カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか、狂乱している老母との生活とか

この頃の仕事

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 我が家の洗濯場・風呂場が何年も前から猫の小便の悪臭が篭っているので清掃整頓する。老父老母は嗅覚が衰えていることもあり、臭いというものは慣れてしまうものでもあり、猫の小便臭に老父老母は気づかずにいた。
 私が東京で生活していた時の大家さん兼友人は綺麗好きだった。どうすれば整頓されている状態に見えるかは私は彼から学習した。彼を知らなかったら掃除整頓は私は生涯下手なままだった。東京で暮らしていた時は部屋の中の物の量が多すぎて私は少しも整頓清掃ができなかったが、「整頓されている状態へのイメージ」は学んだ。友人に感謝する。そのイメージが心に残っているうちに清掃をする。
風呂場と脱衣場の清掃に二日以上費やす。脱衣場の洗面台が気持ち悪いほど汚れていたので清掃し整頓する。脱衣場の収納がやはり気持ち悪いほど汚れていたので清掃し整頓する。それでもまだ猫の小便臭が消えない。脱衣場の足拭きマットが悪臭の元のような気がしたので洗濯する。おそらく何年かぶりの洗濯。このマットを使用して以来初めての洗濯かもしれない。脱衣場の洗濯機の下が激烈汚れていたので洗濯機を移動して清掃する。脱衣場の収納には、表面が汚れたまま何年も放置してある老母の化粧品が恐ろしいほどの量あった。全て表面を重曹で洗い、整頓する。我が家でブラシを用いるのは老母だけなのだが、老母はブラシの洗い方を知らないので抜け毛と埃だらけになっている。シャンプーで洗い抜け毛を全て取る。老母の歯ブラシばかり使用途中のものが何本もあった。老母に言い、整理する。収納から未使用の歯ブラシと石鹸と入浴剤が大量に出てきたので整頓する。
 我が家は消臭剤を使う習慣がないので、あちこちに消臭剤を置き、香を焚く。

2

 洗濯場の清掃に二日費やす。我が家には洗濯機は旧式ばかりだが三台ある。クエン酸で洗濯場の床を消毒清掃する。洗濯場の棚が気持ち悪いほど汚れていたので清掃し整頓する。「気持ち悪いほど」とさっきから繰り返し書いてはいるが、我が幼少期から我が家の混沌さ具合はこんなものではあった。よって本当のことを言うと私の生理感覚的には気持ち悪くはない。が、標準的感覚からするとこれは不潔極まりない状態であり、混沌としているとどれもこれも使用不可能になるので、使用可能になるように整頓し表面の汚れを処理する。我が老母は風呂場脱衣場洗濯場の汚れを汚れとして認識できない。清掃と整頓のお手本を示す。整頓すると収納から清掃用洗剤と消臭剤とボディソープがウソみたいに大量に出てくる。どれもこれも、たいして使っていない。

3

 洗濯場から外への裏口周辺がひどく汚れていたので清掃する。老母はここが汚れていると認識できない。裏口のすぐ近くに表面の汚れた清掃用薬品類が土埃を被ったまま大量にあったので、一日かけて表面の汚れを取り、整頓する。
 我が家は箒やモップなどを紐を通して吊るすという習慣がないので、吊るせるものへ紐を全て通し、吊るすことで整頓できるものを全て吊るす。裏口戸外で土埃を被っているものを全て重曹を用いて表面をぬぐう。

4

 我が老母は生活空間を整頓するという発想を欠いている。整頓された生活空間というイメージングが弱い。接客業なので客に積極的に見せる部分の清掃は老母はけっこう気を使っている。が、生活空間の整頓清掃に関しては無能に近い。しかしながら人が住んでいるわけではない客用の部屋は、清潔にし続けるのは比較的楽だ。生活空間を清潔にし続けるのはたいへんであり、し続けなくてはならないことだ。

5

 猫のトイレは私が引っ越してきてからすでに2回位置を変えている。これでは仮にしつけてあったとしてもしつけが意味をなさない。我が老父母は猫のトイレをどの程度しつけているのか不明。猫のトイレを購入してから一度も砂を取り換えたことがないと判明したので、つまり5年近く換えていなかったようなので、新しいものへ替える。
 猫のトイレを清掃する。猫のトイレの底に猫の小便が染み付きさらにそれが乾燥した新聞紙があった。一度捨てるが、猫にトイレの臭いを残しておかないと猫がトイレとして認識しないので、もう一度その新聞紙を入れる。猫がトイレとして認識してくれるといいが。

6

 猫が屋内の植木をトイレとしていた時期があったらしい。植木に猫の小便臭が残っている可能性があるので、木酢液をかけ消臭する。

7

 猫の小便臭がほぼ消える。私が臭いに麻痺しているのでなければ。

8

 我が老母の生家は父親シベリア抑留帰りで体を壊し寝たきりで過ごし、老母の母親は豪快な人物だったが手が回らなかったので生活空間を清潔に整頓するという家風を持っていなかった。
 我が家は15年前まで労働量が過剰であったので、生活空間を整頓する余力を全く欠いていた。生活空間どころか接客業だというのに客への施設を整頓する余力すら欠いていた。そのため我が家は整頓というイメージングがたいへん弱い。とくに老母において整頓のイメージが弱い。15年くらい前から施設を改築し、生活に余力が発生する仕事に商売替えし、5年くらい前に一応完成したので、生活にやっと余力が発生し、客用の施設の整頓清潔さは標準並みに、生活空間に関しては人並の下限ギリギリくらいくらいに整頓されるようになった。
 しかしながら我が老母は「他の人が自分と同じ場所を使用する」ことへの想像力を完全に欠いているので、たとえば仕事の帳面は老母以外の誰にも解読できない状態が続き、台所は老母以外の誰にも使用が困難な状態は今も続き、布巾タオル雑巾は過剰にあるのだが、積んであるもののうち、どれが布巾でどれがタオルでどれが雑巾なのかの区別は老母にしかつかず、そして手元にすぐ取れるようには老母はしない。収納には信じがたいほど布巾類タオル類が溢れかえり、老母は手元作業に常に同じ汚れた布巾を使い続けるという意味不明なことが行われている。
老母には悪い癖があり、濡れた布巾濡れた雑巾を必ず木造の戸口に置きっぱなしにする。その他、雑多な食材や、洗剤や洗濯物などを戸口に置き放置してそのまま平気で何週も過ごす。そのため通行に大変不便であり、戸口がいつも濡れ、裏口の床は一部すでに腐りかけ、裏口の腐りかけているその周辺が猫の小便臭を吸い込んでいた。
 老母は背が低いので、160センチより高い場所は老母の視野からは消えている。よって160センチより高い場所がどれほど汚れていても老母は認識しない。

9

 老母は想像力上の視界が狭いので、生活に盲点が多い。雑然を雑然と認識できない。「客から見えるところは綺麗にしろ」と本人はしつこく私に言っているのだが当然彼女自身は実行できていない。チマチマと玄関部分を美化したり花を植えたりすることに老母は労力を使いたがるが、客から見える裏口の汚さは平気で放置する。それ以前に裏口周辺が汚いとも整頓されていないとも認識しない。老母の主観の中では十分に整頓され十分に美化されていると認識されていたらしい。
 施設全体の奥の部分も当然老母の想像力上の視界に入らない。老母は施設前面の客の満足度が高く手を入れる必要がない周辺ばかり手を入れたがり、客の満足度が低くなってしまいがちな施設の奥部分へ手を加え客の不満度を減らすことには意欲も想像力も働かない。
 これは逆であるべきだ。最も汚くなりやすい部分から清掃と整頓をすべきだと考え、上記のように清掃した。また、一日かけて藪を払い、下枝を伐り、客の満足度が低い施設の奥の部分の不満度を減らすべく改善した。
 老母は「トイレを綺麗にしておくと、家に幸運が訪れる」という、わりとよく聞くオカルト理論を比較的最近知り、老母自身はそれを実践しているつもりでいる。このオカルト理論は汚れやすいところから清潔に保て、という生活道徳を示しているのであり、トイレだけ清掃して他の水回りは不潔なままで構わないという意味ではないのだが、老母にそんなことを言葉で言ったところで通じやしないのでお手本を見せた。

10

 脱衣場の整頓をしている間に、風呂の説明書が発掘された。現在の家を建てて以来、老父母は一度も風呂の定期検査をしていないし、風呂のパイプの掃除をしていない。そのためパイプの中がヘドロ状になり、風呂が機能通りに働かなくなって長いこと経つ。業者に来てもらい、定期検査をしてもらう。全然定期じゃないけど。ヘドロを出し、設定を調整してもらう。機能が数年ぶりに復活する。

11

 その他、ここ数日、私は全く頭を使わず、清掃と、肉体労働を繰り返している。あまりに頭を使わないので寝つきが悪くなるほど。このようなことをして今後の人生の時間を潰していく。

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 整頓したばかりの脱衣場に、先ほど、老母が化粧道具を取り散らかして放置していた。老母だけが使用するヘアスプレーが床に転がっていた。

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