カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「エロ」の問題では、たぶん、ない

http://hetare.seesaa.net/article/4346219.html?reload=2005-06-17T03:16:25 
↑ここに投稿した文。
カマヤンの主張を以下に整理して提示。
1;マンガ(含む小説)と、「実在の自然人を用いたエロメディア」は、くっきり区別されるべきである。とくに児童ポルノ法の文脈では。児ポ法では、「自然人である未成年」が性虐待されることを有罪とすべきである。いわゆる「猥褻」概念を延長して「児童ポルノ法」を解釈するのは立法趣旨上、誤りであると考える。児ポ法の文脈では、エロマンガはごく当然に規制対象から外れなくてはおかしい。被害者は存在しないのだから。
逆に「ポルノ」にばかり注目しているのは立法趣旨上おかしい。「児童虐待」に注目すべきである。
児童虐待」に注目するのなら、たとえばプチエンジェル事件は警察官僚や国会議員なども「加害者」として関与していると囁かれている。そういう「実在児童」を性搾取した事件の追求を放棄してマンガという無関係で無害なものを「規制」したがるのは、プチエンジェル事件など「実在児童を性搾取」している事件から目と意識を逸らせるための活動と推測される。
2;「青少年有害環境」文脈で、「有害なメディアを規制する」という論は、誰を守る論なのか? 結論を先に言うと、政治家や官僚のスキャンダル、とくに警察官僚のスキャンダルを隠蔽する論である。「子ども」を「有害メディア」から守るという口実は、警察天下り先を作るための口実である。禁制品が一つ生まれると、警察の天下り先が一つ作られる。
「有害なメディア」とされるものは、たとえばエロ情報の入った男性誌・週刊誌だが、日本である程度真面目にスキャンダルを独自取材し発表しているメディアは、この男性誌・週刊誌「だけ」である。新聞やテレビは総務省管轄下・官邸管轄下にあり、スキャンダルを報道できる能力を持っていない。「有害メディア」を「規制」することで「規制」されるのは、有権者が真に必要とする情報である。たとえば91年に「有害コミック」規制運動をしたのは「念法真教」という、極右系・仏教系新興宗教だが、それについての報道はごく一部の雑誌でこっそり報道されただけである。自民党議員の多くは、新興宗教団体を票田としている。新興宗教へは税法上の特典があり、その活動は法的に特権が与えられているので、裏金の仲介所となっている。そして彼らが「有害なメディアを規制しろ」と言っている。統一協会の政治部「勝共連合」は、「悪書追放運動」の有力団体の一つである。