カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

紀伊国屋事件(99年)

紀伊国屋事件」で検索して来る方が昨日9件、本日22件いらっしゃるので、以下書く。たぶん私が見知らない表現規制反対運動な同志で、wikipedia:紀伊国屋事件を書く上でソースを探してウチに辿りついた方なのだろうな、とか思う。

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児童ポルノ禁止法が施行される直前、1999年10月5日、紀伊国屋書店が各店舗にファクスした事柄とその内容を「紀伊国屋事件」と呼んでいる。
内容はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20080316#1205670872 

2

これのweb上の原文は以前私のHP「日本虚業組合」にあった。ファクス原文を手に、私が全文書き写し、webで公開した。
ファクスの提供者はwebに晒すことを初め同意してくれていた。数ヵ月後、「あの情報がwebに流れたことが紀伊国屋内で大問題となって、私がクビになるかもしれない。削除してくれ」と私に言ってきた。残念だったがHPから削除した。
webアーカイブというのがあって、しばらくそこでは文章が保存されていて、検索にヒットしていた。幸いにしてhttp://members.jcom.home.ne.jp/semaki/zipo/zipokin/4.htmでファクス文書内容を転記してくれていた人がいた。だから今でも読める。私のPC内のどこかにも、たぶんまだあるだろうが。
このファクスは紀伊国屋書店で1999〜2000年頃働いていた人なら、全員見ていて、そして全員に緘口令が布かれている。紀伊国屋書店員で今はもう転職しちゃった人がいたら、事実なのかどうか証言をとってみるといい。事実ですよ。都市伝説ではありませんよ。

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撤去された漫画については→ http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20080523#1211479518

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我々の「表現規制反対運動」というのは、色んな人の犠牲によって成り立っている。事実を一つ伝えるのに、日本ではしばしば失職と引き換えにしなくてはならない。
今は私の知らないたくさんの人が色々動いてくれているが、90年代には私含め数人だけが、webへ情報提供する全情報源だった。そういうアンバランスな状況を脱していることは、日本の市民社会の成熟だと言っていいと思う。それだと言い過ぎだというのなら、オタク社会の成熟くらいに限定しておく。

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画像は http://piapro.jp/content/zc0zz9cga1hcjxil (ひこ)から。
本日の一曲

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動画もう一つ。GAINAXの本物の新作ですよ。↓