カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

詐欺師に外交を任せる安倍晋三

以下、立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」 から。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/061026_ichizoku/index.html

この国の将来を委ねた安倍総理一族の魑魅魍魎

2006年10月26日
最近、安倍首相の総理大臣としての適格性を疑わせるような記事が、たてつづけに週刊誌で報じられている。
一つは、このところ「週刊現代」が3週間にわたって追及している北朝鮮との秘密外交の問題である。
つづけさまに次の3本の記事が出た。

10月21日号「安倍晋三拉致問題を食い物にしている」
10月28日号「安倍晋三首相が密約した『北朝鮮ロビイストに5000万ドル』」
 11月4日号(「安倍晋三外交顧問『朴在斗』の正体」)

要するに安倍首相が、小泉内閣官房副長官時代から幹事長時代にかけて、拉致問題の解決で功を焦ったのか、韓国人の「希代の詐欺師」にマンマと欺されていたという話である。
詐欺話の演出者を“先生”とあがめる
蓮池さんら、4人の拉致被害者は帰ってきたが、その後の展開が開けないで困っていたところ、安倍が小泉首相(当時)の親書を持って訪朝すれば、北朝鮮の中枢的指導者と会談できる上、蓮池薫さんの2人の子供、地村保志さんの3人の子供、曽我ひとみさんの夫ジェンキンスさんと2人の子供の計8人を日本に連れて帰ることができるようにしてやるという話が北朝鮮側から伝わってきた。
これはその後ほとんどその通り実現するのだから、半分以上ほんとの話だった。
ところが、秘密交渉の過程で安倍が頼りにした男が詐欺師だったため、話はどんどんおかしくなり、安倍は北朝鮮側の信用を失い、8人を連れて帰るという華々しい成功をおさめるチャンスを失ってしまう。それどころか、詐欺師に乗せられて、仲立ちの北朝鮮ロビイストに5000万ドルを渡す寸前のところまでいっていたというのだ。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/061026_ichizoku/index1.html
驚くのは、この詐欺話の演出者である「希代の詐欺師朴在斗=パクジェドゥ」を安倍が「朴先生、朴先生」とあがめ、「安倍晋三外交顧問」の名刺まで作らせ、北朝鮮側の人物と秘密会談を持つときには、その場に立ち合わせたばかりか、通訳までさせていたというのだ。
実在しない朴在斗の肩書き
この詐欺師、「自分は長年金泳三(キムヨンサム)元大統領の秘書をつとめてきたといい、90年代の後半、日本に来るにあたっては、「朝鮮日報」に頼んで東京特派員にしてもらっていたというふれこみになっていた。
安倍首相はこの人物に全幅の信頼を置いて朝鮮半島問題は何でも相談していた。そして、飯塚洋政策秘書を3回にわたって北京に送り、その地で秘密外交をつづけたときも、その通訳兼折衝役として朴をいっしょに行かせたという。
ところが、この朴在斗なる人物について、「週刊現代」編集部が、ソウルの金泳三事務所に問い合わせたところ
「そのような人物が金泳三元大統領のもとにいたことは、1度たりともありません」
と、怒りに満ちた返答が返ってきたという。
また、朝鮮日報の東京支局も、ソウル本社も、そのような人物が朝鮮日報に所属していたことは1度たりともないと、明確に否定している。
要するに、朴は完全な詐欺師なのである。
週刊現代」には、朴に2億円欺し取られた横浜の不動産業者の話、700万円欺し取られた広告代理店業者の話が出てくるが、それらの事件では、朴は、韓国大使館を詐欺の舞台としてうまく利用している。被害者はその舞台装置に欺されて、怪しげな儲け話にうまうまと誘い込まれている。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/061026_ichizoku/index2.html
朴在斗と安倍首相の深い関係
朴がなぜ韓国大使館をそのような詐欺の舞台に利用できたのかというと、朴が安倍との深い関係を利用して得たさまざまな情報を韓国大使館に持ちこんで信用させていたからだという。
情報だけではない。詐欺の被害者を欺す席に、安倍の政策秘書を同席させたりもしている。
安倍の政策秘書が同席した上、安倍の外交顧問という名刺を持つ男が、この話は、韓国政府の後ろだてがあるから間違いなく儲かる話だ、などと切り出すのだから、たいていの人は欺されてしまうわけだ。
そこまでいっては、安倍首相が詐欺の片棒をかついでいたといわれても、いたしかたあるまい。
週刊現代」によると、安倍首相の政策秘書が責任を取る形になって、すでに辞表を提出しているという。
これら一連の話の中で、安倍首相が積極的に人をだますことに荷担したというわけではない。安倍首相もまた被害者といえば被害者なのだろうが、読めば読むほどあきれるのは、安倍首相のワキの甘さである。
安倍首相自身が、詐欺師にこんなに簡単に欺された上、その詐欺師との深い関係が人を欺す材料にこんなに簡単に使われ、それをすこしも知らないでいるような男に、日本の国をまかせてしまってよいのだろうか。
日本の外交のかじ取りをこんなに欺されやすい男の手にゆだねていいのだろうか。

ぽちっとな