カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

漆間巌(うるま・いわお)官房副長官(元警察庁長官)について

小沢一郎の事件で「自民党は立件できない」と発言した漆間巌官房副長官について、以下ざっとまとめる。

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漆間巌(うるま・いわお)元警察庁長官・現官房副長官が、愛知県警察本部長時代(1996年8月20日〜1999年1月8日)に「捜査費」(国費)で宴会を開いていたことは、情報公開請求で寺澤有が証拠を得、発表している。 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051112#1131727576

http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2005/09/post_cc21.html
2005年9月 9日 (金)  漆間巌警察庁長官が「捜査費」で宴会を開いていた!
 漆間巌(うるま・いわお)警察庁長官(60歳)が愛知県警察本部長時代(1996年8月20日〜1999年1月8日)、「捜査費」(国費)で宴会を開いていたことが、筆者〔寺澤有〕が情報公開法により入手した「3月分捜査費明細書」という文書からわかった。「捜査費」はその名前のとおり、「捜査」に使う費用。それが漆間本部長(当時)らの飲み食いに使われていたとなれば、国民から強い批判が巻き起こるのは必至だ。
 漆間本部長(同)が「本部長激励慰労」なる宴会を開いていたのは、「平成9年(1997年)3月6日」。場所は「名城会館」(名古屋市北区・現在は存在しない)で、金額は「150,000円」。このような宴会が「捜査費」でまかなわれているのは違法ではないのか。愛知県警総務部会計課は、次のとおり説明する。
「捜査費の激励慰労費は、捜査活動に要する経費のうち、長期にわたる重要事件および困難な重要事件の捜査等に従事する捜査員等に対する簡素な激励のための経費です」
 あくまでも「捜査」にかかる「経費」だから、違法ではないということらしい。しかし、いくら「激励」という名目があっても、身内の飲み食いが税金で支払われなければならない理由はない。財務省主計局は、こう話す。
警察庁から『激励慰労費は、単純な飲み食いとは違い、現場の捜査員の率直な意見交換に必要な経費』と説明されています」
 だから「経費」として認め、予算をつけているということらしい。しかし、「飲み食いしながらでなければ、率直な意見交換ができない」などという理屈は、税金支出上、絶対に認めるべきではないし、そのような組織が捜査しているから、検挙率が26.1%(2004年)と低迷しているのである。
 筆者〔寺澤有 〕は漆間長官にもインタビューを申し込んだが、「個別案件についての長官へのインタビューは応じておりません」(警察庁広報室)と拒否された。

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050726#1122398600 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050623#1119478886 http://www.hanchian.org/49-1.html
〔略〕共謀罪新設はもとより刑法全面重罰化・潜入捜査・盗聴拡大・監獄法など治安立法攻撃は更に続く。既に6月8日自民党政務調査会はおとり捜査・潜入捜査、司法取引、盗聴拡大を打ち出している。警備公安畑から警察庁長官に就任した漆間(うるま)は、今春の有事法制制定・警察法改悪を踏まえ「反テロ予防体制」の構築を自らの任務として打ち出している。恐らく元警察庁長官・山田英雄公共政策調査会理事長が6月警察政策学会で打ち上げた、治安対策基本法制定、危険人物の一時拘束、盗聴法改悪、破防法改悪、スパイ罪制定、警察緊急権の有事立法、各種治安機関の警察庁への統合など、有事治安法構想がその内容である。

一方、共謀罪に反対した戸田ひさよし門真市http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060512#1147442056は、「政治資金規正法」の検察・裁判所による濫用で、公民権停止させられている。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090323#1237742739

2

反米嫌日戦線「狼」http://anarchist.seesaa.net/article/112905471.htmlから。

宮崎親分のトークを紹介しよう。

〔略〕麻生内閣内閣官房副長官漆間巌(うるまいわお)がなった。警察庁出身としては〔略〕32年ぶりとなる内閣官房副長官(事務担当)なんですね。(兄の漆間英治は元中部管区警察局長 1958年入庁)〔略〕
ちょうど、その時に旧防衛庁の守屋事件というのが起こる。警察というのは(国家権力としての)暴力を独占しておきたいという欲求が強い官庁なんです。ところが物理的な暴力というのは、圧倒的に自衛隊というのが強いわけでありますが、自衛隊の人事を握っていたいという欲求を持っていてですね、そういうところで(国策捜査としての)守屋事件というのが出てくるし、政治がいまのような流れになってくると(麻生内閣の支持率凋落・選挙予想で民主党の圧勝)、西松建設事件のようにいままで眠っていた事件をポコッと起こして、受け取っていたかどうかはわからないですが、小沢民主党党首の名前を出す。
情報操作というのは官邸の仕事の中心となりますから、そこに警察官僚が座ったと云うことの意味はね非常に微妙な意味合いをもってくるし、もともと漆間という人物は愛知県警の裏金問題の時の愛知県警本部長で会計検査院が入ってきたときに問題化させずにうまく収めたことの功績が認められて警察庁長官になったというそういう略歴のある人ですから、なかなか手強いヤツだという印象を持ちます。〔略〕
〔略〕官庁で増員に次ぐ増員を繰り返していて、一向に職員が減らないのは警察だけなんですね。しかしながら犯罪の検挙率というのはやっと30%に達するという程度なんですね。〔略〕

漆間巌クンの華麗なる経歴

昭和44年6月 東京大学法学部卒業
 7月 警察庁入庁
55年  3月 在ソ連邦日本国大使館 一等書記官
62年  2月 防衛庁陸幕調査部調査第2課調査別室長
平成 元年8月 奈良県警察本部長
8年  8月 愛知県警察本部長
11年  1月 警視庁副総監
12年  1月 大阪府警察本部長
13年  5月 警察庁警備局長
14年  8月 警察庁次長
16年  8月 警察庁長官
19年  8月 警察庁顧問
20年  3月 財団法人交通事故総合分析センター理事長
 9月 内閣官房副長官麻生内閣

〔略〕経歴の中で「在ソ連邦日本国大使館 一等書記官」「防衛庁陸幕調査部調査第2課調査別室長」とあるが、警察庁長官のポストは「公安」関係者でなければ就けないのだ。一説では漆間巌は日本版CIAの創設を画策し、警察利権の拡大を狙っているとも云われている。〔略〕
ところで、昨年話題となった厚労省高官連続殺傷事件。「政治テロ」などとマスゴミは大騒ぎしたわけだが、蓋を開いてみたらただのキチガイによる凶行にすぎなかった*1。これも漆間官房副長官による情報操作だよな。やつは「テロとの闘い」を前面に出し、警察官の増員と警察利権の拡大を意図しているのだろうさ。〔略〕

3 愛知県警裏金事件

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-03-31/14_01.html
2004年3月31日(水)「しんぶん赤旗」  愛知県警も裏金作り 吉川議員が独自調査 内閣委で集中審議
 吉川〔春子〕議員が調査した一九六九年―七六年の愛知県警総務部・総務課の裏金帳簿によると、総務課から会計課にカラ出張を請求、受け取った旅費を裏金としてプール。この中から、総務部に上納される仕組みになっていました。裏金は、餞別(せんべつ)、慶弔費、部長のヤミ手当などにあてられていました。
 吉川議員の追及にたいし、カラ出張が発覚した九六年当時愛知県警本部長だった漆間巌警察庁次長は「非常に古い資料で裏付けのしようがなかった。会計検査院も検査したが、何の指摘もなかった」などとのべました。
 このため吉川議員は、愛知県警の裏金帳簿を入手しながら摘発できなかっただけでなく、戦後一度も警察の不正経理を摘発したことがない会計検査院の責任を追及会計検査院の石野秀世第一局長は「できるだけの努力をしているが、(警察にたいし)指摘事項はない」と認めました。〔略〕

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http://www.news.janjan.jp/column/0902/0902026684/1.php
 内閣官房に「権力の暗部」抱える麻生政権―警察庁出身副長官・漆間巌の存在理由  田中良太2009/02/04
 〔略〕政府・自民党で浮かび上がっているのが事務官房副長官漆間巌が機能していないという指摘だ。
 〔略〕漆間巌は、「天下り」抑制そのものに消極的であるといわれている。安倍政権時代の07年3月、当時の的場順三官房副長官天下り抑制を中心とした公務員制度改革をとりまとめようとしたさい、事務次官会議メンバー(警察庁長官は事務次官扱い)の中で突出した強い姿勢で「絶対反対」を崩さなかったことで知られる。これは警察官僚の立場を代弁したものとされる。〔略〕中央省庁のキャリア官僚が、天下り先の面倒を見てもらえないということになると、その影響は必ず地方の警察官にも及んでくる。〔略〕警察庁キャリアは、地元組のためにも「天下り禁止」に与するわけにはいかないというのである。漆間は調整に乗り出さないだけではない。今回の騒ぎでは、人事院の抵抗を煽るようなことまでやっているらしいのだ。
 なぜ漆間にはこのような行動が許されるのか。任命権者である麻生太郎首相が漆間に期待しているのは、官僚の世界の調整能力ではないからだ。
 事務官房副長官は、旧内務省系の諸官庁の事務次官OBから指名されるのが慣例となっていた。しかし厚生、労働、自治各省OBが多く、警察庁は意外に少ない。〔略〕
 〔略〕安倍内閣の事務官房副長官についても「漆間説」があった。安倍は2001年12月の東シナ海不審船事件のとき官房副長官だった。当時警察庁警備局長だった漆間が防衛庁などより早く北朝鮮工作船と断定し、「重装備の可能性が高い」と言っていたことに強く印象づけられた。その後、漆間に面談を求め、拉致問題だけでなく北朝鮮全般について詳しいことで、全幅の信頼を置くようになったという。しかし安倍晋三がじっさいに任命した事務官房副長官は、大蔵官僚OBの的場順三であった。的場は晋三の父・故晋太郎と親しく、晋三自身にとっては官界についてのコーチ役だった。〔略〕
 安倍の漆間への信頼は揺るがなかった。2007年4月、翌08年日本が議長国となるサミット(主要先進国首脳会議)会場を、北海道・洞爺湖の「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」に決めたことは、それを示すものだった。警察庁長官の漆間が、「警備上最適」と推薦したのが、最大の理由だった。
 しかし漆間の推薦には、別の理由が指摘されている。ウィンザーホテル洞爺はもともと、北海道拓殖銀行系列のリゾート開発会社・エイペックス(本社・札幌市)によって建設された。しかしエイペックスは1998年3月に倒産、同年11月の拓銀破たんの一因となった。
 同ホテルはその後「ザ・ウィンザー・ホテルズインターナショナル」(本社・東京)の所有となったが、同社は大手総合警備会社「セコム」(本社・東京)の子会社であった。警備保障業界は、すべての企業が警察庁の子会社のような様相になっている。とくに漆間は業界との関係が深い長官として知られていた。年齢の離れた実兄で、同じく警察キャリアだった漆間英治(最終ポストは中部管区警察局長)が綜合警備保障会社の社長となっていたからだ。〔略〕
 〔略〕福田康夫が首相に就任したのが、07年9月。このとき福田は〔略〕内閣官房は長官に町村信孝を起用、副長官も全員入れ替えた。事務副長官には安倍が嫌った二橋を復活させた。しかしポスト福田の首相となった麻生は、再び二橋を更迭、漆間巌を起用したのである。〔略〕
 〔略〕漆間に麻生が期待しているものは何だろうか? 一つは情報であり、もう一つは警察を動かせるという権力である。日本の警察は全国に網の目のようにはりめぐらした情報機関である。〔略〕
 支持率低迷に悩む麻生政権が「起死回生の秘策」劇を演じるとすれば、シナリオを書き、プロデュースする人材は漆間巌以外にはいないはずだ。
 いずれにしても、後ろ暗い部分の大きい「国家の暴力装置」代表を内閣官房に抱え込んでいるのが麻生政権であることは強く意識しておく必要がある。〔略〕

5

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060909#1157740160『月刊現代 2006年10月号』から

177-179P「音羽人事観測所」

〔2006年〕9月の自民党総裁選は大方の予想通りなら、安倍晋三官房長官が圧勝し、新政権が誕生する。それに伴い、首相を支える側近の内閣総理大臣秘書官も一新され、財務、経産、外務、警察の各省庁から〔略〕送り込まれる。〔略〕
防衛庁では〔略〕守屋武昌事務次官(71年)が〔略〕4期目に突入し、庁内の関心は「ポスト守屋」に移った。防衛庁プロパーで有力視されるのは大古和雄防衛局長(73年)だが、ここに来て西川徹矢官房長(72年警察庁)を推す声が庁外から漏れてくる。発信源は漆間(うるま)厳警察庁長官(69年)と三谷秀史内閣情報間(74年)の周辺とされる。
ポスト小泉レース独走中の安倍官房長官は、事務担当の官房副長官を現在の二橋正弘(64年自治省)から漆間に交代させる人事を検討していると言われる。警察庁としても官僚トップの官房副長官に加え、自衛隊を取り仕切る防衛事務次官ポストを抑えれば、まさに「わが世の春」を迎えることができる―。〔略〕
小泉首相飯島勲政治秘書官の覚えがめでたい守屋は小泉の訪米にも随行する異例の厚遇を受けたものの、安倍は漆間、三谷と極めて近い。〔略〕

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*1:キチガイによる凶行とはカマヤンは思わない