カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

国防論

 現在、日本は年間五兆円の軍事費を使っている。軍事費で見ると、世界二位の支出だ。現在の年間の税収は、三十兆円しかない。この軍事費は全くのムダである。どうムダかというと、以下のリンク先のようにムダである。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050125/1106606759 アメリカの軍事産業(ブッシュのスポンサー)に日本の国家予算を献金しているのが、現在の日本の軍事費の使われかたである。
 「北朝鮮が」とか「中国が」とかぎゃあすか言っているのは、平和ボケしまくって欠片も戦略的思考のできない「なんちゃって愛国者」か、防衛機密費増額を狙っている暴力団か(十五年戦争の頃、暴力団は機密費で飼われていた)、霊感ビジネス団体・統一協会か、イスラエルに飼われたカルト宗教「キリストの幕屋」の戯言なので、そういう雑音はスパッと無視して、軍事費の正しい有効的使い方を以下に書く。

◆有効な戦略◆

 1;五兆円のうち、少なくとも一兆円程度を使って、「日本大好きキャンペーン」を、米・英・中・露・韓・EUに向かって、ガンガンに飛ばせ。世界各地にある日本商社を使って、日本のオタク産業をガンガンに売り込め。そのついでに各国のあらゆる情報を収集しろ。アメリカからの情報に依存するな。アメリカはハリウッドを使ってこれをやっている。
 2;心理学者・社会学者・歴史家・メディアの専門家・宣伝マンの最も有能な人間から成るチームを作成しろ。内閣直属・あるいは官邸直属で。ここで世界への宣伝戦略を練り実行しろ。全世界が日本のファンになったら日本を攻撃しようとは思わなくなる。戦争の可能性を低減するのは政治の要諦だ。
 ただし警察と総務省官僚はこのチームから排除しろ。無能だから。
 3;五兆円のうち、一兆円程度を使って、中国で新聞・テレビを立ち上げろ。ついでに中国版2chを立ち上げろ。新聞社とテレビ局は体制協調派と体制批判派の二つを用意しておくとさらにいい。そこでガンガンに日本アニメと日本特撮を流せ。
 4;北朝鮮に対しては、拉致問題なんてどうでもいいから、テレビをムリヤリに押しつけろ。国連から監視員を1000人ほど送って、街頭テレビを設置させろ。で、韓国のニュースとドラマを流させろ。ついでに携帯電話と小型ラジオをムリヤリに一万個ほど押しつけろ。そうすれば三年もしないで北朝鮮体制は倒れる。一兆円もあればこの作戦充分可能だろう。

◆ムダな支出◆

 ところで自民党は、軍事費以外に、毎年一兆円の「軍恩給付金」つーのを、戦時中に軍属だったり消防団員だったりした人々の親族に配っている。この一兆円の「軍恩給付金」が、靖国関係の利権になっている。これは全くムダな支出だから、何しろ六十周忌すら終わっているのだから、この金を、「日本大好きキャンペーン」戦略に支出転用しろ。なに、靖国を愛する「愛国者」の方々なら、国防のためなら自分の利権など喜んで手離してくださるはずだ。

核武装論は全くのナンセンス◆

 日本では核武装論は全くムダだ。ナンセンスだ。
 第一に核戦争は国土の広い者勝ちだ。仮に中国との戦争を想定した場合、中国政府はどこまでも奥地に逃げることができるが、日本の側はそうはいかない。
 第二に仮に中国と核戦争をした場合、自然界の風は原則的に西から東に吹いている。つまり中国から日本へ向かって吹いている。日本が中国へ核をぶっ放したら、日本は核に侵される。全く無意味だ。
 第三に、「敵」は核ミサイルを使う必要がない。日本の大量にある原子力発電所の近所にラーメン屋を作ればそれでいい。原発職員が出前を注文した時に内部に入り込み、職員を殺し炉心を暴走させれば、核兵器を使用したのとほぼ同じ効果を得ることができる。高価な核兵器なんか作る必要は「敵」には全くない。
 日本でメルトダウンが起きても、自然界の風は原則的に西から東に吹いている。北朝鮮も中国も日本の核災害によって被る被害は、その逆より遥かに小さくて済む。ついでに言うと、このゲリラ戦は、小規模なカルト団体でも可能だ。
 こんな危なっかしい原子力発電所なんて、国防上全く無意味だ。ていうか有害だ。アキレス腱だ。福井県にしろ新潟にしろ、原発密集地域は北朝鮮からボートで接近できる場所だ。国防上危なすぎる。とっととなくせ。