カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「米軍再編」日本負担3兆円

「米軍再編」で日本は3兆円、米軍のために負担するそうだ。
日本の税収はだいたい30兆円である。3兆円という数字は日本の税収の1割である。
日本の国家予算はだいたい80兆円である。3兆円という数字は国家予算の3.8%である。
日本のGDPはだいたい540兆円である。3兆円という数字はGDPの約0.56%である。
ところで、現在の日本の軍事費は、だいたい5兆円。日本の軍事費は世界2位から4位である(円/ドルレートによって上下する)。日本と軍事費でほぼ並んでいるのは、イギリス、フランス、ドイツの軍事費である。3兆円という額は、現在のロシア軍事費、イタリア軍事費、韓国軍事費、サウジアラビア軍事費をそれぞれ上回る
ちなみに中国の軍事費は、2003年時点で推定331億ドル、2004年時点で推定354億ドル。つまり3兆円という数字はだいたい中国の軍事費に匹敵する。仮に中国の軍事的脅威があるとしても、仮に北朝鮮の軍事的脅威があるとしても、なんでこんなに高価な出費せにゃならんのだ。自衛隊軍事費5兆円と米軍再編のための支出3兆円を合わせると、中国の軍事費の倍以上になる。ありえない数字だ。合理的説明は全くムリだ。*1
日本という政府は、国内の情報統制にばかり異様に熱心で、対外的情報戦に無頓着だからこんな無様なことになるんだ。南米あたりの三流軍事独裁政府とセンスが同じだ。いや、それ以下だ。いったい他国に税収の1割も差し上がる馬鹿な政府がどこにあるか。
 参照 ■[呪的闘争][日本会議][思惟]国防論 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050129#1107020504
以下、「米軍再編」三兆円負担関係の社説群。

http://373news.com/2000syasetu/2006/sya060426.htm
南日本新聞社説 2006年4月26日【米軍移転経費】こんなに巨額の負担は納得できない
 在日米軍再編の柱の一つである在沖縄米海兵隊のグアム移転経費問題で日米が合意した。米側が示した総額102億7000万ドル(約1兆2000億円)のうち、日本は59%の60億9000万ドル(約7100億円)を負担する。

http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0000023103.shtml
神戸新聞社説 米海兵隊移転/「応分の負担」といえるか 2006/04/26

http://www.topics.or.jp/Old_news/s060428.html
徳島新聞社説4月28日 米軍再編 日本負担   3兆円とは途方もない

http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200604290048.html
中国新聞社説 3兆円負担 政府は説明責任果たせ'06/4/29

http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20060429.html#no_1
沖縄タイムス社説 (2006年4月29日朝刊)[米軍再編日本負担]何かおかしくはないか
沖縄からグアムへの移転は、米国領土内への移転ではないか。しかも在日米軍の削減自体が米国の世界戦略における米軍再編計画の一環であったはずだ。であれば、移転先のグアム島に建設する海兵隊宿舎や隊舎、学校、米軍住宅、電力・下水道施設まで日本側が負担する理由はどこにもない。それ以前に、米国内の基地に移転させる費用を国民の税金で賄うこと自体異様なのであり、政府はどう国民に説明し説得しようというのだろうか。日米地位協定では駐留米軍・兵士のための施設の提供や経費の負担を規定している。が、撤退費用まで負担するという規定はどこにもない。このため、海兵隊の国外移転を可能にする新法などを検討するという。多くの県や地方自治体が財政難で苦しんでいるときに、泥縄式の法律で巨額の税金を投入していいものか。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-13341-storytopic-11.html
琉球新報2006年5月7日 [日]社説 米軍再編最終報告・基地固定化を危惧する/一体的返還の実効性に疑問

http://www.shinmai.co.jp/news/20060504/KT060502ETI090007000022.htm
信濃毎日新聞社説 5月4日(木)社説=米軍再編合意 安保の枠を超えないか

在日米軍逝ってヨシ、と感じる同志は  をクリックされたし。
ぽちっとな 

*1:

護憲派のための軍事入門

護憲派のための軍事入門

 33-37p