カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

asahi.comによる好意的記事

朝日がなぜこんなに好意的に記事を書いてくれているのかよく分からないのだが、ちばてつやなどマンガ界の大御所が動いてくださったことが一つ、同志諸姉諸兄による「記事にしろ」というメールが効いたことが一つ、コンテンツ文化研究会の地道な活動が実を結んだことが一つ、朝日内部でもオタクにシンパシーを覚える層がある程度自由に記事を書けるようになったことが一つ、という感じなのかな。

http://book.asahi.com/clip/TKY201003250286.html
ミクシィツイッターで拡大 漫画の性描写規制案
 マンガなどに登場する18歳未満のキャラクターの性描写を規制する「東京都青少年健全育成条例」の改正案が、都議会で継続審議になる見通しとなった。直前まで成立濃厚とささやかれながら“一時停止”に転換させた要因として、「表現の自由が脅かされる」と訴えた文化関係者らの行動があった。表現規制をめぐる議論がマスメディアの報道に先立って広がった背景には、インターネットの存在もあった。
 3月上旬まで、改正案はテレビや新聞では、ほとんど報道されていなかった。問題を広く知らせる“起爆剤”の一つになったと関係者の間で語られるのが、元マンガ編集者で明治大学准教授(マンガ文化論)の藤本由香里さんによる発信だった。
 藤本さんは今月初め、マンガ研究者の知人を通じて、3月中に議会で改正案が可決される公算だと聞いた。8日、インターネットの会員制サイト「ミクシィ」に、改正案への批判を書き込み、危機感を訴えた。より広い人々に知らせるため、同時に、ツイッターでも書き込みを知らせた。この時点では、知り合いの新聞記者に尋ねても誰も詳細を知らなかったという。
 「最初の1日で私のミクシィには2万人がアクセスした。情報は野火のように広がり、ネット上では3日で情報が浸透した、と感じました」と藤本さんは語る。
 研究者や評論家など多くの文化関係者が、ネットを通じて問題を知った。たとえばマンガ家で京都精華大学マンガ学部長の竹宮恵子さんは、8日にファンからのメールで改正案を知った。すぐに大学内で問題提起し、即日、慎重な議論を求める学部教授会の意見書がまとめられたという。
 一週間後の15日には都庁内で、反対集会とマンガ家たちによる記者会見が開かれた。会見を企画した一人は藤本さんだ。ちばてつやさん、里中満智子さん、永井豪さんといった大物たちが集合したインパクトもあり、大手メディアも本格的に報じ始めた。
 緊急の集会にもかかわらず、会場の会議室には300人以上が集まり、部屋から人があふれ出た。開催情報が、やはり主にネットを通じてすでに広まっていたのだ。
 「ここまで大きな動きになるとは思わなかった」と、コンテンツ文化研究会の杉野直也代表は語った。ゲームのデザイナーやシナリオ作家らでつくる同研究会は昨秋、改正案が審議された都青少年問題協議会の答申をホームページ上で見つけ、議員への地道な働きかけを続けてきた。15日の集会の下準備でも中心的な役割を果たした。
 「昨年からネット上ではそこそこ知られてはいたが、爆発的に関心が広がったのは、やはり藤本さんのツイッターがきっかけでは」と杉野さんは振り返る。
 議会で早くから改正案の問題点を指摘してきた民主党松下玲子都議は15日、記者会見に参加するマンガ家らを、党の総務部会に招いた。議員にとっては、表現者の声をじかに聞く機会になった。
 「先生方がわざわざ足を運んでくれたことで、民主党の中で問題への関心が高まり、もっと真剣に考える必要があるという空気が生まれた」と松下さんは見る。
 都議会の事務局あてに届いた反対意見は2月末から3月19日までの間に約5千件あった。9割がメールだったという。記者会見後の16、17日には劇的に増え、2日間で2千件に上った。
 「都議会に意見を送ろう」といったネット上での呼びかけに応じた発信が多かったと見られる。事務局によれば、ひな型をコピーしただけのような文面のメールは、ほとんどなかったという。(樋口大二)
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 〈キーワード〉東京都青少年健全育成条例改正案 18歳未満の登場人物による反社会的な性描写がある作品を「不健全図書」に指定し、都内での青少年(18歳未満)への販売や閲覧などを禁じる内容。マンガやアニメ、ゲームなどに登場する架空のキャラクターでも18歳未満と見なされれば「非実在青少年」として規制される。「規制対象の定義があいまいで過剰規制につながる」などの批判がある。

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