カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

30過ぎた男の8人に1人は童貞/深刻な日本の童貞問題

たいへん良い記事を見つけた。

http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20051211/1134258294
78 :('A`):2005/11/20(日) 19:40:08 0
30歳過ぎて童貞なんてありえないだろ?と言ってる世間知らず達へ。
まずは国立社会保障・人口問題研究所(http://www.ipss.go.jp/)が実施した下記調査の結果報告を見ていただきたい。
『第12回出生動向基本調査 結果の概要』(結婚と出産に関する全国調査−独身調査の結果概要/2002年6月実施) http://www.ipss.go.jp/Japanese/doukou12_s/single12.pdf
この12頁の「図II−3−2」に、未婚者の性交経験の割合が載っている。それによると30〜34歳の独身男性で経験済なのは71%。つまり残り29%は未経験ということだ。
さて、では30〜34歳の男性の独身率はどれくらいなのか? これは、2000年(平成12年)に行われた国勢調査の結果で見ることができる。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2000/sokuhou/02.htm
表2−2「配偶関係,年齢,男女別15歳以上の人口の割合の推移」によると、男・30〜34歳の平成12年の未婚率全国平均は42.9%
ではこれら2つの数字を掛け合わせてみよう。
・30〜34歳の男性の独身率=42.9%
・30〜34歳の独身男性の性交未経験率=29%
以上より、30〜34歳の男性の性交未経験率=0.429x0.29=0.124
12.4%…実に30過ぎた男の8人に1人は童貞なのだ。

まあ、そうなんだろうね、と思う。
童貞の苦しみは誰にも打ち明けることができず、不定期に襲う激しい無力感というかたちをとるかな。だから表に出にくいだろうね。童貞の苦しみを抱えた人は決してその苦しみが童貞であるからだとは言わないからね。激烈な孤独感と闘わないとならないし、猛烈な憎悪の感情が不定期に襲うことになる。
エロ本規制とか性教育撲滅活動とかしているカルトどもや、権勢拡大のために性産業を歪んだかたちで統制している、そしてさらにしようとしている行政やらの言う社会像がいかに嘘まみれなのか、現実と乖離しているか、そしてその嘘によって事態はかなり深刻な状況になってしまっている、ということも言えるよな。カルトは苦しむ人が増えるほうがすがる人が増えて、カルトにとって望ましいわけだが。破壊的カルトほど社会が悪化することを望む。社会が悪化すれば自身の抱く社会イメージと客観社会が合致することになるからね。予言が成就する、という言い方もできる。
童貞問題については深刻すぎて言葉が続かないが、私あたりがこの件についてちゃんと語らないと、言説が接続しなそうにも思う。一言言っておくと、社会は童貞を救済する方法をかなり早急に措置するべきだ。どういう措置が可能かなかなか思いつかないが。
童貞は被害者でもなんでもないが、いや、ある種の被害者として見てもいいのかな、童貞でいたくて童貞であるわけではない。いやたしかに少数派で童貞でいたくている人もいるだろうけどさ。一種の遠まわしなマインドコントロールがなされた結果だと思うんだよね。で、童貞であり続けることが当人が望むところだとは私には思えない。
エロマンガ規制」は童貞の救済(救済という言葉が不適切なら「癒し」でもいい)には何の役にも立たない、ということだけは言える。
ところでこのデータ、五年前のデータなんだな。今はさらに事態は進行しているのかな。童貞の高齢化問題、というフレーズが浮かんだ。

ぽちっとな