カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか

池田信夫氏の文章に引っかかりを覚える

池田信夫氏の『電波利権』は良書だったし、リンク先の論点整理はわりといい仕事だと思うが、以下の文章はおかしい。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/29cc52ec0d2190579e1321a2d0271adf
今の携帯フィルタリングの混乱した状況をみると、私は過剰規制のリスクのほうが大きいと思うが、「サービス業者が何もしてこなかったことが、状況をここまで悪化させた」という小倉氏の認識には賛成だ。損害賠償の判決を公然と無視するひろゆきや、「対策を検討している」というリップサービスばかりで何もしない「はてな」の近藤淳也氏は、表現の自由の美名に隠れて他人の迷惑でもうけていると思われてもしょうがない。
警察が2ちゃんねるを放置してきたのは、こういう法律を通すためだったともいわれている。事実、世論調査で「規制賛成」が圧倒的多数を占め、自主規制団体が法的規制を求めるほど、状況は悪くなっている。それなのに、ウェブに出てくる議論は「絶対反対」ばかり。昔の戦争のときと同じで、そういう強硬論は勇ましいが、自民党にも民主党にも相手にされないで「玉砕」するだけだ。

特に後段がおかしいと思う。池田信夫氏が何を「悪」だと捉えているのかについて全く特定していないから文章がおかしくなっているし論理もおかしくなっていると思われる。
インターネットを用いる「悪」とは、私が思うにはヤクザや詐欺商法がインターネットを使ってデマを流したり詐欺をしていたりすることを「悪」と整理するのが妥当だと思うんだが、池田信夫氏の捉える「悪」は違うんだろうか? 日本の「悪」の典型はヤクザ犯罪なんだが、ヤクザ犯罪を語るべきところでヤクザを語らないと、論理がおかしくなり、しばしば「ヤクザ」を指すべきところが「大衆」に置換される。
世論調査」がどのくらい政府や官庁に操作されているのか、『電波利権』の作者がまさか知らないとは思えないんだが。
「強硬論は勇ましいが」という部分は好意的に解釈すると「どう論理に筋を通すべきかに力点を置くべきだ」と池田信夫氏は言いたいのかなあと思うが、悪意的に解釈すると、「個人情報保護法を廃止せよhttp://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f1f52dd1d485208bd82330774cddfbda」の文章との整合が全然とれてないと思うんだが。悪意的に書くとこうなる。「個人情報保護法を廃止せよという池田信夫氏の強硬論は勇ましいが、具体的方策もなく言うだけでは自民党にも民主党にも相手にされないで『玉砕』するだけだ。」一応自分も個人情報保護法の立法には当時、全面反対して運動していたので、「このとき『個人情報保護法は危険だ』と法律そのものに反対したのは、私(池田信夫氏)を含む経済学者など20人だけだった。http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f1f52dd1d485208bd82330774cddfbda」という池田信夫氏の文章には「えええ?」と思ってしまうし、また池田信夫氏の当時の視界には私なんかは全く入ってなかっただろうとは思うけど、「その論理を言うなら今回のネット規制も徹底して反対しろよ」と、悪意的に考えるとそう言いたくなる。
あと、ひろゆきが「損害賠償の判決を公然と無視する」ことが可能なのは、ひろゆき父親国税局だかの高級官僚だからだと聞くので、これはひろゆきというweb有名人個人の問題ではなく、親族が高級官僚だとその程度の特権があるということだと思うんだが、そういう理解は間違っているのだろうか?

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