カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

賃金は高すぎるのか低すぎるのか

Apes! Not Monkeys! から。
http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C673208941/E20060208010619/index.html

本書によれば、

日本は石油価格の急騰に対して、〔当時はまだ比較的安価に動員できた〕労働力を活用する一方、賃金の上昇を抑えて事態を乗り切ろうと考えた。石油価格の上昇は機械設備を動かすためのコストを上昇させる。そこで、なるべく機械を使わないことにして、その分はいわば手作業で対応することとし、加えて賃金上昇を抑制すれば、全体としての生産コストの上昇を抑えられると考えたわけである。(49頁)

というのである。製造業へのロボットの導入では日本が最先端! というのがこれまた平均的日本人の自己イメージだったと思うのだが、実態はきわめて発展途上国的対応だったのでありその結果労働生産性を高めるための技術投資は相対的に劣っていた、というのである。
〔略〕「人件費が高すぎる→人件費を減らせば国際競争力が高まる」という主張が正しいのか、「賃金が低すぎる→無駄な設備投資を減らせばもっと賃金を上げる(雇用を増やす)ことができる→賃金を上げれば消費が増える→人口減をそれなりに補う経済成長が可能となる」が正しいのか。右/左的イデオロギー対立とは別に検証に値する論点であろう。

以上、メモしておく。
[07:10]
上に以下の2つの書き込みを繋げて考えるとちょっと面白いかな、と思った。
パラサイト@ルワンダ http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060130#1138555118
深刻な日本の童貞問題 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060206#1139178296

ぽちっとな