カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

よきブログ読者がついてくださったようで、嬉しい。

以下のトラックバックがあった。言わんとするところをよく捉えていてくださって嬉しい。
http://plaza.rakuten.co.jp/worlddreams2005/diary/200503270000/
ブログで新しい読者がついてきてくださったことも嬉しい。
ところで、我ながら「なぜこんなに宗教右翼のことばっかり言及しているんだろ」とときどき思うが、私が宗教右翼のことばっかり言及している理由は複数あるが、大きなものは以下。
1;私が同人活動入ったきっかけの1つは「有害コミック騒動」であり、「《有害コミック》排斥運動」を調べていると、「極右系新興宗教が、《有害コミック》排斥運動の母体である」ことの情報が次々継続的断片的に入り、しかもその母体がコソコソ自分の姿を隠そうとし続けているから、こちらも延々調べることになった。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050323/1111561920
90年に同人界を大混乱させた「有害コミック」問題の発信源は、大阪の仏教系極右新興宗教「念法真教」である。
信者八十万人を抱えながら姿を隠しまくり、大手マスコミが言及したがらない極右新興宗教「念法真教」は、やはり姿を隠しまくり大手マスコミが言及したがらない、日本最大の右派団体「日本会議」の構成団体の一つである。「日本会議」は、「救う会」「つくる会」の母体である。そのトップは勝共連合と関係が深い。
2;私のweb生活は「あめぞう」から始まったが、「あめぞう」の頃からwebはクソウヨ荒らしばかりだった。「荒らし」とは何であるのかという考察が私の関心を長く占めていた。「虐められっ子がwebの中で《強者ぶりっ子》する」とネット右翼言説になるのだ、という結論を私は持っていた。
が、小泉訪朝・北朝鮮拉致事件発覚前後から、「職業右翼」「宗教右翼」的言説行為が2ch上を席巻し、マスコミが軒並みヘタレて、非常に気色悪く感じた。web上の「右翼」的発言に「宗教的」臭いがひどく強くまつわりつき、しかも揃って教団名を隠すことが異様だった。
それに対し、「左翼」側の言説が全くwebで流通していないことの不釣合いがまた異様だった。右翼についての古典を調べると「生長の家」など宗教右翼の存在は60年安保以前から観察され言及されているが、現在「左翼」「リベラル」活動をしている人々は、そのことに関しあまり情報を持っていないのではないかと思う。不思議なことではあるけど。
3;私の田舎は新興宗教の巣窟だった。地元の信者数は無視できる程度の数だが、新興宗教による大型施設がいくつも進出していて、町並みが異様になった。地元民は形式的にそれら新興宗教に入らないと生活に支障が発生するほどだった。地元民は欠片の信仰心もなく商売を円滑に進めるため形式的入信するわけだが、一部熱心に信仰している人々は、当人が善人であろうとそうでなかろうと、客観的には貧困か、あるいは不幸で、熱心に信仰した後のほうが不幸だった。
新興宗教の集いに来る人はたいがい善人で、似たような悩みをかかえる者同士が定期的に集って四方山話をすれば、精神的に安定し、ひどく深刻でない程度の事柄ならたいてい解決する。宗教の機能のうちこの部分は肯定的評価できる部分なので、私は宗教自体を否定したりはしない。新興宗教は教義がたいてい浅いのでオカルト化しやすく、歴史的に極右勢力と関係深く、そのため統一協会勝共連合系と関わりができ、極右組織に成り下がる例が腐るほど多いみたいだけど。
4;新興宗教をネタにしたオカルトものの創作を私はだいぶ前から構想していたが、ブッシュ政権以降、現実の方がオカルトじみてきた。ブッシュの票田はアメリカの宗教右翼である。それと連動して日本の宗教右翼も活性化したようだ。だいぶ前から創作作業に入りたかったのだが、現実の方があまりにバカバカしいので、いまだに調べる作業が終わらない。
5;石原慎太郎がはじめて都知事選に立ったとき、民主党HPの、今とは別形式で荒れ果てていた掲示板に「慎太郎が立候補すれば霊友会票が動く」という書き込みを見た。それまで私は宗教団体が政治に関わっている、という意識を持っていなかったが、調べだすと、むしろ保守政党とは新興宗教団体の連合体だと言えるほど新興宗教は政治を動かしていた。石原慎太郎に投票された票はバカなミーハー票ではなく(当然、バカなミーハー票もあるだろうけど)、霊友会を中心とする宗教団体票だ。実際には、宗教団体が日本の政治を左右している。そのように見直すと、日本社会は別な様相を呈しだす。テレビと新聞はそのことにほとんどというか全く触れないので、結果、私は延々新興宗教と政治の関係を調べ言及することになった。