論の自由」の本義

バカな荒らし厨房がしばしば荒らしを「言論の自由」だとか強弁することがあるが、これは言葉の使い方が誤っている。 立憲民主主義で言う「言論の自由」とは、「《国家権力》に対して、嘘をつかずにものを言う正義」「行政を言論に干渉させない正義」を指す。…

誤用されやすい概念;「易しい」「わかりやすい」

〔以下は2003年1月-2月に書いたもの〕 「易しい」「わかりやすい」とは何か、という事柄は、他者の思考モデルをどう想定するか、人間一般の思考モデルをどう想定するか、によって、意見が分かれるだろう。本来、社会科学、とくに教育学が最も集中的に「科学…

北朝鮮関係、ちょっと整理しよう。

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050129/1107030644 1; 「救う会」には原発関係者が多い。蓮池透は東京電力の職員で、勝共連合だ。原発は日本の潜在的核保有能力維持のためにある。決して電力安定供給のためにあるのではない。 クリントンと田原総一郎の…

『タテ社会の人間関係』

〔略〕派閥集団を形成している政治家は、自分たちだけで他の派閥内のことがよくわからず、政治記者が他の派閥の情報提供者であったりする。学者や知識人は〔略〕第三者や他のグループとは同じ分野の専門でありながら、さっぱり意思が疎通せず、ディスカッシ…

レポート;『インパール兵隊戦記』に見る、日本の「二重規範」の問題

〔以下は、2002年12月に書いたレポート。「情実主義」について。〕 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/1274/1039180795/2-22 このレポートでは、黒岩正幸『インパール兵隊戦記 「歩けない兵は死すべし」』(光文社NF文庫、1999年)*1をもとに…

代表議会制のルーツ

代表議会制のルーツ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/1274/1025577785/71-72 中世欧州の代表議会政治の発展 2つのルーツ 1;教会法の定め 司教は、司教座のある教会の聖職者たちによって選挙されなくてはならない、と、教会法で定められていた…

ネットと「ムラ社会」

『タテ社会の人間関係』の「田舎っぺ」から連想したので、以下、2002年12月31日頃書いたものを転載する。 「ムラ社会」の作法と「都市(非ムラ社会)」の作法 インターネットは、「自由」で「平等」だ。原則的に誰でも発言できる。この作法は、都市的(非ム…

『ハーヴェイ・ミルク』

http://www.mmjp.or.jp/BOX/database/harvey.html http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006S25Q/qid%3D1051031689/249-5557652-3102733 マイノリティ問題について、映画『ハーヴェイ・ミルク』を題材に、O先生の講義を受けたことがある。以下、そ…

「陰謀論」の系譜

1; ブッシュが政権とって以来、世界政治も日本政治もいかがわしい情報操作だらけになりました。マスコミ(ていうか主に新聞・テレビ――記者クラブ――の報道)が流す情報には違和感だらけになりました。マスコミ(記者クラブ)が流す情報と実際は違うはずだ、…

エネルギー論と、北朝鮮論

アンチ北朝鮮言説って、北朝鮮と日本を不仲にさせるための策謀だと思うんだよね。日本で近年放送されていた北朝鮮を揶揄する番組って、韓国で何十年も前から放送されていた番組とネタが一緒だと、韓国人の友人から聞きました。韓国と北朝鮮は統一韓国を作ろ…

国防論

現在、日本は年間五兆円の軍事費を使っている。軍事費で見ると、世界二位の支出だ。現在の年間の税収は、三十兆円しかない。この軍事費は全くのムダである。どうムダかというと、以下のリンク先のようにムダである。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050125/…