カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

世代間情報伝達の希薄さ・世代間情報断絶問題

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050823#1124816316の続き。
以下、id:buyobuyoさんのブログから。重要な指摘。

http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20050824#p3
■[新興宗教研究]炸裂するウェブオルグ!為すすべもなく洗脳される童貞たち!
ってことですか?〔略〕
こんなオルグに手もなく引っかかって洗脳される童貞はバ(ry
吐き気を感じながら読み切った紹介されているネタであるが、驚いたことは、私が20年近く前に読んだ純潔教育洗脳マンガ教材「トゥルー・ラブ・レボリューション」と構成がほとんど一緒だったことである。〔略〕
中心となる話題が HIV ではなくて中絶だか不倫か何かだったが、構造は同じだ。童貞籠絡の必勝パターンという訳か。

以下、id:urouro360さんのブログから。「知恵の継承」について。

http://d.hatena.ne.jp/urouro360/20050823#le
ネットでよくないのは時間軸の概念が薄いために世代を通じた知恵の継承が生じにくいことだなあ、と思いました。〔略〕「純潔」「貞操」ときたらピコンピコンと〔自分の中で〕センサーが反応して、「統一教会統一教会」と騒ぎ立てるもんですよ。ほかにも「○○問題研究会」ときたら「革マル!」、「○○問題を考える有志の会」ときたら「中核!」(この辺は地域によって異なると思うけど)、「(なんかよくわかんないけどインドっぽい専門用語)」ときたら「オウム!」、「あ、もしもし、urouro?久しぶりー。高校の時の同級生の○○ですー。最近どうしてるの?うんーうんー(上の空)、ところでこんど衆議院選挙だねー」ときたら「創価学会!」、「労働者は搾取されてるんだ」ときたら「共産党!」、などなど。自分が大学に入ったころだと、一番重要な教えはどのサークルがどのセクトのダミーかを学ぶことだったんですけど、今はそんなことないんですかね。〔略〕リアルでのそういう経験なしにいきなりネットの大海に接続しちゃうと、そういうちょっとした見分けポイントみたいを知る機会がないのかもしれません。

さて、id:urouro360さんは「ネットでよくないのは時間軸の概念が薄いために世代を通じた知恵の継承が生じにくいこと」とおっしゃってますが、日本人はだいぶ昔から「世代を超えて経験や知恵を伝達する」ということに全く無関心です。
別な言い方すると、日本人は歴史から全く何も学びません。さらに別な言い方をすると、日本人は次世代教育に全く何の関心も持っていません。自身が得た経験や知恵を公共のために生かそうという公徳心を欠片も持ちあわせておりません。その意欲すら一片たりとも持ち合わせておりません。
もちろん私、揶揄的に申し上げておりますが、脳味噌の溶けた「ネット右翼」や「宗教右翼」どもや、彼らの言うところの「サヨク」すなわち「体制擁護者」どもが自画自賛するところの「日本人」の脳内自画像、つまり「日本人は教育熱心だ」とか「日本人は歴史に学ぶ」とか、そんな自画像は全くの戯言でございます。
私が揶揄的にこのようなことを書けるのは、カルトによるweb街宣を分析してくださる方が私以外に複数発生してくださったことへの喜びの表現でございます。
また、本来、webの優れている点は、それぞれの世代に熱心な発信者・伝達者さえ存在すれば、世代間情報伝達の希薄・世代間情報断絶を埋める可能性がここには強くある、という点です。
「世代間情報断絶」の問題は根が深いので後日にまた。