カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

2〜3万円という金額とか

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塾講師時代(2000年代初頭)の俺の年収は200〜300万円くらいだった。漫画家時代は、同人誌売り上げ込み年収300〜400万円くらい。漫画家時代(90年代末)は漫画界の景気が今よりずっと良かった。
塾講師時代の年収は非正規雇用年収で、正規雇用の誘いもあったがそれを無視したが、もし正規雇用になったら年収400〜500万くらいだったかなあ、と想像する。
俺くらいの学歴でまともに就職していたらどの程度の年収が期待できたんだろうと数年前検索した際、40歳代で平均年収600万くらい、という数値が出て、そうかあ、そのくらいがまともな人生での収入かあ、と感じ入った記憶がある。

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俺は金銭的にはすげえ運が良いので、現在は年商5000万円〜6000万円くらいの自営業をしている。自営業で仕入れがほとんどない業種だと資産(俺の場合宿泊施設)が資産を生む好循環に入る。年商と自分の収入の切り分けは税制対策的意味と今後の改修計画的意味がほとんどで、実際の自分の年収というのは数値上は一応出るが、実際には使わず会社に貸す数値のほうがずっと大きく、実際世帯単位でどの程度の金額を自由に使えるのかというと、俺が目いっぱい世帯収入を増やした現在で世帯年収600万、けち臭い老母が無駄にけち臭く仕切っていた時点で世帯480万、老母仕切りのけち臭い時代の俺個人の年収120万円くらい(ここから年金と保険料を払っていた。地獄)。
以上は前置き。

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客に関する愚痴は帰郷して以来5年間延々吐いているが、正味のところ、リピーターになってほしい良質客とリピーターになってほしくない悪質客に分かれる。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20160923/1474637807
俺が帰郷した当初二年は後者をいかに排除しリピートさせないかという戦いだった。幸いにして後者のリピートが終わり、前者に客質が変わった。

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後者の悪質客のリピートが終わったといってもどうしても時々来る。俺としては悪質客を「リピーターにさせない」程度に雑な対応を心掛けている。

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俺は自分のことをリベラルで平等主義な人間だと思っていたが、自営業して数年、主観はともかくとして実際のところは激烈に学歴差別主義者となり人種差別主義者となった。

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客質と偏差値のランクは悲惨なほど連動する。
理性的に解釈すると、家庭がより貧困でなく家庭内文化資産(平たく言うと「躾」)がちゃんと継承される余裕がある層が大学偏差値上層に偏り、家庭がより貧困で家庭内文化資産がそもそもないか継承できない程度な人々が大学偏差値下方に偏る。
砕いて言うと、国立大学の合宿とか青山学院などのお嬢さん大学の合宿だと絶対馬鹿騒ぎせず使用後の部屋がすげえ綺麗なのだが、早稲田・明治あたりだとかなり酷く、帝京大学以下の偏差値だと部屋の汚さは物凄く、いわゆるFランク以下の大学だと部屋が汚いだけでなく深夜まで馬鹿騒ぎして迷惑なケースが多い。
国立大だと「貧困だが家庭内文化資産がちゃんと継承されている家庭」が多く、私大だと「貧困の程度は国立大よりマシか同じくらいだが家庭内文化資産がちゃんと継承できないかそもそも家庭内文化資産がない程度に貧困な家庭」に偏るのだろう。FランクGランク大学の合宿で講師が生徒に課題としている内容は就職の面接指導だったりして切ない。でもって使用後の部屋の激烈な汚さから考えて、俺自身が汚部屋人間であることを棚に上げて、こういう躾のなっていない人間を俺なら採用しないと思わせる。

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宿泊業は現在は一般的には外人客で支えられている。インバウンドというよく判らないカタカナ文字が旅行業界に流通している。
河口湖界隈は外人客で潤う中心部と外人客とは無縁な周縁部に分かれ、俺の地域は後者に属する。施設の体制の問題もある。ホテル業はどの国でも提供するサービスはだいたい標準化されているから日本人相手だろうが外人相手だろうが同じサービスを提供すればいい。
だが民宿や貸別荘は「国柄」が強く出るので、その前提を共有しない外国人客を受け入れるのが色々無理である。俺の地域は民宿中心な小規模宿泊施設ばかりだから外国人受け入れが無理な地域である。俺の施設は幸いに我が嫁が英語に堪能なのでどうにか対応しているが、客側がホテル並みのサービスを期待してもこっちは「簡易宿泊所」であってホテル並みのサービスを提供できないという前提を伝えるのがかなりしんどい。

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以下人種差別的記述となるが、外人客でも香港や台湾の客は日本人とあまり違いはない。大陸中国はかなり違う。大陸中国客を日本が受け入れる際に資産の制限があったが、その制限が低すぎる。もっと高資産の中国客限定で受け入れるべきだったと俺は思う。
外人も当然色々だが、アジア系インド系外人のヤンキーが来たりすると、こっちの神経はすげえ擦り切れるので全力で拒絶したい。

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なぜなのか俺には判らないがヤンキー文化は国境を越えている。その一端は『ハマータウンの野郎ども』のイギリス下層文化と日本のヤンキー文化が驚くほど似ていることから伺える。

ハマータウンの野郎ども (ちくま学芸文庫)

ハマータウンの野郎ども (ちくま学芸文庫)

オタク文化も国境を越えている。俺はマンガ家時代自分を全然人種差別しない人間だと思っていたのは香港の漫画家志望者と親しく交わり同居もしていたからだ。オタク同士だと国籍と関係なく同じアニソンを歌える。
ここまでも前置き。

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JTBからの不愉快な紹介http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20160910/1473518423により、日帰り客を受け入れたが、この日帰り客が予想以上に「リピーターにしたくない」客層だった。
この日は我が娘の保育園の運動会だった。
不愉快な日帰り客の対応をすることにより我が娘の一大イベント観戦をしないというのは全然割に合わない、と、嫁と合意した。
この不愉快な日帰り客から得られる金銭は3万円弱だった。
この日帰り客の対応に俺がフルタイムで入らないで済むように、長年家で働いてくださっているおばさまに出勤をお願いした。
この客たちを受け入れることは割に合わない、と、そのおばさまに俺たちは愚痴をこぼした。

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このおばさまの給与を支払う段になって思った。不愉快な客の対応を強いられた時間は最大値で約5時間、得られた金額は3万円弱。非正規雇用しているこのおばさまに支払った給与は3日間22時間でおよそ2万円。
俺と嫁はその時点で改めて気づいた。俺たちは金銭的に恵まれている。おばさまとは立場が対等ではない。おばさまにもっと気を遣ってしかるべきだ。

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今回の記述はマイホットエントリに上がったワサビの件https://www.buzzfeed.com/takumiharimaya/osaka-wasabi-sushi?utm_term=.riawvdw0v#.twkkaQklaとか子供2人育てるのに要する年収の件http://www.sekkachi.com/entry/Reasonable_income_Japanとかをちと意識している。

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欧米圏には「ドレスコード」という比較的スマートな方法で客を差別し客質を整える文化があるよな、あれを俺は昔差別的で憎々しいと思ったが、自分がホスト側になるとあれは巧い手だと思う。
一見の海外客により店の雰囲気を壊され収入のメインである日本の常連客がそれで離れるのを嫌うというのはホスト側としては判る。どう実際に落とし込むかによりやっていいことと悪いことが当然にあるが。話題の寿司屋は鈍臭く差別丸出しな行いをチェーン店全体でしたみたいだから差別丸出しを良しとする鈍臭い文化だったのだろう。
ドレスコードってその点巧い手だ。

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