カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

鼻水を鼻紙でかむことのできない子供

1

以前「親は子供を銭湯に連れて行け」http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070813#1186934491っつーのを書いた。
ところで、成績の低い子供で今まで2例、小5生と小6生で見たんだが、「鼻を自分でかむことのできない子供」っつーのがいる。鼻紙で鼻水をかむ、という作業が自分でできないんだ。風邪ひいても鼻水垂らしまくり。シャツの胸元で鼻水を拭いたりする。見ててその非衛生さが気色悪いので鼻紙を渡すと、垂れたぶんだけ拭うだけで、「チーン」と「鼻をかむ」作業が自分でできない。
子供を進学塾にやっている親は子供に勉強させるより前に、鼻水を鼻紙でかむことを子供にちゃんと教えろ。と思った。なんで塾講師が鼻水のかみかたまで教えなならんねん。ええ、私はこういう作業を教えるのは得意なので10秒で生徒に体得させましたよ、させましたけどね。
2例とも成績がたいへん低い子供だったから、全然子供を親が相手にせず、その結果鼻水を自分でかむこともできず、言語能力の発達も知能の発達も遅れ、厄介払いと親の仄かな期待でもって進学塾に送り出しているんだろうなあと想像する。
鼻水を自分でかむことすらできない子供に受験勉強させるというのは、ものすごく絶望的な気分に私はなるんだが、どうなんだろうね。もちろん受験に成功できるわけがないことは今から目に見えているんだけど。

2

さらに余計な話だけど、生徒の鉛筆の持ち方を確認したら、半数くらいが間違った持ち方をしていた。ひどい例だと、元々正しい鉛筆の持ち方を体得していたのに、わざわざ家で間違った持ち方に矯正された例も一例あった。よくある間違った持ち方は「鉛筆を中指に押し付けるようにして持つ」例で、これで受験勉強やマンガ執筆なんかをすると中指の爪が変形したり中指にペンダコができたり中指の骨が曲がったりして体に悪い。親指・人差し指・中指で三角を作るのが日本式の正しい持ち方。もちろんウチの親は正しい持ち方を知らなかったり、こういうことを人に教えるのが最低にヘタクソだったりで、私は間違った持ち方が習慣づいてしまい、中指の骨がやや危険な状態にある。
…と書いたところで「鉛筆の正しい持ち方」をweb検索したら、間違った持ち方を堂々と「指導」しているサイトがウジャウジャ出てきた。お前らみんな間違っている。身体に負担のかかる鉛筆の持ち方なんて「指導」すんな!
上記「日本式」の正しい持ち方、とわざわざ書いたのは、「中国式」の正しい持ち方が存在するからで、中国式では親指を日本式とは逆の方向に向ける。http://d.hatena.ne.jp/images/diary/k/kamayan/2008-05-03.jpg この「中国式」ならペンダコはできない。「中国式」の人差し指方向に中指を向け直すと「日本式」の持ち方になる。画像を真似てちょっと試してみるといいかもしれない。
こんなことにこだわるのは、マンガの仕事を始めるずっと前に、すでに高校生の頃から、字を書きすぎて中指を酷使して鉛筆の持ち方自体を変えないと指が痛くて字が書けない時期というのが、結構長くあったから。映画で「中国式」の筆の使い方を見たのを真似て「中国式」の持ち方にしたら全く手に負担がかからないことが判り、訓練したので字は中国式の持ち方で書くことができる。「日本式」だと指先で字を書くんだが、「中国式」だと肩全体で字を書く。

感じるところのあった同志は   にほんブログ村 政治ブログへ  をクリックされたし。

画像はhttp://f.hatena.ne.jp/Bamu/20071008115623から「中国式」の筆の持ち方。