カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか、狂乱している老母との生活とか

投票日前日雑感

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20121122/1353582671 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20121207/1354893195の続き。
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今回は選挙期間と嫁の出産が重なったので、選挙応援も行けなかったし、ブログ更新もままならなかった。ついでに言うと現在寝泊まりしている「離れ」にまだPCを設置していないので、落ち着いてネットできる時間がわりと少なかった。
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「選挙」って、利害関係者と、私みたいな一部の選挙オタク以外にとっては、「生活に突然侵入してきた異物」だよなあ、とか思った。「異物」だから可能な限り速やかにとっとと処理してしまいたい、というものだろうなあ。
今回のように小党乱立になると、「いや、こまけえこたあどうでもいいんだ、どこへ入れればいいんだ」と、一刻も早く「異物」処理をしたいと感じるだろうが、民主党が論点設定に失敗し、そのため無党派が動かず、結果、固定票勝負という選挙になってしまっているとは思う。
同じことの裏表で、維新がさほど伸びなそうなのはある程度救いだ。「こまけえこたあいいだ」の感情に橋下はそれなりに応える男で石原慎太郎と合流するまではマスコミがえらく煽って誘導しようとしていたけど。
3;
私は枝野幸男支持者なので、選挙が行われるとしたら、民主党が勝てる体制で解散してほしかった。
だいたい、「官邸前脱原発デモ」とかが取り締まられずに済んだのは、民主党政権だったからで、自民党政権だったらデモが潰されていた。言論の自由自民党時代より広がっていたというだけで民主党政権はさまざま欠点があっても自民党政権よりずっとマシだった。

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野田佳彦はどういうつもりで解散したんだろう。解散せずにのらりくらりと勝てる体制を作るという選択肢だってあったし、あるいは事前に民主党内に近々解散するからお前ら地元で選挙対策しておけ、としておくのもありえたのに。
我が友人は、その辺が松下政経塾の限界だ、と評していた。松下電器という会社は、既存の商店街共同体を所与のものとしてそれを利用して成長した会社だ。松下政経塾は商店街共同体・地域共同体が存在することを前提として、そこでのし上がる、みたいな思考枠組みがあるようだ。
現在はその商店街共同体・地域共同体がなくなってしまった社会だ。
地域共同体がなくなってしまっている現状において、政党がいかに選挙共同体を再構築するか、が、各政党の課題だ。だが野田佳彦はそこまで広い視野と透徹な頭脳をもってはいないので、財務省共同体や外務省共同体といった官僚共同体が「世界」だと思ってしまったようだ。それゆえ、彼の言動は、民衆とは決定的に感覚がズレたのだが、当人は今に至るもその自覚がなさそうだ。
野田佳彦のラジオCMを聞いたら「決めることが大事」などと言うておったが、決めるに至る論議において国民への説得がないのが野田佳彦への嫌悪感と不信感を醸成しているのをこの男は欠片も判っておらんのかと。民主党支持者の私でもCM聞くたび不快感が走った。
民主党は「風」で勝ってきた政党だが、自力で「風」を起こしたことは一度もない。
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今回、安倍自民党は、たいして支持されていない。たいして支持されていない安倍自民党にすら野田民主党はまるっきり勝てない。これはもう野田佳彦なんぞを首相にしたことが人選的に決定的に間違っていたとしか言いようがない。日本男性の平均知能に劣る、数年前にすでにバカを晒した安倍晋三にすら勝てない野田佳彦は主観では安倍晋三より能力が上だと思っていたようだが、安倍晋三にすら負けるのだから、平均的日本男性の知能に野田佳彦は劣ると言わざるを得ない。
というか野田佳彦の政治戦闘力は党内力学・党内権力闘争に最適化していて、他党との権力闘争にはスケール・射程が足りないのだろうな、と思う。野田佳彦項羽と比定してもまあいいけど、俺をして、安倍晋三劉邦に比定させるとはどういうことかと。
今さらどうでもいいことだが、安倍晋三が選挙演説やテレビCMなどで使っていた「つよい日本」というフレーズは、2003年の菅直人民主党のフレーズのパクリだ。安倍晋三はわりと菅直人のパクリをしたがる。
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ところで、日本人のほとんどは、面識があるかどうかで投票先を決める。選挙は生活に突然乱入する「異物」だから、できるだけ「馴染み」のところでどうにか処理させてしまいたいと思うものだ。自民党は生得的にそのことを理解していて(あるいは田中角栄時代にメソッドが確立して)、地元のあらゆる会合に顔を出す。当人が顔を出せないときには後援会長が、あるいは秘書か配偶者が。
こういう「日常活動」、「ドブ板」を、民主党は、基本的にまるっきりやらない。だから「地力」がいつまで経ってもつかないのだ。
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小沢一郎は「選挙上手」だという「神話」がある。実際にはたいして選挙で勝っていない。今回も小沢一郎の政党はボロ負けだ。少なくとも予想では。
小沢一郎田中角栄が確定した日本式ドブ板選挙のスキルを習得し、それをほとんど愚直にこなしている。
小沢一郎は歴史上の人物だと石田三成によく似ている。田中角栄という秀吉に仕え、愚直に習得したスキルを展開するが、人間として狭量で敵を作り、勝てる戦いで敗北する。
田中角栄から習得した小沢一郎の選挙スキルは中選挙区時代のスキルなので、中選挙区制なら小沢一郎はそれなりに勝てるだろうが、小選挙区制だと勝てない。でも小選挙区を推進したのは小沢一郎で、比例区削減を主張しているのも小沢一郎。小沢の頭脳は書生的に青臭いところがある。
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枝野幸男小沢一郎とは違った「日常活動」をしている。マメに開催される辻立ちと「オープンミーティング」は、洗練された「ドブ板」だ。頻度がわりと多く、固定ファンを増やし続けたのは枝野幸男本人の才能とキャラにもよるが、あのマメさを、民主党のフォーマットにする必要はあると思う。小沢一郎式フォーマットでも構わないけど。
枝野式でも小沢式でも、「日常活動」がなされないのならそりゃ勝てない。
野田佳彦は、解散するぞと決めた日から、解散すると発言するまでの間に、全民主党議員に「日常活動を増やせ」と指令を発するべきだったというか、そんなことすらしないで解散してお前いったいどういうつもりだったのだと、私は彼を深く恨む。
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今回、民主党脱原発派、民主党表現規制反対派がこの選挙でボロンボロンと落選することが予想される。10;
野田佳彦のバカたれは解散する前にせめて公職選挙法を改定してもうちょいマシなものにしておきゃよかったのに。
自民党政権になるだろうことを見越して、警察が醜悪な選挙妨害・市民活動抑制をはじめやがった。
自民党政権下になったら「今度こそ政権交代が起きないように」自民党は全力を尽くすだろう。そんなことはごく当然に考えられる。必ずしもフェアなルールの下で政治が動いているわけではないのだから。民主党政権ですら現職大臣の不審自殺があってそれが捜査されないのだから。小泉政権時代の不審死の数の多さを思い出し、そういうことが可能な限り起きにくい、可能な限りオープンな制度にしておくのは民主党が冥土の土産に日本へ残しておくべきものだった。次に政権交代があり得るかどうかは、前回以上に、そして前回とは別な意味で、難しいだろうとも思う。

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