カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「読書猿」が復活していた!

「読書猿」http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1356/DOKUSARU.htmlがブログで復活していたhttp://readingmonkey.blog45.fc2.com/ 。すげえ嬉しい。2008年3月にはすでに復活していたらしい。
Amazonで「読書猿」による丸山真男書評を久しぶりに読み、ああ、的確な書評だなあ、「読書猿」今でもあるのかな、と思って検索してブログを見つけた。
その、丸山真男『日本の思想』の「読書猿」の書評↓

http://www.amazon.co.jp/product-reviews/400412039X/ref=cm_cr_dp_synop?ie=UTF8&showViewpoints=0&pageNumber=2&sortBy=bySubmissionDateDescending#RQB5WJSJ6E9JP
困ったことに、丸山真男はいま読んでもぜんぜん「古くない」。これは丸山真男のもちろん「エライ」あるいは「正しい」ところだが、「不幸」あるいは「無益」なところでもある。
 丸山真男は「日本(の知識)人はバカだ。そのバカのパターンはこれとこれとこれだ」というのを、実にわかりやすく書いたのだが(もちろん彼はそういうバカはもうやめにしようとして書いたのだ)、いろんな人が、つまり日本の知識人たちは、「バカとはなんだ、バカとは」と、この丸山真男をいろいろと批判した。もちろん、「当たってる」ことを「わかりやすく」書いたので、随分と賛同者やファンやエピゴーネンも現れた。
 「不幸」あるいは「無益」というのは、丸山真男がそう言ったのはずっと昔のことなのに(この新書は1961年に出てる。しかも丸山真男が直接扱ってるのは日本の戦前の思想家たちである)、あいかわらず日本(の知識)人はバカだからである。しかも、その「バカのパターン」は、あいかわらず丸山真男が『日本の思想』に書いたもので出尽くしてる。だからこの本は、「日本の思想」と名乗る権利が(今でも)あるのである。
 丸山真男が書いたのは未だに「当たっている」。けれど逆に言えばそれは、せっかく(人に恨まれるくらい本当のことを)書いたのに、何の役にも立たなかったということでもある。
 丸山真男に向けられたたくさんの反論も、のこらずその「バカのパターン」を繰り返していた。それどころか、丸山真男に向けられたたくさんの賛同も、のこらずその「バカのパターン」を繰り返していたのである。

我がブログでの「読書猿」への言及↓
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060324#1143181149 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060326#1143322580
うう、後のほうの記事で「教養の欠落への引け目を感じないで済むようになりました。」と2006年には書いていたけど、にわか勉強の効能が枯れて、再び激烈に「教養の欠落への引け目」を感じ始めている自分がいたりする。悔しいなあ。

感じるところのあった同志は   にほんブログ村 政治ブログへ  をクリックされたし。