カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「健全育成」と広域暴力団・山口組

大阪の異様な『青少年健全育成条例

保坂展人さんのブログによると、大阪で異様な『青少年健全育成条例』が始まったそうな。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/0cc95c7e599e2147fe3b95363a5eb218
『16歳未満の少年少女は、午後7時以後にゲームセンター・カラオケボックス・ボウリング場・まんが喫茶・インターネットカフェなどへの出入り禁止(違反した店は30万円以内の罰金)』

この罰金は警察天下り先の給金になるんだろうね。
大阪といえば、「有害コミック問題」キャンペーンをしたカルト宗教「念法眞教」の拠点のひとつが大阪で、ついでに言うと栃木女児殺害事件の栃木もこのカルト宗教「念法眞教」の拠点のひとつなのだが、さらに言うと大阪「念法眞教」は西村眞悟の票田で、西村眞悟と「念法眞教」を結びつけたのは歴史捏造詐欺師の田中正明で、かつ大阪「念法眞教」は「日本会議大阪」「つくる会大阪」「救う会大阪」の主力構成組織で、どのくらい主力構成組織なのかというと、統一協会イデオローグ高橋史朗がつくった「生長の家・青年部」である「日本青年協議会」と同じくらい主力なのだが、まあそれは置いておいて、「健全育成」という言葉から以下の記事を思い出した。

全国青少年健全育成会」@山口組

「東京アウトローズ」2004年8月1日から。

〔略〕警視庁は、「全国青少年健全育成会」なる団体の動向に注目している。
同団体は、昨今の若者の犯罪増加などは、戦後教育の荒廃の結果と見て剣道、柔道、空手、また書道、華道などわが国の伝統的な武術・文化を青少年に習得させ、青少年の健全育成を図ろうという目的のもとに00年9月に結成された。
現在、総裁には皇族〔伏見宮博明〕を戴き、特別顧問にはアントニオ猪木、朝堂院大覚(松浦良佑氏)が就いているが、設立時、同団体総裁に就任していたのは政財界出版(当時は政界出版)代表の恩田貢氏だった。〔略〕
恩田貢氏は03年1月31日、がんのため死去した(享年73歳)。そこで、総裁を皇族が継いだわけだが、そういう経緯から、現在、恩田葉一郎(名簿上は通称名の恩田将葉となっている)は同団体の顧問に就いている。ちなみに、代表理事には元相撲取りの荒勢初代タイガーマスク佐山聡などが就いている。
〔略〕同団体を恩田貢氏と共に設立したのが他ならぬ、山口組英〔はなぶさ〕組の英〔はなぶさ〕五郎組長その人だったのだ。そのため、当局は同団体は「恩田と英組が仕事をするための隠れ蓑として設立した」と見ている。
同団体のHPを開くと、 http://www.ikuseikai.co.jp/index2.htm こんな記述が目に入る。
「今更申し上げるまでもなく、当会の初代総裁は『内外タイムス社』会長の故・恩田貢氏であり、二代目総裁は恐れ多くも伏見宮博明殿下でありました。また今般、堤清一郎氏が理事長に就任致しております。尚、念のため申し添えますが当会の代表発起人でありました英五郎氏は、あくまで発起人としての分を弁え、発足当初よりハッキリと一線を画くし、今は、その任を全うされておられます。従って現在、当会名簿に英五郎氏の名前は存在致しません。当会は国家社会のため『青少年健全育成』に身を挺して取り組んでおります。何ら、やましい事など一点たりとも御座いません事を茲に謹んで申し添えまして御報告申し上げる次第でございます」
なお、夕刊紙「内外タイムス」を発行している内外タイムス社は経営難で、現在、同社の経営権は恩田氏から印刷会社大手・廣済堂に移っている。こういう関係から、関係者によれば、「恩田貢氏の友人代表は、同じ山口組直参の大石誉夫大石組組長が務めた」という。
こうして見ると、今回、すでに『東京新聞』(04年7月31日)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040731/mng_____sya_____004.shtml
も報じているように、山口組に食い込まれていると見られる菱和ライフクリエイト(東証2部)に対し、同社のスキャンダルを握った『政財界』側が恐喝行為を働いたとの疑惑が出て来るのは決して偶然ではないだろう。
その件で恩田に知恵を付けている政財界出版社「顧問」の小早川茂(本名・雀茂珍)は、山口組に吸収された柳川組元組長の柳川次郎(柳川魏志)の付き人のようなことをやっていた人物。また、今回の菱和ライフの件でも恩田、小早川は旧柳川組を名乗る人物を同行している。〔略〕

柳川次郎は1973年に右翼団体亜細亜民族同盟」をつくり、勝共連合と共に訪韓したり、金大中拉致事件に絡んだり、許永中とつるんだりしていた。その政治遺産を引き継いだのは、公安調査庁の佐野一郎。えーと、たしか後に佐野一郎も怪死した。
島田紳助がいつぞや、民主党の選挙を手伝った後、えらい叩かれた時期があったが、あの島田紳助叩きも山口組系「全国青少年健全育成会」が関係している。

http://www.ai-trip.com/users/ai07/backnumber26.html
 78/5/創立で英五郎総裁とあるからこの人物が創立者なんだろうな、英五郎?どこかで見たか読んだ記憶が、そこでさらに検索。英組というのがあり、山口組の組織だがそこの組長が「英五郎」同一人物ですかね?、そこには「英親分は全国の格闘技の世界でもかなり顔らしいからな」という書き込みが。
 さて、島田が口走ったという「極心連合会」とは?、詳細は書きませんがこれも山口組系列。さあ、どちらの組が格上なのか。島田紳助はどのように決着させたのだろう。
 それよりも面白いのが偶然見付かりました。この「世界格闘技団体連合振興会」が立ち上げた団体に00年5月に設立の「全国青少年健全育成会」というのがある。たぶんこの健全育成会主催と見られるWBCミニマム級世界チャンピオン高山勝成君「祝勝会」ベルト授与式という行事が05/4/29東京:パレスホテルにて開かれた。多くの花輪には著名人の名前が一杯。
 育成会総裁の伏見弘明は元皇族、輪島功一、米倉健司、井岡弘樹朝青龍旭鷲山、おお〜アントニオ猪木の花輪も、しかし、これらの名前もかすむ超一流の名前が燦然と、ここにははっきりと自分の職名が誰にはばかることなく書かれているではないか!。花輪を贈るにしても慎重に検討した方がいいのでは、この場合の所管がどこかは知らないけれど。

ということは、あの当時、2chなどでしつっこく島田紳助叩きをしていた連中の何割かは、山口組系職業ネット右翼さんであったか。まあ、脳味噌まで筋肉で山口組系末端にいることの自覚すらないバカ揃いだったのかも知れんけど。

山口組系『全国青少年健全育成会』に連なる人々

http://www.ikuseikai.co.jp/enkaku.htm
闘技振興会 荒勢、大日本朱光会 阿形充規、ジャーナリスト 伊藤博敏、㈱TCF 伊藤千江子、フリーライター 伊藤博一、最福寺 池内恵観、宝島 井野良介、税理士 岩埼東四郎、同信会 上江州信夫、弁護士 植田忠司、東京インタービジネス 浦田昇、新日本東光会 大石裕正、国際武道大学 大平光洋、国際東京プレス 大林高士、日本国土産業㈱ 角間 隆、大龍社 木田茂、財産評価システム 木村泉、一水会 木村三浩建武会 木村友貞、金龍社 金東伯、日本BE研究所 行徳哲男、東方青年連盟 日下雄一、アジア地域戦没者慰霊会 国分正男、国会タイムス 五味 武、日本人権擁護協会 坂元 薫、天龍社 鹿野辰也、尊皇義塾仁義社 志津田国博、日大薬科学部 白川龍美、敬天新聞社 白倉康夫、㈱轍 白川雅人、松魂塾 新藤、武道通信 杉山頴男サンデ-プロジェク〔ト〕 鈴木裕美、日本建国舎 竹原一夫、世界格闘技団体連合 伊達治一郎、弁理士 橘哲男、ジャーナリスト 田原総一郎、元キックボクシング 富山勝治、月刊ジャパニーズ 中井日冠、不二流武徳会 奈良彰久、全国平和連合 西尾英治、二十一世紀書院 蜷川正大、ジャーナリスト 野間健、亜細亜研究会 野本誠也、宏道連合 林洋一、㈱グランドオペレーション 原田修一、日吉経営研究所 日吉修二、ジャーナリスト 藤井厳喜野村秋介思想研究会 藤巻強、朱光塾 牧野光男、青少年問題対策会議  柾希全乃、ミルストン㈱ 増田忠厚、日本青年社住吉会〕 松尾和哉、松龍会 松本利紀、トータルマスターホ−ムズ 丸山久、全国勝手連連合会 光永勇、ガレージクレス 三木利幸、水政会 水野正彦、村上劇画プロ 村上和彦、政治評論化〔原文ママ〕安広欣記、S.P.W.F 谷津嘉章、永田町倶楽部 山本卓、青少年育成連合会 横田正弘、慶政会 吉田誠司、大日本北心会  吉永久利、法曹政治連盟 四方啓二、政龍会 渡辺久晃、大日本一誠会 渡辺兼

この山口組系『全国青少年健全育成会』は、2005年3月、つまり「東京アウトローズ」記事の半年後に、東京都から特定非営利活動法人認証を得ているみたいだ。東京都は山口組のフロント活動に御墨付きを与えたんだね。警察もか。警視庁は東京都警察で都政と関係しているばかりか、近年は東京都職員を警察に駆り出しているからな。
暴力団は我々の生活の外「アウトロー」に存在するのではなく、むしろ法制定者の側に位置しているようだ。
「健全育成運動」っつーのはアレかね、山口組が関東進出の際に麻薬撲滅運動を口実にしたのと同じアレなのかね。もちろん山口組では麻薬撲滅運動を口実にしていたけど、麻薬・覚醒剤売買もやっていたよ。今じゃ不動産とか株とかで稼ぐ金額の方が違法薬物で稼ぐより多いだろうけど。

奈良女児殺害事件と山口組

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060115#1137266608

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山口組概論―最強組織はなぜ成立したのか (ちくま新書)

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さらば山口組 ~後藤組・後藤忠政組長の半生~

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警察組合

http://imak.exblog.jp/3134324
非番の警察官が警察組合でパレードをする様子を、警察が監視記録しているとして、警察を相手取って訴訟を起こす、という奇妙なケースがNYTimes紙で紹介されている。

という記事がIbusukiさんのブログで紹介されているが、アメリカの警察は幸せである。組合があるのだから。日本の警察には組合が存在しない。そのため警察内の不合理は解決されず、無能警察官僚が暴力団やカルト宗教とつるみ、抑圧の委譲がなされ、末端に皺寄せさせられる。
ところで日本の警察官僚が天下り先をつくるほど、日本の治安は必然的に悪化する。天下り先でする仕事は事件の隠蔽だから、天下り先が増えるほど日本では事件は解決されなくなる。未解決事件の真相はそんなところだろう。警察官僚は暴力団のところにも随分と天下っているし、もちろん北朝鮮系職業のところにもたくさん天下っている。右翼諸兄はよくご存知のはずだし、自称保守でその程度のことも知らんのならお前らは不勉強にすぎる。

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ライブドア野口氏殺害を「自殺」と強弁するばかりか情報捏造するテレビ朝日と沖縄県警

http://critic2.exblog.jp/2664946#2664946_1
他殺を自殺に無理やり処理しようとした理由をどう説明するのか。マスコミ対応を仕切っている那覇署の副署長も顔を出さない。カプセルホテル経営者も出て来ない。二人をテレビの画面に出すべきだ。
野口英昭はブザーを押してはいない。ブザーが鳴った話は嘘だ。「自殺」にするための作り話である。

この見解に原則的に同意する。
ところで、今ちょっと調べてみたら、沖縄県警本部長の名前と連絡先がわかったので、以下に記述しておく。
三浦正充(まさみつ)昭和34年11月21日生。神奈川県出身。東大法学部卒。昭和57年入庁。前職:組織犯罪対策部暴力団対策課長。直通電話番号098−862−0110 ←取材申し込みはこちらで

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山口組概論―最強組織はなぜ成立したのか (ちくま新書)

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さらば山口組 ~後藤組・後藤忠政組長の半生~

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安倍晋三と朴東宣(パク・ドンソン)1

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060102#1136210587
 しかも、彼〔安倍晋三〕の父親安倍晋太郎(1924-1991)は下関の韓国ビジネスとは密接な繋がりを持ち、朴東宣は安倍親子二代と親しく、それが政治資金に繋がっていたというではないか。(224-226p)

朴東宣は安倍晋三のケツモチだったようだ。以下、朴東宣情報。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/04/15/20050415000001.html
2005/04/15 07:29
米検察、「国連不正ロビー」朴東宣氏に逮捕状
 コリアゲートの主役・朴東宣(パク・ドンソン)氏がサダム・フセイン前大統領治下のイラク政府のためロビイスト登録をせずに国連の舞台でロビー活動を行った容疑で米検察の捜査を受けている。
 米ニューヨーク・マンハッタンの連邦地検のデビッド・ケリー検事は14日(現地時間)、国連「石油・食糧プログラム」をめぐる不正疑惑2件を摘発、パク氏ら関係者を起訴または関連国からの引き渡しのための手続きを進行中だと明かした。
 朴氏は普段、米国、英国、日本などを頻繁に往来してきており、昨年末にワシントンを離れ、現在はソウル・漢南(ハンナム)洞に居住しているとされている。
 朴正煕(パク・チョンヒ)政権時代に不法ロビー活動をめぐる、いわゆる「朴東宣スキャンダル」の主人公である朴氏はイラク政府から巨額の資金を受け取り「石油・食糧プログラム」が採択されるよう米国および国連を相手にロビー活動を行った容疑を持たれている。
 「石油・食糧プログラム」はクウェートを侵攻後、経済制裁を受けていたイラク国連管理下で石油を輸出しその代金として食糧と医薬品など人道的物資を購入できるようにした政策だ。
 検察発表文によれば、朴氏はイラク政府から少なくとも200万ドルを支給され、イラク政府と「国連高位官吏」の橋渡しをするロビー活動を行った容疑だ。
チョソン・ドットコム

以上が2005年4月。以下が2006年1月。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=71503&servcode=400§code=420
イラク不正疑惑、朴東宣容疑者を逮捕
米ニューヨーク連邦地検は6日、〔略〕韓国人ロビイスト・朴東宣(パク・ソンソン、写真)容疑者を逮捕した。同容疑者は70年代後半にも「コリアゲート」と呼ばれた米議会に対する買収工作事件で摘発されている。〔略〕
同地検は昨年4月、朴容疑者が90年代半ばにイラク系米国人ビジネスマンと共謀し、旧フセイン政権から少なくとも200万ドル(約2億円)を受け取ったうえで、違法なロビー活動を行ったとして、逮捕状を取っていた。〔略〕朴氏は70年代半ば、朴正煕(パク・ジョンヒ)元政権のため米国の前職・現職議員32人に85万ドルの選挙資金を提供した「コリアゲート」の主役。
南腊鎬(ナム・ジョンホ)特派員
2006.01.08 18:50:15

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/01/09/20060109000031.html
2006/01/09 12:37
韓国人ロビイスト、米FBIに逮捕
 1970年代に米議会で繰り広げられた不法ロビー活動事件「コリアゲート」の主役といわれる朴東宣(パク・ドンソン)氏(71/写真)が、6日に国連の対イラク石油・食糧計画不正事件に関連して米ヒューストンで米連邦捜査局(FBI)によって逮捕された。
 朴氏は国連の制裁を受けたサダム・フセイン政権下のイラクが条件付きで石油を輸出できるようにする国連の石油・食糧計画成功のため、1992年頃からイラクのために活動た。朴氏は200万ドル以上をイラクから受け取り、国連上層部に不法ロビー活動をした疑いなどで昨年4月起訴、指名手配されていた。
 だが朴氏の側近の1人は、朴氏が米ヒューストンではなくメキシコで検挙されたと語っており、朴氏がメキシコで逮捕された後にある特別な手続きを経て米に身柄が移送された可能性を示唆した。
 ニューヨークタイムズは、朴氏の検挙事実を発表したニューヨーク・マンハッタン検事のマイケル・ガルシア氏が朴氏の逮捕経緯について明らかにしていないと報じた。同紙は朴氏が合法的に登録していない状態で外国の代理人として活動し、電信詐欺及び資金洗浄陰謀容疑を受けていると伝えている。朴氏は9日ヒューストンの連邦判事から令状実質審査を受ける予定だ。
 朴氏はイラクから少なくとも200万ドルをロビー資金として受け取り、国連上層部「管理」に一部使用、相当量の現金は外交行嚢(がいこうこうのう=外交パウチ、外交文書を送る特殊な封印袋)でニューヨークに移されたことが分かっている。
朝鮮日報

web上で「コリアゲート」「朴東宣」に関し最も詳細に記述しているのは、『極東ブログ』みたいだ。

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/04/post_64b4.html
2005.04.16
朴東宣のことを淡々とブログするよ
 1995年以降、イラクフセイン統治下で表向き人道支援として実施されていた、国連による石油食糧交換プログラムだが、その実態は、国際規模で巨大な不正にまみれていた。〔略〕
 この石油ビジネスに絡んだ国際的な不正に米国も免れているわけもない。〔略〕〔2005年4月〕14日、ニューヨーク連邦地検と連邦捜査局(FBI)は、韓国人・朴東宣(パク・ドンソン:Tongsun Park)の逮捕状を取った。容疑は、フセイン下のイラク政府と一緒に、この不正を推進するべく国連に働きかけたことだ。つまり、フセイン国連の不正を繋いだのが、韓国人・朴東宣だったのだ。
 今となっては不正システムとしてその正体が曝かれた石油食糧交換プログラムだが、朴東宣はこれが開始される三年前ころから、イラク系米国人と共謀してこの計画を練っていたらしい。〔略〕
 〔略〕朴東宣は、人道の看板で〔略〕この悪徳ビジネスを国連高官とイラク高官に持ちかけていた。国連安保理がこの計画推進を決定したのは1995年。翌年1996年から実施された。それに合わせて、1995年の9月、国連アナン事務総長の息子コジョがスイス系コテクナ社(本社ジュネーブ)に入社。不正なあぶく銭をゲット。幸い、コジョの不正はすでに父アナンがかばうべくもなく暴露されている。〔略〕
 朴東宣は今〔2005年4月〕どこにいるのか? 朴東宣の居場所は、ソウルの漢南洞であると見られている(追記 東京にひそんでいるとの話もあり)。〔略〕
 朴東宣は、ある一定以上の年代の日本人には懐かしい名前だ。〔略〕
 朴東宣は、1976年、米国と韓国のあいだで最大の国際問題となった、通称コリアゲートの主人公である。ウォーターゲート事件以降、こうした疑惑をなんとかゲートと呼ぶが、コリアゲート(韓国疑惑)がその最初のケースであった。
 当時の朴東宣と言えば〔略〕東洋のボン・ヴィヴァンとして、当時、マンハッタンの社交界の注目を浴びていた〔略〕。〔略〕「東洋のオナシス」と呼ばれていた〔略〕のは彼の兄、朴健碩〔略〕である。朴健碩は、大型タンカーなど約九十隻を持つ、まさにオナシスに比すべき韓国のタンカー王だった。汎洋商船会長も勤めたが、1987年4月19日ソウル市中区乙支路の汎洋商船ビル十階の社会長室から飛び降り自殺した、ことになっている。弟の朴東宣のほうは、ワシントンポストが書いているように「東洋のギャツビー(Oriental Gatsby)」である。
 1970年代、伊達男・朴東宣は、当時の韓国中央情報部(KCIA)と在米韓国人実業家たちと連携して、米国の議会工作を行った(下院議員買収)。目的は、米国ルイジアナ産のコメ100万トンを韓国に輸出する際の巨額の手数料をくすねようとしたものだった。〔略〕
 当時のコリアゲートがらみでは、「第080回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第6号」(参照)に日本とって重要な話が含まれているので、少々長いのだが、引用したい。なお、野田哲君は当時の社会党参議院議員である。

野田哲君 私の手元に、いまここにこのいわゆるフレーザー委員会で韓国の対外的な政界工作〔略〕調査をしたレポートがあります。〔略〕
 概要を申し上げますと、〔略〕容疑事実は下記の通り 一、KCIAと文鮮明傘下の諸団体との連けい関係。二、文鮮明の側近並びに朴東宣によるアメリカの銀行(ディプロマット・ナショナル・バンク)支配の企て。三、合衆国憲法に保証された韓国系アメリカ人の基本的人権を侵害するKCIAの脅迫といやがらせ。四、韓国政府によるアメリカの報道機関及び学界に対する買収工作。五、韓国政府が在韓米軍との物資調達契約を組織的にみずましし、米国納税者に数億ドルの過重負担をかけた事実。六、文鮮明の側近でありKCIAのエージェントと目される人物が主宰する在米の某団体による募金詐欺。〔略〕七、韓国政府による在韓米企業からの資金強奪。八、過去六年間以上にわたり行政府の関係当局がこれらの諸活動の一部を感知していながら、その停止又は防止のための適切な措置をとらなかった事実。九、法に定められた議会への報告義務を怠り、韓国との間に秘密行政とり決めを結んでいた事実。十、PL四八〇法案による韓国向け食糧輸送をめぐる取引きに関連して明らかに違法の手数料を秘密裡に支払っていた事実。」〔略〕
 引き続いて「これらの容疑を示唆する次の証拠を入手している。一九七四年日本の首相の訪米に際してKCIA及び文鮮明主宰の団体は訪米反対デモを計画した。国務省はこの計画を探知すると同時にKCIAに対し、その中止を要求したと伝えられる。その翌朝文の団体は、デモ開始予定時刻のわずか一時間前になって突如デモをとりやめた。」
 次、「韓国政府職員が文により所有され運営されている反共訓練学校に参加している事実。」
 次、「文のアメリカ人信奉者達は韓国に対し異常な敬意を示すよう教えられ、韓国の国益擁護のため、米国議会に対しロビー活動をするよう送りこまれており文がすいせんする候補者の選挙運動に参加させられ、またソウルのKCIA本部で教育を受けてきている。」
 次、「一民間人として米国に居住している文の側近が韓国大使館の情報通信施設を常時使ってきた事実。」
 次、「文主宰の団体の会員達及び朴東宣の共同事業者達が共同してワシントンのディプロマット・ナショナル・バンクの株式の絶対過半数を所有している事実。自分達の私産を総て同団体に献納したとしようとする文の信奉君達が株式購入の資金をどこで確保したかについては不明の点が依然残されている。」、まだいろいろありますけれども、時間の関係で、そういうような具体的な事実を、証拠を入手した、こういう情報がレポートとしてこのとおり出されているわけであります。

 このあたりの話はこれ以上踏み込まないが、関心ある人は、極東ブログ「米国会議員統一教会文鮮明戴冠式に参加していた」(参照http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/06/post_16.html)も参照されるといいかもしれない。
 朴東宣は日本とも関わりが深い。〔略〕

ぽちっとな 

韓洪九の韓国現代史 韓国とはどういう国か

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韓国現代史 (岩波新書)

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