カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「ものみの塔(エホバの証人)」の内部で流れている「噂」

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050919#1127055762 
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050920#1127154672 の続き。以下、友人から教えてもらったブログ。
どせいさんエホバの証人日記」http://blue.ap.teacup.com/saturn/

http://blue.ap.teacup.com/saturn/52.html
〔略〕「鳥山明エホバの証人」やその他の〔略〕うわさというのも、エホバの証人社会内で「事実」として流布していったという点を考えると、まさにこの「流言」というものに当てはまるのではないかと思います。〔略〕
というのは、鳥山明についてのこの奇妙なうわさ話は、ほぼ同じような形で約25年前エホバの証人内で流れたピンクレディについてのうわさとかなりの類似点があるんですよね。
ピンクレディは、1980年に突然解散を宣言し、翌81年に実際解散したわけですが、この解散に関しても、エホバの証人の間で、「ピンクレディがブレイクする前に悪霊がやってきて、『お前たちを大ヒットさせてやるから言われたとおりの歌を歌え。そして、80年になったらどんなに人気絶頂でも必ず解散しろ』と指示され、その通りに80年に突然解散を表明した」といううわさがかなり広く流れ、信じられたことがあったらしいんですよね。まさにこの焼き直しという印象を強く受けます。

http://blue.ap.teacup.com/saturn/53.html
まず、社会学におけるもっとも有名なうわさ研究は、フランスのエドガル・モランという社会学者のやった『オルレアンのうわさの研究』だと思います。オルレアンというのはフランスの都市なんすが、1969年にその都市に発生したうわさを分析した研究なんですよね。その研究対象になったうわさってのは、ユダヤ人の経営する最新ブティックの試着室で、若い女性が薬物を投与されて誘拐されてるらしいというもの。例によってまったくの事実無根で現実の被害者なんかはいなかったワケです。(^∀^)ハイ 
モランは、このうわさは女性誘拐・都市化現象・ユダヤ人という三つの要素により構成されると分析してるんですね。つまり、そのイナカにあって大人たちは、最先端のブティックを危険なものとみていて、都市化という現象についても、若い女性たちに危険な自由化をもたらすと感じていた。〔略〕こうした人々の漠然とした反感や想像が、〔略〕現代的・現実的舞台での流言として発生した、ということみたいなんですねそれらにプラスして、ユダヤ人への偏見が、うわさに妙な信憑性を与えたと。
〔略〕人びとの漠然とした不安、敵意、自分たちでは十分理解できない状況、既存の偏見、などが流言を生み出す要素であると分析してるみたいで。
ま、こいつを例のピンクレディとか鳥山明のハナシとかにあてはめてみるとですね。
(>∀<;)え〜
ま、まずピンクレディにしても鳥山明の漫画にしても、エホバの証人〔略〕にとっては、いうまでもなく、「この世の堕落した音楽」・「この世の暴力的漫画」ということになるわけで、これらに対しては極めて強い敵意や反感があったワケですよね。
しかも一方で、エホバの証人の若い人や新しい人なんかは、そういう「世」に対して強い憧れを抱いている場合も多いと。
このあたりの状況からして、かなり「オルレアンのうわさ」と同じ要素があるように思えるんですよね。〔略〕
まあね、ミュージシャン等の成功の裏には悪霊が関与している、という系統のうわさというのはエホバの証人内には山ほど存在するわけですよね。
どせいさんが知ってるだけでも、〔略〕松任谷由美とかXJapanとかラルクアンシエルとかいろいろありますね。ラルクにいたっては、昔出したツインのアルバムの題がark(アーク)とray(レイ)だったからやっぱり「悪霊」が絡んでるんだとかね。
〔略〕そんな風に、エホバの証人内でうわさの対象になるのは、ほとんどが時代の最先端をいってて、社会でもやや奇抜とみなされ、その時代の評価を完全には確立せずに「世の」大人からも眉をひそめられるようなグループだけなんですよね、どんなにヒットしても千昌男やサブちゃんやマツケンサンバが悪霊によってヒットしたってことにはなかなかならないんですよね。
このように、、曖昧な状況や新しい事態に対する人びとの漠然とした不安、敵意、既存の偏見などによって生み出されるという意味で、エホバの証人内のうわさというものは、まさに「流言」というものにぴったり当てはまるような気がしますね。〔略〕

この執筆者はクレバーだ。
このブログを教えてくれた友人いわく、「日本の『ものみの塔エホバの証人)』はオバハンが圧倒的に多いため、演歌に甘い」とのこと。
また、友人いわく、「『ものみの塔エホバの証人)』では『悪霊』を「あくりょう」でなく「あくれい」と読む。イメージとしては『堕天使』に近い。〔だからark(アーク)とray(レイ)で「悪霊」になる〕…arkは「聖櫃・(ノアの)箱舟」で、rayは「光」なんだが…なんでトンデモ解釈と言うのは強引に英語をカタカナ読みで捉えるのか」

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