カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

公選法という奇怪な法律

以下は2005年都議会選挙について、『コミック夢雅』に描いた原稿のネーム。

公選法は奇怪な法律で、選挙期間中の候補者間の討論は禁止されてます。…それじゃ候補を比べられないじゃん。
有権者の家庭を訪問することも禁止されてます。…実際には摘発される政党と摘発されない政党があります。
その結果、街宣車での名前連呼になります。
昔、共産党公明党勢力を伸ばしたとき、自民党が討論を恐れて討論禁止にしたんです。戸別訪問も同様。
支持者が「私は××さんを推薦します」と言うのはOK。電話とかブログとかで。
普通選挙治安維持法はセットで生まれましたが、戦後も「選挙潰し」が続いています。負けちゃダメです。

どうも警察は拡大解釈を重ねて、選挙期間中に政治に関する個別具体な話題一切を禁止しようとしているように感じる。
今さら書くのもアレだが、「言論の自由」「表現の自由」の本丸は「政治言説の自由」であり、「自由な言論」は民主制を支える根幹である。この場合の民主制とは「投票箱」とも言い換えられる。だから「表現の自由」「言論の自由」は高い価値が置かれている。
秘密警察・思想警察の人脈的流れを汲む警察(しかも政治と癒着している)は「言論の自由」「表現の自由」を本質的に「敵」と見なしているのかもしれない。