「入学試験制度」
この入学試験制度というものは、もともとは中国の試験制度を真似て日本でつくられたものです。(16p)
一九一〇年までに政府のものではない私企業のきわめて多くが、大学卒業者からのみ新入社員を採るという習慣をもつに至っています。新聞社もまたこの習慣に従うようになりました。この点では日本は、産業革命の発祥の地であるイギリスよりも先進国となりました。(18p)
出典;鶴見俊輔『戦時期日本の精神史 1931年〜1945年』岩波現代新書、2001年。戦時期日本の精神史―1931~1945年 (同時代ライブラリー)
- 作者: 鶴見俊輔
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1991/10/15
- メディア: ペーパーバック
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入学試験制度って、日本の数少ないオリジナルだったんだな。科挙試験の後裔だったのか。そうだったのか…