カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

アクアマリンふくしま

以下メモしておく。

アクアマリンふくしまの復興日記 復興ブログの終了について 2012/7/23(月) 午後 6:37
http://blogs.yahoo.co.jp/fukushimaaqua/9326268.html
このブログ〔アクアマリンふくしまの復興日記〕が始まったのは震災後の3月31日でした。
当時、津波の影響で電源機器が壊滅し公式HPでの情報発信が困難になったため、Yahoo!さんのブログをお借りして、復興中のアクアマリンふくしまの状況を皆様に伝えてきました。〔略〕
多くの読者様と共に歩んできた「アクアマリンふくしまの復興日記」をこれ以上汚されたくないと考えこのブログを終了する決断をしました。

特に今、私が取り組んでいる福島県を取り巻く原発問題について、今後、情報発信する際にこのような圧力がかかる可能性があるのであれば、現在の職を続けていくことは私には無理です。

ということで、私の机の上には今、明日、提出する予定の退職願が置かれています。
放射線の問題に対しては真摯な気持ちで取り組んでいきたいから…

職を賭して伝えなくてはいけないこともあります。
例えばこのようなことがあります…
現在、いわき市の復興イベントで福島原発近くの福島県大熊町のホタルを放流し、大熊町から避難してきている住民を応援し、町の復興に結びつけようとするプロジェクトがあります。
http://www.f-hotaru.jp/
〔略〕

45.7km。この数字はいわき湯本駅から大熊町役場までの直線距離です。

地図をよく見て頂くと分かるのですが、この間にたくさんの川が流れています。

このプロジェクトでは熊川水系のDNAを持つゲンジホタル300匹が湯本川調節池に放流されました。

飛翔能力が弱いホタルにとってこの距離はどういう意味があるのでしょうか?

淡水棲生物は河川ごとに遺伝子の違いが見られる場合もあり、むやみに放流をすると遺伝子の拡散が起こり、「生物の多様性」を破壊することになってしまいます。〔略〕

アクアマリンふくしまの「オセアニック・ガレリア」には淡水環境の保全のコーナーがあります。
ここでは震災前からホタルの放流について警鐘を鳴らしています。〔略〕
生物多様性」の問題とは別に私が問題だと思っているのは「ホタルは0.5μSv/hの放射線を浴びると光らなくなる」と主催者は主張し、ホタルが復興に結びつくと信じてプロジェクトを行っている点です。

「ホタルは0.5μSv/hの放射線を浴びると光らなくなるので、ホタルの光るところは放射線が低い」とアピールしたいようですが、本当なのでしょうか?

我々は昨年3μSv/hの土地でホタルが光っていることを確認しています。

そこで、6月12日に直接、そのホタルの専門家に会いに行きました。

以下、聞き取り調査の結果です。

●0.5μSv/hでホタルが光らなくなるとの研究は茨城大学との共同研究で行ったとのこと。
データを頂きたいと申し出ましたが、「文部科学省から止められているから出せない」と断られました。なぜ止められているのか理解はできませんが、論文としては発表されていないようです。

●実験自体は7年前に行ったそうで、放射線源にラジウム鉱石を使用したとのこと。

●0.5μSv/hで発光細胞が破壊され始めるのであって、光らなくなるわけではないことも、認めていました。では、実際に光らなくなると思われる線量はどれぐらいであるか質問したところ20mSv/hで光らなくなるのではないかとも。

実験内容があまりに不審な点が多かったため、今度は茨城大学放射線が専門の教授にお問い合せしました。

以下、回答です。

ホタルの件ですが、生物学的にそのようなことはありえません。ヒトの細胞でも0.5マイクロシーベルト毎時の条件では死ぬことも機能変化することもありません。昆虫の細胞は、基本的にヒトの細胞よりも放射線に強いので、そのようなことはないはずです。マイクロがない線量率ならば(つまり0.5シーベルト毎時で何日も飼えば)あり得るかもしれませんが、そんな施設は本学にはありません。
茨城大学放射線生物学者は、小生以前には環境放射線をやっていた人がおりました(すでに定年退職済み)が、その方がそのような実験データを出せる手法をお持ちであったとは思えません(そもそもそれなりの線量率が出せる放射線源は小生が着任するまでは茨城大学にはありませんでした)。また、ラジウム鉱石で照射するなんて専門的な実験とは申せませんし、それだけのラジウム鉱石は茨城大学にはありません(これは小生が本学の放射性物質の安全管理責任者として、把握している事実です)。7年前には小生は茨城大学に来ておりましたが、少なくとも理学部(理工学研究科の理学系)ではそんな実験をしたという話はありませんし、文科省からの研究費でそのような実験があったとも聞いておりません。
基本的に文科省の研究費で公表不可ということはありませんから、もしあれば、学内ですぐに追求を始めます。

とのことでした。

最初、茨城大学さまにご迷惑が掛かると悪いので、大学名は伏せようと考えていましたが、公表しても構わないとの事でしたので、お名前をださしていただきました。

ありがとうございました。

ということで、何ら科学的根拠のない事象をもとに今回の復興プロジェクトが行われています。〔略〕
このブログの記事は7月31日に非公開設定に致します。〔略〕

1年と4ヶ月もの間、お付き合い頂きましてありがとうございました。

以上メモしておく。

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