カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか

中学受験の知識3

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20100214の続き。

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受験校偏差値の読み方。
中学受験で多く失敗するのは、親が見栄で受験させるケースだ。必ず失敗する。見栄に振り回される保護者は中学受験に適性がないし、子育てにも適性がない。
中学入試の偏差値表は、首都圏で代表的なものは
四谷大塚合不合判定テストhttp://www.yotsuyaotsuka.com/njc/
センター模試(日能研https://center-moshi.jp/cp5/center_home/guide2.html
首都圏模試http://www.hensach1.com/syutoken.html
の3つである。
私の塾では四谷大塚と首都圏模試を受験指導に使用していたので、その2つを中心に以下述べる。
成績中位〜上位生は、四谷大塚の数値のほうが信頼度が高い。成績中位〜下位生は、首都圏模試のほうが正確だ。受験者の母集団により、数値の出方は違ってくる。
中学入試の偏差値は、高校入試偏差値に比べ、かなり渋い数字・辛い数字が出る。*1 高校入試はほぼ全ての中学生が受験するが、中学入試は一部の、主に成績上位の小学生しか受験しない。よって偏差値は渋く辛く出る。だいたい中学入試の偏差値40と高校入試の偏差値50が対応すると言われている。したがって、偏差値40以上の私立中学校なら通わせる価値がある。公立のふつうの中学校は比較対象にならないが、無理やり比較すると公立中学校の偏差値は30くらいに相当する。
私立中学はそれぞれに「売り」があり、必ずしも偏差値と学校の実力は比例しない。また家庭と学校というのは見合いみたいなもので、相性が重要である。相性が良いか悪いかは会ってみなければ判らない。だから説明会参加や学校見学は重要である。
偏差値60以上の学校は、一般に、よく言えば自由、悪く言うと放任主義が多い。偏差値60以上の学校でも教員の当たり外れは事実存在する。
偏差値50近辺の私立中学校は、一般に、面倒見がいいところが多い。
たとえば、手間をかけてあげなければなかなか成績が伸びない生徒、というのは一定数いる。これは頭が悪いとか才能が乏しいという意味ではなく、手間をかけてやるとどんどん成績が伸びるのだが、手間をかけてやらないとほとんど成績が伸びない、というタイプの子だ。子どもとはみなそうではないか、と思うかもしれないが、そんなことはない。ゴリゴリと自力で学習をしていく生徒もいるし、いくら手間をかけても全然成績の伸びない生徒もいる。手間をかけてあげなければ伸びないタイプの子は面倒見のいい学校でなければ、必ず成績が下降する。
見栄で受験させる保護者は、「押さえ」を受けさせず、そのため受験に全滅する、というのが定番だ。アホかと。どんだけバカかと。学校の選択は親の賢さを計る物差しだと言える。中学入試の偏差値は10年20年でガンガンに変わる。かつての伝統校が底辺校に、かつての底辺校が難関校になっているケースはたいへん多い。中学入試の偏差値はあくまで人気度であり、学校の中身が良いか悪いかとは必ずしも連動していない。宣伝の巧い学校は実力以上に人気が高く、宣伝の下手な学校は実力と比べ意外に偏差値が低い。なのでむしろ保護者の狙い目は実力と比べ意外に偏差値が低い学校である。将来行かせたい大学の進学実績を似た偏差値の学校同士比較すると、差があるものだ。

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受験校は6年生の夏休みが終わった頃にはある程度確定させておく。
第一志望校(合格可能性50%くらい)、第二志望校(合格可能性60-70%くらい)、押さえ(合格可能性80%)の三つを選んでおくのが望ましい。
塾によって違うが、私の働いていた塾では6年生の秋から受験校の過去問を週に一校ずつ解かせていた。9月から受験まで約20週、第一志望校を10回分、第二志望校を5回分、押さえを2から3回分程度解かせた。
夏までの学習がしっかりしていて、宿題を欠かさず行なってきた生徒は、冬が近づく頃に合格点がとれるようになってくる。こういう生徒は受験に成功する。
6年生の2学期に「四谷大塚合不合判定テスト」「センター模試」「首都圏模試」がある。四谷大塚だけでも毎月あるので、あまり欲をかいて受けても意味がない。四谷大塚なら四谷大塚を毎月受験することが大事である。合格判定がシビアに出るので、それを見つつ志望校の調整が必要なら調整をする。
ところでいつも四谷大塚ばかり受けていた生徒がセンター模試を受けてみたら酷い点だった、というケースがあったが、これはこの生徒が「上がり症」で本番に弱いということの証明だった。生徒が「上がり症」であるかどうかはテストをさせてみないと判らない。入試本番になって「上がり症」であることが判った例もある。このケースはどうやら、母親が子育ての時繊細すぎて母親の心配性が伝染してしまったらしい。ちなみに第二子は別に「上がり症」ではなかった。一般的には日ごろからテストの時両足を床に踏ん張っている姿勢を保つ訓練をして、口で呼吸をせず鼻で呼吸をする訓練をしておくと、「上がり」にくくなる。

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都内の中学入試は2月1日からの約5日間である。この2月1日からの5日間は、家族全員情緒的にたいへん不安定になりやすい。それまでとは別な空間にこの期間は突入する。
受験パターンはそれ以前から入念に練っておき、12月からはそのパターンを動かさないことが肝要である。
最も一般的な受験パターンは以下である。
2月1日 午前第一志望校、もしくは第二志望校。午後「押さえ(滑り止め)」
2月2日 午前第二志望校、もしくは第一志望校。2月1日午後に「押さえ」を受験していなかった場合は、2日午後に「押さえ」。
2月3日 1日に第一志望校が合格していたら終了。「押さえ」しか合格していなかったら「押さえ」より上位の志望校(第二志望校、もしくは第一志望校)。「押さえ」に失敗していたらもう一度「押さえ」。
この、初日と2日目の「押さえ」は、精神の安定を図るための合格を目的とする。2月1日で第一志望校合格が出たらそれで受験は終了なのである。実際にはなかなかそうならない。不合格を知った時の受験者のショックはただごとならない。すっかりしょげてしまい、全く実力を出せずに5日間を終えてしまうことはしばしばある。そうなってはまずいので、2日目までに1つ以上合格をとっておく、というのが必要である。これで受験生の精神は支えられ、実力が2日目3日目以降も発揮される。
したがって初日の「押さえ」はすごく合格しやすい学校でかまわない。むしろすごく合格しやすい学校であることが望ましい。5日目までにはそこよりも志望順位の高い学校の合格は、順当に行けばとれるはずだからである。
これが最も一般的な受験パターンである。最も失敗しにくい。
そしてバカ親は頑として「押さえ」を受けさせたがらない。そして必ず受験に失敗する。

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以上、保護者向けに中学入試を書いてきたが、以下私立中学校向けに書く。
2月1日午後、2月2日午後の入試を実施すれば、「見かけ上の偏差値」は上昇する。「押さえ」として受験しようとする家庭が期待できるからだ。すでに2月1日午後・2月2日午後入試を実施している学校は、「見かけ上の偏差値」が毎年大いに上がっている。「見かけ上の偏差値」が上がれば、結果として実質的な人気も上がってくる。
よって、生徒募集に難儀している私立中学校は2月1日午後受験・2月2日午後受験を実施すべきである。「特別進学コース」といったクラスを設置し、その受験であると銘打つのがいい。人気が低迷している私立中学校は、広報能力宣伝能力に難がある。大手進学塾と提携するのが最も手っ取り早く集客し「見かけ上の偏差値」「人気」を上げる早道である。
また、2月3日は意外に受験を実施している学校が少ない。よってここは学校にとっては狙い目である。検討されたし。

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画像はhttp://piapro.jp/content/zcy4wbakfym00shbから。

*1:高校入試偏差値も、判定するテストによって数字の出方が全く違うのでこの言い方は本当は正確ではないのだが。高校入試は成績上位者は駿台模試を、成績中位〜下位生は新教育研究協会、進学研究会、教育開発などの模擬試験を受ける。前者と後者は数字の出方が全然違う。ここでは後者を比較対象とする