カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

『タテ社会の人間関係』

 〔略〕派閥集団を形成している政治家は、自分たちだけで他の派閥内のことがよくわからず、政治記者が他の派閥の情報提供者であったりする。学者や知識人は〔略〕第三者や他のグループとは同じ分野の専門でありながら、さっぱり意思が疎通せず、ディスカッションが不可能だったりする。[略〕 出典;『タテ社会の人間関係』(52-53p)*1

政治の内側にいると以下指摘する件についての感覚が鈍いみたいなんだが(なんでこんな前置きをしたのかは後で書く)、大新聞の政治部記者ってのは、非公式で統制されていない、権力(power)っつーか、権力を動かすものっつーか、非公式な官庁として機能しているっぽい。代弁者というのは一種の王権を仮託された存在だから、しばしば王権を簒奪する。安倍晋太郎毎日新聞政治部記者出身だったね。NHK海老沢勝二・前会長、読売新聞渡辺恒雄も政治部記者だったね。
さて、前置きについて。野党政治家の秘書さんと話していて、私が「必要な情報がなかなか取れなくて(その政治家さんの力になかなかなれない、そのことが残念で悔しい)」という旨を言ったことが、だいぶ前にありました。まあそのとき秘書さんが色々心労が多かったから機嫌が悪かったのかもしれんけど、「なら新聞記者に聞けばいいじゃないか」と、秘書さんに言われました。ああなるほどたしかにそうかもな、とも思いましたが、私は議員スタッフじゃないからそんなに簡単に新聞記者に聞くことはできませんです。

*1:

タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)

タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)