カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

基軸通貨でなくなるドル

http://tanakanews.com/f0315dollar.htm

基軸通貨でなくなるドル 2005年3月15日   田中 宇
 為替相場は先週後半、ドルが世界各国の主要通貨に対して売られ、大幅下落した。その後、今週に入ってドルは円などに対し、やや値を戻した。だがこの過程で、これまでは可能性としてのみ語られていた「ドルが世界の基軸通貨でなくなること」が、先週の後半を境に、現実のものになり始めるプロセスに入った観がある。 〔略〕
▼弱くなるアメリカに寄り添う日本
 通貨の世界におけるドルの覇権が弱まり、政治の世界でのアメリカの覇権も弱まることを見越したと思われる動きも出ている。韓国では、従来のようにアメリカとの関係を第一に考える国家方針を続けるか、それとも北朝鮮を敵視するばかりで朝鮮半島問題の安定化を阻害しているアメリカと疎遠になり、代わりに中国との関係を強化する方針に転換するか、という議論が始まっている。(関連記事http://www.washtimes.com/world/20050310-101611-5833r.htm
 今後ドルとアメリカの覇権が弱まるという前提で考えると、こうした議論が出てくるのは当然だ。似たような動きは世界中で始まっており、今後、世界は多極化する傾向を強めると予測される。
 そうした中で奇妙なのは、わが日本の動きである。アメリカが衰退しそうなのに、日本政府は対米従属の強化と、周辺諸国との関係悪化策を採っている。何でこんな戦略を採るのか。以前の記事http://tanakanews.com/f0301taiwan.htmで推測したように、憲法9条を改定するために周辺国との関係を悪化させているのか、それとも日本の上層部はアメリカの潜在的な衰退に気づいていないのか、どちらなのかはっきりしない。(関連記事http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050314i214.htm
 もし後者だとすると、今後ドル基軸が崩れていく過程で、日本政府はどこかの時点で遅まきながら事態の展開に気づき、あわてて方向転換を余儀なくされることになる。それが後になればなるほど、アジアは日米抜きで結束し、中国の隠然とした影響力が拡大し、日本が後から入っていくことが難しくなり、日本の国益が損なわれる。

以下も参照のこと
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/535/1043369232/281-289