カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

鬼のいぬ間とか

1

仕事用のPCに限界が来た。限界は一年前くらいから来ていたのだが、わが老母様はPCの寿命というものを理解なさっていないので、PC新規購入に合意がとれず、一年無理してだましだまし使っていた。もう限界。新しいのを購入した。
うっかり、windows8のを買ってしまった。使い勝手の悪いこと悪いこと。windows7にしておけばこんなに苦労しないで済んだのに。

2

赤ん坊は泣くものだ。だが我が老母様は我が娘、老母様の孫が「黄昏泣き」をするという事実を受け止めることができず、いっぱいいっぱいになって、我々に娘を病院に連れて行ってみてもらえと強要した。
ところで我が老母様は、何かを思いつくと、めいっぱいその考えにフィーバーするという悪癖がある。一種の精神病だ。これで我々家族は無駄に猛烈に振り回される。

3

その直前にも、娘の「初宮」の写真が気に入らない、と老母が言い出し、撮り直しをしろ、撮るのならあそこにしろ、撮るのなら嫁の父母と一緒に撮れ、とフィーバーした。撮り直しするのはまあいいが、写真屋で撮るのならけっこう金もかかるのだし時間もかかるのだから、そして何の記念日でもないのに撮るのってどうよ、嫁の父母まで巻き込むのなら日程調整する必要がある、と俺も嫁も思っていたので、撮るのだとしたら初節句あたりにあわせようか、つまり4月3日ごろに、となんとなく嫁と合意していた。が、私が緑内障の検診に行った日に老母様のフィーバーが限界を超え、私のいない間に我が嫁と我が娘を引き摺り出して写真屋に老母様が連れて行った。私はこの写真屋を事前に調べていたけど、予約が結構埋まっている店だから、我々のスケジュールを調整したうえで、と、私と嫁は思っていたが、たまたま老母が電話したその日は空いていたらしく、撮影を老母が勝手に強行した。
乳児の撮影というのは、乳児が泣き出したりなんだりでけっこう手間のかかるものなのだが、我が老母様は撮影の途中でなんか別なことを思いついたらしくて、撮影→現像の選定 という手順のところまで待っているのを放棄して、写真屋を出て、なんかくだらない用を足して、帰宅した。ところで私と老母と嫁の三者が我が家にいないのなら我が家にかかってくる電話の対応すらまともにできずつまり商売に支障が発生するのだが、老母様は「だから急いで帰ってきた」という理屈らしいが、そもそも撮影を午後に行けばいいだろ、俺の診察は午前なんだから、それに今日である必要が何一つないだろ、と問い詰めたら「お前は自分の子供のことなのになぜそんなに他人事なんだウギャ」と老母様のフィーバーに拍車がおかかりになった。さらに老母の言うには「お前は私に感謝すべきだムキー」。
問い詰めの内容には含まなかったけど、なんでわざわざ撮影と選定を分けますか、そんなに近所の写真屋じゃないし、あの距離まで二度手間で我々の用事で行ったら老母様は激烈に怒るじゃないですか、だというのになぜ二度手間にしますか、と嫁は思った。
午後、嫁と写真の選定に行ったが、「お前が写真の選定などしなくていい、ウギャ」と老母様はフィーバーなさった。老母様は我が娘は誰の娘であるのか理解なさっていないようだ。
この老母様のフィーバーは昔からこうではあるが、老人性鬱とかそういうのも加わっているんだろうな、とは思う。

4

我が老母様のフィーバーに付き合って私と嫁がへとへとになった翌日、老母様は今度は黄昏泣きを乳児がするのはおかしいから病院へ連れて行けと強要なさった。
この強要に私は抵抗した。が、家族の一人がアレであり、そのアレが仕切っていた自営業で、そのアレに振り回されるのが常態なここで抵抗しきるのは無理があった。
我が老母が朝突然に我々のその日の行動を指図し強要するというのは、わりとあることではあるが、連続したので、嫁の精神が限界にきた。
私と二人でいる間に、嫁が泣き出した。「娘が泣かなければこんなこと言われないのに、と、娘に対して思ってしまうのが嫌だ」と嫁は泣いた。
病院には行った。事情は話した。私と嫁は「黄昏泣きだよね」と思っているのだが、姑が病院へ連れて行けというから診てもらいに来ました。もちろん、娘はどこも異常がない。乳児は昼夜のリズムがまだ安定していないので安定するまでは「黄昏泣き」をするものだ。
「店舗」へ戻らず、昼食を外食した。嫁と娘には「離れ」へ避難してもらった。私だけ老母のいる「店舗」へ戻った。
翌日も、嫁と娘は「離れ」で過ごしてもらった。その日の朝、嫁は、「離婚を考えた」と私に言った。まあ、そうだよね。

5

我が賢明なる嫁が、我が老母の仕打ちに離婚を考えたそうだよ、と、老母に告げた。もちろん我が老母様は反省能力と共感能力に難のあるお方であるから、自分の言動を反省する能力はない。なぜ嫁が離婚まで思ったのか、我が老母様は実際のところ、まるっきり判らない。我が老母様はそういうお方だ。

6

さらにその翌日、すなわち本日、老母様は我が妹と海外旅行へ行くため、成田に前泊なさりに行った。
本日はコチャコチャと小さいトラブルはあったものの、老母様がいないと我が家は嘘のように穏やかだ。

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