邪馬台国エジプト説とか義経ジンギスカン説とか
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歴史で諸説あるということを、邪馬台国と南京事件でたとえてみる - 法華狼の日記
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20120227/1330296182
たとえば、邪馬台国がどこにあるのか、歴史学でも諸説ある。有力な説として九州説と畿内説の二つに大別され、近年は後者の説得力が高まっている。しかし諸説あるからといって、邪馬台国がエジプトにあったという珍説までが妥当な学説となるわけではない。邪馬台国はエジプトにあった!?http://homepage3.nifty.com/boumurou/tondemo/kimura/kim_yama.html
南京事件の諸説紛糾も同じように考えることができる*1。
というブログがありまして、このブクマコメントに
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20120227/1330296182
ksaitou 「邪馬台国はエジプトにあった」という説の方がよっぽど驚いた。南京に目が行きにくくなるので例としては不適当ではないだろうか?それくらいの衝撃だった。 2012/02/27
というのがあったので、ちょっと記したくなった。
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「邪馬台国はエジプトだよ」説の提唱者・木村鷹太郎について詳しいサイトは以下↓
疑似歴史学事典/木村鷹太郎の「新史学 http://homepage3.nifty.com/boumurou/tondemo/dic/kimura.html
木村鷹太郎の世界 ──『海洋渡来日本史』を読む── http://homepage3.nifty.com/boumurou/tondemo/kimura/kimura00.html
邪馬台国はエジプトにあった!? ──木村鷹太郎の邪馬台国=エジプト説── http://homepage3.nifty.com/boumurou/tondemo/kimura/kim_yama.html
以上読めば君も木村鷹太郎マニア。このサイト管理人は木村鷹太郎をちゃんと読んでどこがトンデモか書いている。すごく偉い。
懐かしいな木村鷹太郎。私が高校生の時、雑誌『ムー』で「邪馬台国エジプト説」読んで、生まれて初めて1万円以上する本を購入したのは、八幡書店の木村鷹太郎の本だった。切ない思い出だ。
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木村鷹太郎から連想するのは、「義経はジンギスカンになったよ」説の小谷部全一郎。
小谷部全一郎についてはhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20061127/1164573757「「日猶同祖論」の系譜」をご覧なられたし。偽史のスーパースターたちだ。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/07
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木村鷹太郎と小谷部全一郎を扱っている素敵な本の書評も発見した。
松岡正剛の千夜千冊『偽史冒険世界』 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0511.html#
長山靖生 『偽史冒険世界』話はここからなのだが、キムタカのような"空想史学"はキムタカだけではなかったのだ。
- 作者: 長山靖生
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
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本書は傑作といってよいほどに興味深い本であるが、冒頭から最終ページまで、こうしたキムタカまがいの捏造理論に精魂を傾けたカルト学者たちの系譜がみごとに浮き彫りにされている。
その全貌はぜひとも本書にあたって確かめられるとよいが、そこに紹介されている破天荒なキムタカたちの群像に腰を抜かさないようにしてほしい。 たとえば、「ジンギスカンは義経のことだった」という説を唱えた小谷部全一郎がいる。バカバカしい説だが、その著書には杉浦重剛が重厚な漢文の序を寄せていて、あまりにこの説が世間の話題になったため金田一京助・三宅雪嶺・鳥居龍蔵らが躍起になって反論したもののブームが収まらなかったほどなのである。
〔略〕しかもキムタカたちは、その後の日本に陸続とあらわれつづけていたとも言わざるをえない。いや、今日になおキムタカ現象の跡は断ってはいない。
おお、杉浦重剛が出てきた。
杉浦重剛についてはhttp://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051017/1129486105 をご覧なられたし。
木村鷹太郎も小谷部全一郎も杉浦重剛も、「キムタカ現象」(偽史製造欲望)は、日本において健在である。
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ところで、冒頭の南京事件とか河村たかしとかの話に戻るんだけど、
鎌倉幕府否定論再論 - 我が九条−麗しの国日本 http://d.hatena.ne.jp/Wallerstein/20120226/1330273346
のスマートさには相変わらず羨望を覚える。「鎌倉幕府まぼろし論」。でも、ちょっと誤変換が多かったりするのが玉に瑕。
感じるところのある同志は をクリックされたし
画像は http://piapro.jp/t/TTV1 から