カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

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腸チフスのメアリー/死を撒く女

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『疫病と世界史』に「腸チフスのメアリー」という言葉が出ていたので検索してみた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3
メアリー・マローン(Mary Mallon、1869年9月23日 - 1938年11月11日)は、世界で初めて臨床報告されたチフス菌(Salmonella enterica serovar Typhi)の健康保菌者(発病はしないが病原体に感染している不顕性感染となり感染源となる人)。〔略〕腸チフスのメアリーあるいはチフスのメリー(Typhoid Mary、タイフォイド・メアリー)という通称で知られる。
メアリーは1869年にアイルランドで生まれた女性である。〔略〕1883年、14歳のときに単身ニューヨークへと移住した。〔略〕やがて料理の才能に目覚め、1900年頃までにはその腕の良さと「子供のように善良な」と評される人柄から信頼を集め、住み込み料理人として富豪宅に雇われて、他の使用人よりも高給を得ることができる身分になっていた。〔略〕
ニューヨーク市衛生局で細菌学的な検査が行われた結果、彼女の便からチフス菌が検出された。このため彼女はNorth Brother Islandの病院に収容、隔離された。〔略〕保菌者であるという自覚のないまま、周囲の人に感染を広げる健康保菌者(無症候キャリアー)であった。〔略〕この検査結果を突きつけられてもメアリーは納得しなかった。〔略〕
〔略〕次に彼女の居場所が明らかになったのは、釈放から5年後の1915年、再び腸チフス流行の感染源として見つかったときであった。そのとき彼女は調理人として、しかもニューヨークの産婦人科病院で、偽名を使って働いていたのである。そこで引き起こした腸チフスで25人の感染者と、2人の死者を出した
メアリーの死後、病理解剖の結果から、彼女の胆嚢に腸チフス菌の感染巣があったことが判明した。〔略〕チフス菌が胆嚢だけに感染した場合には、特別な症状が現れないまま〔略〕菌が胆汁に混ざって腸に排出されつづけることが明らかになった。メアリーの症例では、〔略〕本人には症状が現れることがなかった(不顕性感染)のだと考えられている。しかし便に混じって排出されつづけたチフス菌は、〔略〕本人に自覚がなかったために手洗いを油断した際に食事に混じり、周囲の人間に感染したのだと考えられている。

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荒木飛呂彦がマンガで取り上げていたのか。

変人偏屈列伝 (愛蔵版コミックス)

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平井和正の短編に「死を撒く女」というのがあって、同じストーリーで池上遼一版『スパイダーマン』の1エピソードになっていたけど、あれは人の潜在的な破壊衝動自滅願望を引き出す超能力を持っていた女性の悲劇だけど、そのタイトルを連想したのでエントリの副題とした。「死を撒く」女は実在したんだなあ、とか思う。自分が死を撒いていることに自覚がなく、かつ、病原体を伝播するのに皮肉にも最も適した料理人としての才能があったというのが、なんか切ないものがある。

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