カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

警察というのは、事実を隠蔽するための組織なのかな。

AMLから

ネイチャー2月3日号で記事を書いたシラノスキー記者が4月6日号で、再度、吉井講師の転職に関して記事を書いています。  (ネイチャー記事としては3度目)
http://www.nature.com/news/2005/050404/pf/434685a_pf.html
 その全訳を紹介します。(局所的誤訳はお許しを!)
  重複お許しください。  (転送転載歓迎)     野田
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     転職は日本の拉致調査を阻害する     デイビッド シラノスキー
  遺伝学者の新たなポストはDNA鑑定に関する彼の証言を阻む恐れ
 北朝鮮に拉致された日本人の運命に関する騒動に再度、火をつけた一人の遺伝学者が、そのほんの数週間後に、東京都警の要職に就いた。
 しかし批評家たちは吉井富夫氏の帝京大学から東京都警科学捜査研究所長への転進は彼のDNA鑑定に関する問い合わせから彼を守るために計画されたと主張している。野党民主党首藤信彦議員は3月30日の議会における町村外務大臣との激しいやりとりのなかで、政府が吉井氏を新地位に移すよう影響力を行使したことをほのめかした。
 日本政府は吉井氏のDNA分析は、昨年北朝鮮から提供された火葬遺骨が1977年に拉致された横田めぐみさんとは別人のものであることを疑いもなく証明していると主張した。日本は横田さん、そして拉致されたとされる他の数名の消息の詳細を求めている。
 しかし吉井氏はネイチャーとのインタビューにおいて彼の結果がコンタミ(汚染)の結果でありうることを認めた。(ネイチャー433号 445ページ2005年参照) 日本政府高官は、吉井氏は自らの発言が誤って引用されたと言っていると主張し、ネイチャー記事に反論した。以後、オーストラリア、韓国のドキュメンタリーフィルム制作者また他のリポーターが吉井氏にインタービューを試みたが成功していない。
 首藤氏は吉井氏にこの件に関し、議会外務委員会で証言して欲しいと言っている。しかし吉井氏の警察の新地位においては、彼の雇用主が、ある手続き(首藤氏によれば障碍)に同意しないかぎり出席できない。30日の議論のなかで首藤氏は町村氏に、一民間人のおよそ警察的な訓練を受けていない人が突然、警視庁のトップの地位に就くというのは「驚き」だと語った。彼は「これは証人隠しではないのか」と尋ねた。
 遺骨からはDNAは検出できなかったという、千葉の科学警察研究所の正反対の報告にもかかわらず、政府は吉井氏の結果を断定的なものとして受け止めた。
 首藤氏は町村氏に「巨大な研究機関の言葉を越えて、一私立大学の一研究者の言葉を受け入れるというのであれば、そのような研究機関は廃止してしまうべきではないのか」と迫った。町村氏は首藤氏の質問を“侮辱”と呼び、内閣は真剣に調査に取り組んできたと述べた。彼は「私どもは予め決まった結論を出そうとしたのではない、委員はもっと慎重に言葉を選んで欲しい」と抗議した。
 首藤氏はなお吉井氏を証言に喚問することを計画している、そしてなぜ政府が吉井氏の結果からそんな結論を出したのか、その真相に迫ると首藤氏は言っている。彼は「もしも日本がこの方向に進み続けるなら、日本の科学の評価は根底からつき崩される」と警告している。
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    翻訳 野田隆三郎