カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか、狂乱している老母との生活とか

読書

ジョン・W・ダワー『昭和』

ジョン・W・ダワー『昭和』(みすず書房、2010年)読了。以下、いくつかメモする。 「1章 役に立った戦争」 終身雇用・年功序列の起源は、1939年、第二次世界大戦の頃らしい。 一九三七年の日中戦争から四年後の真珠湾攻撃までのあいだに政府が実施した調査…

警察と検察は、江戸時代みたいに月番交代制にして相互監視させるべきである、その他

1 誰もが色々なアイデアを持っているものであり、でもって私も色々思いついてしまうことがあるが、そのアイデアを実現させるとなるとものすげえ労力と高いハードル越えをしなくちゃならないので、せめてアイデアを共有する人が増えてくださることを願い、以…

『夜と霧』

『夜と霧』読了。アウシュビッツ収容所での生活を記した心理学者の書。名著だ。訳も読みやすく、予想外に短い時間で読了した。夜と霧 新版作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2002/11/06メディア: 単行本購入:…

日本は明治31年までは「夫婦別姓」だった

たとえば「北条政子」に見るように、少なくとも鎌倉時代までは日本では「夫婦別姓」が常態だったのは知っていたんだが(北条政子は源頼朝と結婚した後も北条姓である)、いつまで「夫婦別姓」の習慣が続いていたのかずっと気になっていた。答えを知った。明…

「北九州方式」生活保護

報道から↓ http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009060501000684.html 生活保護受けず無職男性が孤独死 「健康と判断」と北九州市 2009年6月5日 19時52分 生活保護受給の相談のため北九州市の門司福祉事務所を訪れた無職の男性(39)が、職探しを続ける…

「読書猿」が復活していた!

「読書猿」http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1356/DOKUSARU.htmlがブログで復活していたhttp://readingmonkey.blog45.fc2.com/ 。すげえ嬉しい。2008年3月にはすでに復活していたらしい。 Amazonで「読書猿」による丸山真男書評を久しぶりに読み、ああ…

アメリカの情報機関が持つ日本の日刊紙、工作の巧拙

1 以下、有馬哲夫『昭和史を動かしたアメリカ情報機関』(平凡社新書)からメモする。 1955年11月7日にマックス・ビショップ(当時の肩書きは国務次官付工作コーディネーター)が合衆国情報局長官セオドア・ストレイバートに書簡を送り、日本の知識人を親米…

諸星大二郎『闇の鶯』

諸星大二郎の新刊が出ていたので、購入、読了。闇の鶯 (KCデラックス)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/04/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 20回この商品を含むブログ (29件) を見る 感じるところのあった同志は…

『いじめの構造』内藤朝雄

読書中にブログにその本について書くのは避け、読了したものについてのみ記述したいと原則としては思っている。今回はその原則を曲げる。この本は読書中だ。 本を読むにはタイミングが必要だ。体が必要としているか否か、は、私の場合、自身の読書能力を大き…

以下読了

『CIA秘録』上下 CIAが諜報機関としては実は全く無能だったことについて。数少ないCIA諜報の成功した国が日本。 『公安調査庁の深層』 野田敬生が公安調査庁にいた時代に受けたCIA研修について。日本の公安警察がCIAと深く繋がっていることに…

『子どもの貧困』政府の再分配により、日本では貧困率が増加している

話題になっている『子どもの貧困』読了。 再分配前所得における貧困率と再分配後の貧困率の差が、政府による「貧困削減」の効果を表す。 これをみると、十八か国中、日本は唯一〔原文傍点〕、再分配後所得の貧困率のほうが、再分配前所得の貧困率より高いこ…

『PARADISE LOST』天竺浪人、「クレイドル」

ものすごく久しぶりにエロマンガを購入して読んだ。天竺浪人の名を見たからだ。天竺浪人は最も優れたエロマンガ家の一人だと思う。繊細な内面の表現としてのエロマンガ、という流れがあり、天竺浪人はそういう流派の一つの到達点と言える。この『PARADISE LO…

『甘粕正彦 乱心の曠野』

『甘粕正彦 乱心の曠野』(佐野眞一、新潮社)、本屋で見かけて購入、読了。感想は後日に。甘粕正彦 乱心の曠野作者: 佐野眞一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 49回この商品を含むブログ (50件) を見る 感じると…

『もやしもん』『天体戦士サンレッド』

『ローマ人の物語』http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20081027#1225118476 23巻目くらいのところで山本七平をべた褒めする文が出てきて萎える。24巻目くらいで読むのがはかどらなくなってきた。中断。 『もやしもん』1-6巻読了。面白い。大学を舞台にするマン…

『ローマ人の物語』

枝野幸男議員が『ローマ人の物語』を読んで面白かったと、たしか講演で以前話していたので、読む。現在文庫版の19巻目。 17・18巻の主役、2代皇帝ティベリウスに感情移入する。色んな意味で。ちょっとだけ雍正帝を連想した。全然違うけど。 8巻から13巻の主…

島泰三『はだかの起源』『サルの社会とヒトの社会』

島泰三は名文家だ。『はだかの起源』は、人類がいつなぜ毛皮を捨てたかについての考察。アクア説への反論がリアルで面白い。…とはいえ、「いつなぜ毛皮を捨てたのか」の結論、若干読み取りにくい。リンクを見たら誤読している人も見かけた。筆者の下した結論…

『神は妄想である』

リチャード・ドーキンス『神は妄想である』読了。ブッシュ政権以降のアメリカ社会は本当に1920年代の日本に似ているなあと。文明の衰退期ってこういう感じなのかな。 リチャード・ドーキンスはイギリス人。道徳と宗教の無関係性を説く。日本人にはピンと来に…

『思想地図 vol.1』東浩紀・北田暁大

大手の本屋で平積みになっていたので購入。読了。増田聡さんという大阪市立大学院準教授が「初音ミク」の考察論文を書いていたりする。伊藤剛さんも「マンガのグローバリゼーション」という論文を執筆。いいな、羨ましいな。仲間に入れてほしいな。とか思っ…

『怪物王女』7巻、「アトラク・ナクア」

怪物王女(7) (シリウスKC)作者: 光永康則出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/23メディア: コミック購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (31件) を見る『怪物王女』7巻購入。以下の情報を拾う。 591 名前:作者の都合により名無しです[sage] …

なぜ木下半冶の本は手に入らないのか

5〜6年ほど前、マジメに日本近現代史を勉強しなおそうと思ってテンプラ学生していた時期に、右翼についての近現代史関連の本を、たしか木下半冶の著作を中心に、それなりの量読んだ。右翼の歴史はそれこそ内ゲバの歴史そのもの。日本の大衆政治運動は内ゲ…

近況

1;風邪ひいた。塾の仕事で伝染(うつ)された。 2;規制反対関係のオフとかに新しい学生の顔がチラホラしてきている模様。優秀な後進が現われつつあることが心強い。私は運がいい。 3;親族と1ヶ月の間に2回も同席してしまった。話は全く通じないのに…

岩間敏『石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」』(朝日新書、2007年)

岩間敏『石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」』(朝日新書、2007年)を読了。ごく粗く内容をまとめる。 1;太平洋戦争の直接のきっかけは、世界初の「石油危機」 に日本が陥ったため。石油輸入を依存していたアメリカに対し挑発を続けた日本が、アメリカか…

『昭和史』岩波新書/2007年の日本の貧民化

1930年代の世界恐慌 この恐慌〔世界恐慌〕がこれほどまでに深刻であったのは、なぜであろうか。 第一次世界大戦ののち〔略〕一九二〇年代を通じて大企業の生産力は急速に上昇したが、労働者の賃金したがって購買力はさして増大しなかった。〔略〕生産の向上…

「越境将軍」

元イラク先遣隊長の参議院議員佐藤正久(こいつ、参議院議員になったんか…(;´Д`))の発言をざっと斜め読みして、「越境将軍」林銑十郎を連想した。 佐藤正久発言関係http://d.hatena.ne.jp/zarudora/20070813/1186989406 http://ameblo.jp/warm-heart/entry…

人は風景を記憶する。懐かしい思い出は、その風景の中にある。

人は風景を記憶する。懐かしい思い出は、その風景の中にある。建物は風景のなかにある。そして、多くの思いをこめて維持され、次の世代に伝えられる風景こそは、伝統文化そのものである。(182p) なぜ、数百年をへた木々を見ると心が落ち着くのか、なぜ、…

「霊の戦い」

以下、興味深い記述があったのでメモする。 二十世紀の後半、とりわけ一九八〇年代以降に世界のキリスト教に起こった注目すべき出来事のひとつは、聖霊の働きやその体験を重視するグループの大規模な台頭である。(237p) この運動の特徴としては、異言、預…

沢田竜夫『「デモ」と「広場」の戦後史』/『「治安国家」拒否宣言―「共謀罪」がやってくる』

『「治安国家」拒否宣言―「共謀罪」がやってくる』*1の内容紹介はすでにしたような気がしていたけど、それは錯覚だったんだなhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050725#1122318973 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051128#1133108539と気づいたので、以下、…

『怪物王女』

本屋へ行ったら『怪物王女』の第一話の立ち読み用冊子があったので、読んだ。コミックを4巻まで購入。 この作家は巧いし、よく研究している。毎回のクライマックスに必ず見開きを入れる作品作りといい、海外のホラーコミックを意識した影の多い作画といい、…

「機密費」

戦前の会計検査院法(一八八九年五月施行)では〔略〕機密費は会計検査院の検査の対象外であることが明記されていた。(8p) 一八九二(明治二十五)年度の予算案は〔略〕機密費削減予算案が、衆院の予算委で可決した直後に、何と、解散詔書が突如、発せら…

「無縁」と市場

網野善彦 〔略〕市場という場はそこに入ったら物も人もいったんは無縁の状態、つまり誰のものでもなくしてしまう。だから贈与・互酬でじゃなく、商品として物や人の交換ができるわけです。無縁、無所有の状態の中で、初めて商品交換が可能になるということに…