公職選挙法×共謀罪
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人は存外、簡潔な事実に気づかない。簡潔な事実と簡潔な事実の組み合わせということはなおさら想像できない。
たとえば、「共謀罪」では、公職選挙法違反も「共謀」に含む。公選法は何が違反で何が違反でないのかほとんど境界線のない法律だ。「公選法違反」の「共謀罪」は、選挙中の政治に関わる全ての言説において立件可能性がある(立件せずとも嫌がらせの摘発で充分目的を果たす)。ただでさえ貧弱だった日本の民主制など、全て潰える。
日本の民主制全てを潰えさせる巨大な権限を、警察が得ることになる。
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…といった話を、火曜日に共謀罪反対集会で発言するつもりだったが、急遽、塾の代講したので、参加できなかった。日本の、政治に関わる知的活動はうすら恐ろしいほど層が薄く、私が発言しないとこのことを誰も言わないかもしれない。ので、まずはここに書いておく。え? 自意識過剰だって? そう思う人は、ためしに政治活動や市民活動に参加してみなさいね。