カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

財団法人「日本ユニセフ協会」と「地球の歩き方」個人情報流用事件

以下、何年の記事なのか書いていないが、1999年ごろの記事ではないかと思われる。

http://www.inv.co.jp/~tagawa/essay/bne24.html 田川 一郎HP
日記風気まぐれエッセイ
第143話:国連ユニセフ日本ユニセフ協会(7月11日) [BACK to INDEX]
ユニセフ国連の一つの機関で『国連児童基金』といい、世界の子供達が健全に育ち、教育が受けられるように彼等をサポートしています。本部はニューヨークにあり、日本にはその支所にあたる駐日事務所があります。日本政府との交渉や物資の調達、広報などの仕事をしています。女優の黒柳徹子さんは、親善大使として、ニューヨークの本部と契約を交わし、駐日事務所がマネジメントをしています。
 日本ユニセフ協会』という財団法人があります。募金活動が主な仕事です。カードの販売もしていますから、利用された方もあるでしょう。募金協力のダイレクトメールを受け取られた方もあるでしょう。
 7/9の東京新聞です。〔カマヤン注 この報道がなされたのは1999年〕

 ユニセフが流用】
 「地球の歩き方」読者37万人の個人情報

 寄付集めのダイレクトメール用の住所氏名を「地球の歩き方」の出版社から提供してもらったという記事です。 本に挟み込んであるアンケート用紙を書いた人の住所氏名が渡されたようです。 この本の読者は意識が高く、寄付の確率が極めて高い、と聞きました。 この新聞記事はファックスで黒柳徹子さんからボクの職場に届きました。 メモがありました。 「“私とは違う”と言いたい所です」
 黒柳徹子さんは自分の口座を第一勧業銀行六本木支店に開いて独自に募金活動をしています。 日本ユニセフ協会の募金活動と混同される事が度々あります。 “黒柳徹子さんに寄付したのに、また募金協力の手紙が来ました。何故ですか?” このような混乱です。
 黒柳徹子さんはダイレクトメールは出していませんから、『日本ユニセフ協会』から来たものです。 最近、『日本ユニセフ協会』はアグネス・チャンを『日本ユニセフ協会大使』に任命しました。 二人とも肩書に“ユニセフ”と“大使”が付き、両名とも募金活動をするわけですから、どう違うのだ、という混乱があります。 日本ユニセフ協会では“黒柳徹子さんは、地球規模で、アグネス・チャンは国内中心に活動してもらう”と説明しています。
 黒柳徹子さんがユニセフ親善大使になってから16年目になりますが、これまでにも 募金を『日本ユニセフ協会』を通してユニセフ本部に納めて欲しい、という話はあったようです。 黒柳徹子さんの意向は“頂いた募金は一円も無駄にしないで現地に届けたい”というものでした。 『日本ユニセフ協会』が集める募金は経費(事務所経費、人件費、広告費、ダイレクトメール発送費など)として25%(ボクの推定)くらいを使いますから、募金金額が全部そっくり現地に届きません。 経費が掛かるのは当然ですし、それを非難しているわけではありませんが、“いいことをしているんだから、いいじゃないか”という思い上がりは、個人情報をもらう方も提供する方も謹んでもらいたいものです。 新聞に載った両者の言い分は、そんな気分に満ちていました。高い意識を持って意義ある仕事をしている人ほど守ってもらわなければならない社会のルールです。自分の情報を使われて不快に思っている人もいるのですから。
 今年の親善大使の訪問国はユーゴのコソボに決まりました。 取材班は7月21日に出かけ、8月2日に帰国します。 まず、8月20日(金)に『ニュースステーション』に黒柳徹子さんが出演して報告します。 90分のドキュメンタリー番組は10月3日(日)の午後2時からです。 少し遅くなりますが、是非ご覧下さい。

阿部尚美さん7/13
田川さん、今晩は。ご無沙汰致しております。HPを拝見して、あ、やっぱり、と思ってしまいました。
少し前に私のところにもその[ユニセフ]の募金のメールが届いたのです。中には振り込み用紙と[ユニセフ]からと[地球の歩き方]の偉い方らしき人物の直筆サインのようなレターが1枚づつ、それと今後このようなDMを受け取りたくない人は宛名のシールをはがきにはって[MPS登録希望]とかいて[ユニセフ]に出せば今後は来ないらしき紙が1枚入っていたように思います。実はそのDMを見たとき、何故このようなものがきたのか不思議に思い、あちこちひっくり返してながめました。どこにも黒柳さんのお名前が無く、以前見た何かのユニセフの広告には、確か黒柳さんのお名前の口座だったのに、もしかして、偽物かも、などと、(ユニセフがふたつ?あることを知りませんでしたので)振り込み用紙を怪しんだ私はDMお断りの手紙の他は、捨ててしまいました。しかし、迷いましたが、また届いても困るので、そのMPS希望というものだけは、はがきに貼って出しました。今手元にあるのはそのときの紙だけですが、改めて読んでみると、"ユニセフ本部及び(財)日本ユニセフ協会では、今回のようなご寄付のお願いを個人の機密保持に配慮しながら実施"とか"ユニセフ本部が企画し、最高責任者であるキャロル・ベラミー事務局長より送付"などと書かれています。これでは、一般人には分かりませんよね。
いつも募金もせずに申し訳ないのですが、この手のDMに随分昔の旅行の資料取り寄せのデータが"機密保持に配慮しつつ"使われたとは驚きでした。昔友達がアルバイトで懸賞の応募はがきの住所などのデータインプットをしたことがあり、それらが他目的のデータに使われるのを知った彼女はもう懸賞に応募するのはやめる、と言っていたのを思い出しました。インターネットのデータもそんな方向にどんどん勝手に使われるようになるのかと思うとぞっとしますね。

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画像はhttp://piapro.jp/content/g8omc9uotpwrt1h6(雨色)から。