カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか

「コンテンツ文化研究会」の院内集会、無事終了

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http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20100211#1265892895の続き。「コンテンツ文化研究会http://icc-japan.blogspot.com/による院内集会、大変よい出来だった。詳細は後日。主催者スタッフ諸兄へ敬意を示す。

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渋井哲也さんがツイッターで院内集会の内容を書いてくださっているので、編集して以下転載する。
http://twitter.com/shibutetu

これから、「児童ポルノ禁止法の慎重な改正論議を求める院内集会」。http://icc-japan.blogspot.com/2010/02/blog-post.html  登壇者とテーマは、1,単純所持・取得罪は本当に必要か? 田島泰彦氏(上智大学新聞学部教授)2,創作物規制がもたらす危険性 森川 嘉一郎氏(明治大学国際日本学部准教授) 3, 現場から見た児童保護施策の必要性 杉浦ひとみ氏(弁護士・東京アドヴォカシー法律事務所 ) 4 ネット上の児童ポルノ情報への閲覧規制について 中川穣氏(東京大学大学)
ust中継なんか、ありなのかな?この集会。でも、できるとしても、電源までがやや遠い。 〔略〕 議員は、松浦さん(@GOGOdai5)ほか数名。保坂展人氏も。
主催者〔「コンテンツ文化研究会」〕 この法案の問題点。単純所持、創作物規制ブロッキングの是非、被害児童のケアのあり方など、この問題は広く国民に影響がある。真剣に考えなければならない。
田島「表現の自由の観点から。1つは、児童ポルノ法の改正をめぐる問題はなにか?2つ目は、改正がありうるとすれば、民主単独の可能性もあるが、他党との合意を想定すれば、先の国会の与野党合意がある。3つ目は、民主の対応について。児童ポルノはとんでもない、規制しようという世の中の流れ。しかし、児童ポルノなら何でも規制してもいいのか。真剣に冷静に考えないといけない。表現の自由や思想信条、芸術創作の自由にかかわる。なんでも規制というのはいけないという世論が必要。現行法の射程は、児童ポルノではないモノも多い。いわゆる3号ポルノ。ポルノという限定はなく、それを超えたものになっている。非常に主観的。裸それ自体が射程に入っている。芸術の自由の例外規定がない。これは欧米の状況と違う。さらに、単純規制の問題。日本的な特殊な状況。個人やメディア、図書館がどのように規制のターゲットになるのか。メディアの対応が大切だと思う。主要メディアは、どういう受け止めか。なんでも規制に近い発想。まさに日本の世論状況と重なり、増幅している。警察情報を大きく取り上げる。表現規制の一つの要素はエログロ。改正案が成立するとすれば、修正協議の合意形成。先の国会の中で動きがあった。完全な形では公表されていないが、問題がある。3号ポルノを残すこと、単純所持を導入(罰則なしの禁止規定は合意)。創作物規制児童ポルノ法ではなく他の法律で検討。本質的には自公案のまま。民主の対応。ひとつは法案そのものについて、民主案の中に火種がある。一つは定義。3号ポルノ削除。同時に、現行よりは限定的ではあるが、やや広い規定を残している。本来の「ポルノ」とは違う。取得罪。所持罪よりはいいが、運用次第で所持罪と同じ効果。民主案自体を検証すべき。民主は、表現メディア規制の問題もある。人権救済基本法案。メディアは努力義務規定。行政機関がメディアに介入するといった重大な問題。民主党の言論表現に対する介入を検証しなければならない」
森川「議論の前提として、漫画・アニメ・ゲームであることです。実写の規制の範囲を、創作物に当てはめるのなら、外務省が親善大使にしているドラえもんも、宮崎アニメも対象になる。今回は、規制の範囲を狭めた〔広げた?〕場合、18歳未満のキャラクターが規制の対象になったら、どうなるか? 大手の出版社の文芸の編集長は、『大きな悪い影響がある。しかし、声高に意見を言いにくい』、という。児童ポルノ法という名称のために、慎重論を唱えにくい。コンテンツ産業にどう影響があるのか。どのような位置づけにあるのか、という誤解も多い。良いアニメと悪いアニメを分けることができるか、と必ず聞かれる。健全な漫画家・メーカーが悪い漫画をつくり、不健全な男性が消費しているという前提に立っているから。しかしこれは実態に合わない。もし、規制すれば、競争力をはぐ。五輪でも競技人口という言葉があるが、他の国とは比較にならないほど、漫画・アニメ・ゲームの競技人口が〔日本では〕多い。ファンの人たちが同人誌をつくり、やりとりをする場があり、セミプロがプロになっていく。その中からベストセラーが産まれる。底辺の長さが支えている。コミケは、日本最大のイベント。ここではアマチュアの漫画家が友人たちとサークルを作って、同人誌をつくっている。参加者の7割は女性。ファンはどうやっていくのか? 好きな作品を書いて発表。その多くは性描写。発行点数の3割、部数としては5割。エロパロはどういうもの? アダルトコミックと表紙に書いている。エヴァンゲリオンの人気ヒロインのキャラクターは、作中には14歳と書いてある。セックスシーンがあからさまに描かれている。この作家は、アマチュアなのか? 実は、文化庁の漫画部門で優秀賞を取った。受賞された後に作られている。ぱっとみて、受賞作品よりもエログロのほうが絵がうまい(笑)。この人は多彩な人で、フィギュアも作っている。作品のファンの人たちがエロパロを作ることが、作品の宣伝にもなり、キャラクター商品の売り上げも支えている。メジャーとポルノ漫画は相互の関係にあり、はっきりとは区別されない。いくらでもあげることができる。アマチュアは遊びとして始めて、才能があるとわかるとプロになるのが現状。しかし、規制するとなると、〔ファンとプロの〕断絶が起こる。他国にはない日本の漫画の強力さがずたずたになる」
杉浦「被害児童の保護。虐待やポルノの対象におかれた時に、どう内容を聞き取るか。性被害の場合は、〔聞き取りの際の精神的な〕ダメージが強く、対応がしにくい。通常の犯罪よりも保護をしなければならない。事件の立件となると、警察や検察から聞き取りとなる。警察は一般論としては〔精神的ケアの必要性などは〕頭ではわかっているが、しかし、細部にわたって〔被害者は〕聞かれる。心理面の配慮はどこまであったのか不安だった。諸外国は、もっと慎重にやらないと証拠にもならない。なぜ特殊な聞き取りが必要なのか? 一つは記憶の変質。ある実験をしたが、誘導にのってくるのは、子どもも大人も同じ。しかし大人は間違った自覚があるが、子どもは自覚がなかった。早い段階で適正な質問によって正しい記憶を導く。証拠の観点。もう一つは、トラウマの観点。親にも警察にも同じ事を何度も聞かれる。オープンクエスチョンで誘導しない。聞き取り方法とは別に、どんな場所で聞き取られるかも大切。多職種の専門家チーム(警察、検察、心理、医師など)による対応がなされている。聞き取るのは、その専門職。いま日本では?子どもの問題は進んでいないが、強姦の被害者では、今年からやっていく方向になっている。縦割りを横断的につくろうとしている。なかなか横の連携ができない。立法政策とともにやっていかなければならないと思う。ポルノを持っていることをOKとした場合、子どものへの性を助長するかもしれない、と。この観点から考えると、曖昧な定義の中では懸念。しかし、子どもの性を助長をする懸念もあったが、先ほどの話を聞くと、ポルノにもいろいろあることを知った。分析的に考えなければならない。ただ、子どものポルノを持っていてもOKとなると、社会意識がどうなるのか。システムを変えることで、犯罪が防げるのなら、そういう観点もありかな、とも思う」
中川「MIAUの研究員。ネット上のブロッキングについて。児童ポルノと思われるデータがあれば、見られなくする仕組み。導入されている国もある。どのように?。導入している国は、単純所持規制がある。英国は単純なヌードはだめ。ノルウェーもだめ。ユーザーを守るためにブロッキング。プロバイダーで遮断するサービス。警察機関がリストをつくり、ISPが判断をせずに規制をしている。法的な規制はない。顧客を守るため、というロジック。何が児童ポルノか?が警察以外にはわからない。ブロックしているサイトの数%ではないか。それが妥当かどうか判断できない。児童ポルノブロッキング。では、なぜ、児童ポルノだけ?なぜ著作権違反のものは?小説は?画像だけが特別にになる理由はわからない。法的根拠はなく、自主的なもの。単純所持規制は厳しいのではないか、という議論もできない。反対するとバッシングにあう。見るのもだめ、となると、警察が判断し、ISPが遮断していく。規制のあり方として、単純所持規制やブロッキングは筋がわるい。被害児童がでないように、または被害児童が出た場合、どうしていくかという法律にすべき」 
日本テレビ「3号ポルノの定義に問題があるというが、どういう定義が必要か?」 田島「考え方としては、児童ポルノって何なの?という議論が必要。思考停止になっている。創作者の立場の人も含めて議論する必要。他の価値と付き合わせて、ここは駄目という議論が必要。3号ポルノはだめ」
田島「表現の自由を考えると、自主規制はきちんと考えないといけない。無難なものだけになってしまう。最小限の合意だけを作ればいい」
フリー・昼間「登壇者が学識関係者だけ。出版社がいないのは?、今後の活動予定は?」 主催者・杉野「時間の問題です。一回ではなく、何回かに分ける必要がある。今後は、東京都の青少年健全育成条例の問題に取り組みたい」
橋本〔橋本勉〕(衆議院・民主)「議論がない分野かと思っていたら、難しい問題」
本多(埼玉12区・民主)「政治的に動かせないかと思っている。与野党合意から民主党案にもどしたい。そこまでも必死の思い。個人的には問題があるが、政治的にはむずかしい」 
松浦(参院)「取り締まりの可視化をすすめたい」
松岡(衆院)「カンボジアで少女売春・買春の現場をみてきた。今後も勉強したい」 
宮崎(衆院)「コバルト文庫で出版したこともある*1。森川さんの意見は経験からわかる。同文庫では直木賞作家も出た。BLもある。混沌としているのがいい」
山花(衆院・東京22区)「選挙を抱える身では、反対とは言いにくい。実在の被害者がいるケースと創作物は区別しなければならない。現行法の中で、単純所持で罰せられるとなると、新たな法益を害するのではないか。突き詰めて行くと、思想良心の自由の問題に近いのでないか」
保坂(前衆院)「児童ポルノ改正反対というと危険性がある中で、国会議員が参加している状況とは、半年前とはずいぶん変わった。『サンタフェ』が本棚にある人は、一定の期間で処分してほしい、という話もあった。メディアは判断停止、議論も出来ないという状況はなくしたい 」
これで、院内集会、終わり。

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[2/26追記]
エロゲ販売規制問題まとめwiki 院内集会に参加してみた http://www28.atwiki.jp/erogekisei/pages/93.html

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*1:ペンネーム鷲田 旌刀