カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

絶チル

■[雑記][読書]椎名高志絶対可憐チルドレン少年サンデーコミックス http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060524#1148409856 の続き(笑)
絶対可憐チルドレン』のヒロイン三人の超能力はマンガ版『幻魔大戦*1の東丈(薫)、サンボ(葵)、ルナ姫(紫穂)の超能力を踏襲していると思うのだけど、サイコキネシス、テレポート、サイコメトリ(テレパシー)、という組み合わせだと、構造的には(マンガ版『幻魔大戦』のように)サイコメトラーがリーダーになるのが本当は自然なんだよな、と、初めて雑誌で読んだときには思った。
「ヒロインは薫です」「リーダーは薫です」と作者が不思議に力を入れて描写している(そのことは2chの絶チルスレを見る限り、必ずしも読者に好評ではない)のは、この三人を平等に描こうとすると、ヒロインとリーダーの座を紫穂に譲ってしまう危うさが作品構造にあるからなのかな、とか思った。
などと思ったのは、以下リンク先を読んでの連想。
http://www.websphinx.net/manken/come/wek1/wek10217.html#370
↑なかなかよく読みこんでいる。この評者(LD津金)、『GS美神』の読み込みもなかなか良くて、以下リンク先の文章を書いている。http://www.websphinx.net/manken/labo/clmn/j_rusiora.html
さて、2ch絶チルタバレスレでは以下のように『GS美神』との比較がなされている。

623 :名無しさんの次レスにご期待下さい :2006/05/26(金) 06:41:33

美神→薫 おキヌ→葵 ルシオラ→紫穂 横島→皆本 アシュタロス→兵部

ルシオラ…記憶が曖昧だ。カマヤンは『GS美神』は20巻以降の記憶が曖昧なので、買いなおしてみようかな、と思った。「LD津金」氏のルシオラ評を見つけたのも、上記比較での「ルシオラ」という名のキャラが思い出せず、検索したから。
「LD津金」氏の評http://www.websphinx.net/manken/labo/clmn/j_rusiora.htmlを参考に考えると、『GS美神』でルシオラという「痛い経験」をした椎名高志が、ルシオラを再びしてしまわないよう「3人キャラ」の残り2人、とくに紫穂の扱いを警戒しているのかな、とか思った。この(「LD津金」氏の指摘する)構造を演繹させると、最終回直前では紫穂の陰惨な死が待っていそうだけど、さてどうなるか。
まあ、文学的に踏み込むと紫穂はたしかにいくらでも深めることのできるキャラだしなあ。
3人ヒロインの中では、一番フツーで、メガネ・関西弁・長髪というギャルゲ的萌えアイテムが付与されている葵が個人的には一番好きだけど。たぶん葵は思春期には「委員長」と呼ばれるようになる。(ならないならない)

絶対可憐チルドレン 2 (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン 2 (少年サンデーコミックス)

ぽちっとな 

*1:

幻魔大戦 1 (サンデー・コミックス)

幻魔大戦 1 (サンデー・コミックス)