カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

中曾根康弘へ質問する外国人記者、安倍晋三にすら言いくるめられる低脳な日本人記者

JANJANから。

http://www.janjan.jp/government/0703/0703232269/1.php
 〔外国人〕記者からの〔中曾根康弘への〕質問趣旨は2点に集約された。1つ目は慰安婦問題を一般的にどう思うか。2つ目は、中曽根氏の回顧録に出てくる「慰安所」について。海軍将校だった中曽根氏がボルネオ島で設営した「慰安所で兵隊さん相手の売春が行われていたのではないか、と外国人ジャーナリストたちは追及した。
 元首相は「私は飛行場を作る施設部隊にいた。(相当な期間を要するので)、徴用した工員たちのための娯楽施設を設営した」と説明した。
 「『娯楽』とはどんな娯楽か」「強制はあったのか……」入れ替わり立ち替わり次々と質問を浴びせた。1人で2回も質問する英国人記者(『THE TIMES』紙)もいた。
 元首相は上記の答えに加えて「海軍におったのでその点は知らない」を繰り返すのだった。慰安婦問題の一般論については「河野談話を踏まえて謝罪すべきは謝罪する……」と答えた。
 それにしても外国人記者たちは凄まじい熱気だった。筆者も慰安婦問題は大きいテーマだと思うが、まるで蜂が群がって刺すような外国人記者の勢いだった。元首相はブ然とした。
 時間も限られているのに1人が2回も質問したり、元首相が「娯楽施設」と答えれば「どんな娯楽だったのか」と突っ込んだり。日本人記者と政治家との「馴れ合い関係」では先ずあり得ない追及だった。
 記者会見が終った後で外国人記者数人をつかまえて「あそこまで拘った理由は?」と質問した。中曽根氏に2回質問した『THE TIMES』紙の記者にも聞いた。英国では別に問題になっていない、という。「アベさんがこの問題についてコメントしているから」と説明した。
 『……?安倍さんがコメントしているからと言ってなぜ中曽根さんに?』筆者は何のことやら分からなかった。すると、ある米国人ジャーナリストが“解説”してくれた。オチは意外なところにあった。
 「安倍さんはとにかく話がヘタなので何を言っているのかわからない。主語もはっきりしない。(だから知恵者の中曽根さんに聞いたのよ)」ということだった。
 海外メディアの東京支局には有能な日本人取材助手がいる。彼らがちゃんと翻訳しても、安倍さんの話はわかりにくいのだろう。

中曾根康弘の回顧録については、「美しい壷日記」からの以下重引を参照されたし。

http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-42.html
中曽根康弘の回想録】
http://wpedia.search.goo.ne.jp/search/%c3%e6%c1%be%ba%ac%b9%af%b9%b0/detail.html?LINK=1&kind=epedia
「三千人からの大部隊だ。やがて、原住民の女を襲うものやバクチにふけるものも出てきた。そんなかれらのために、私〔中曾根康弘〕は苦心して、慰安所をつくってやったこともある。かれらは、ちょうど、たらいのなかにひしめくイモであった。」
(松浦敬紀『終わりなき海軍』文化放送開発センター出版局、72ページ)

以上に見るように、外国人記者は疑問を疑問として追及している。記者に求められる社会的機能とはそういうものである。記者という職業ギルドがここの記者を支えているからここの記者が活動できているという側面もあるだろうけど。
以下の記事に見る日本の「記者」のヘタレぶりと比較すると、我々はたいへんヘタレな国に住んでいることを痛感する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000001-mai-pol
3月23日1時26分配信 毎日新聞
 〔略〕安倍晋三首相が発する言葉が変わってきた。記者団を問い詰めるような「逆質問」が増えたのがその一例。〔略〕
 記者 公務員制度改革は必要なのか。
 首相 必要じゃないと思ってます?
 記者 そんなことないと思う。
 首相 そうでしょうね。多くの人がそう思っているからやるんです。
 記者 国民にとってどんなメリットがあるか。
 首相 公務員制度改革をですね、やるべきというのは国民の声だと思いますよ。あなたもそう思いませんか?
 記者 はい。
 首相 だったら質問しないでください。
 15日夜、立ったまま記者団の質問に答える「ぶら下がり」でのやり取りだ。衛藤晟一衆院議員の復党問題でも9日、記者団から「党内に不満がくすぶっている」と指摘され、「そんな不満くすぶってませんよ。誰かいます? 特定の人物?」と切り返した。〔略〕
 東教授によると、小泉純一郎前首相も疑問形が多かった。ただ「小泉さんは聴衆との距離感を縮めるための疑問形だった」のに対し、「安倍さんは『居直り』の結果の疑問形で、それが『強気』と見られているのではないか」と指摘する。
 最初の3カ月と最近の2カ月半の首相を比べ、「いずれにせよ」という言い回しが、28回から13回に減ったのも特徴だ。〔略〕

この記事の内容は読者に脱力感を覚えさせる。低能の安倍晋三にキッチリ質問できない日本の記者のヘタレぶりこそが問題だろう。低能の権力者に対峙するとき、人間の真価が発揮される。この記者の能力は痴呆で低能な安倍晋三にすら劣るのだから、つまりフリーター未満の能力であると見なすべきだ。
日本人は自分が考えることを言語化するという訓練をなさず、自分が信じていないことばかり言葉にするという悪癖があるが、この悪癖は日本の知性を劣化させる。その結果がこの安倍と記者の無内容な応答だ。

痴呆にして無能の安倍晋三は逝ってヨシ、その痴呆で無能な安倍晋三に言いくるめられるような記者の能力はフリーター以下だと感じる同志は   にほんブログ村 政治ブログへ  をクリックされたし。