カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

オタクに国境はない。だからこそ、「公定」ナショナリズムはオタクを呪う。

山本夜羽音id:johanneさんのブログから。

http://d.hatena.ne.jp/johanne/20051011
50回目を迎える「コミックワールドKOREA」は日本のデリータートーンが主催するイベントで、今や韓国最大規模だそうです。数年前、台湾でもカミさんと一緒に体験してきましたが、「ヲタクに国境はない!」と実感させられる盛況振りです。〔略〕
未明に戻ったホテルの部屋で、宣さんとさまざま語り合う。話はいつしか日韓の相互理解の問題へ。
「日本の嫌韓派の主張には、正直同意するしかない点もある。けれど、日本のネットで流布している情報の多くは、偏見や思いこみが混ざっていたり、怪しげなデータを鵜呑みにしたりしている。翻訳家である自分が最も危惧するのは、韓国マスコミの日本語翻訳サイトがかなりいい加減で、肝心なニュアンスが誤っていたり、抜け落ちていたりする点だ。言葉の壁が、相互の正しい理解を阻んでいると感じている。」
「韓国マスコミが反日を煽っている傾向が強すぎる。政府も支持率低下に歯止めをかけるため、感情的な反日報道を奨励しているような態度だ。大多数の韓国人は正直、どうでもいいと思っている。」
宣さんの認識は、僕の認識とほとんど大差がないと感じた。〔略〕
翌日、帰国準備でうろうろしていると、今回の日本代表団を引率していたちばてつや先生の息子さんが走り回っている。間際に、厄介な問題が起きてしまった。
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2005100398098
この報道に関して、ちばプロに抗議が殺到しているという。聞けば、ちば先生はそんな話は全くしていないと。(後日、ちばプロから正式な回答が出ている)
http://chibapro.co.jp/toanippo.html
その瞬間、昨晩の宣さんの話が思い出された。この旅の中で、僕は多くのものをみて、多くの人と語り合って、新しい発見をした。理解し合えないと切って捨てたはずの国や人を、それでも、少しでも理解するきっかけになった貴重な経験だった。しかし、そんな感情を嘲笑し、足蹴にするような連中が、彼の国にも、この国にも存在するという現実をあらためて見せつけられる。苦い思いは、未だに残っている。

この記事は、id:andy22さんの以下の記事と呼応している。

http://d.hatena.ne.jp/andy22/20051011/p1
それにしても、この〔カムイ伝〕第1部でさかんに描かれる下人と非人のいがみあい(というか、そのように仕向けられているのだが)、これを観ていて、何やら世の中、全く変わってないなとつくづく思ったり。

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