カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか

火薬が市民革命をもたらし、ロケットが市民革命を終息させた

中学受験国語は色々な意味で面白いんだが高校受験国語は色々な意味で悩ましい。とはいえ高校受験小論文指導をしているときに、こんな話をした。設問は、科学と技術が人類の生活をどう変えたか。そして科学のもたらす未来はどうあってほしいか。
中学生くらいだと具体例のストックが脳内に全然ないから抽象的な作文ばかりになってしまう。しかし読ませる作文は具体例が盛り込まれていなければならない。発想法としては、マンガを描く際の発想法と同じで、「科学の功罪」という言葉から連想されるものを列記し整理し構成し、自分がどうその未来を作ることに関わるか、というまとめをするのが望ましい。で、科学の功罪の例を生徒たちに示してみた。
「火薬」の発明により「鉄砲」が生まれた。これにより戦争方法がそれまでの個人戦闘から集団戦に変わった。「鉄砲」登場以前は、武器、たとえば鎧や兜や槍や刀剣は高価であり、高価であるがゆえに貴族のみが武器を所有でき、貴族と庶民との武力差が大きかった。武器は高価であるから、高価な武具をまとった個人対個人の戦闘が中心だった。
「鉄砲」の登場により、戦争はより多く銃器を持った側の勝利になった。戦争が集団戦化する。より多く銃器を持たせるためより多く動員し、「鉄砲」が庶民の中に拡散した。「鉄砲」での戦闘では貴族と庶民の間に差が少ない。より数の多い側が有利であるから、「貴族」対「庶民」の戦闘においてより数の多い庶民が有利となった。それにより、「市民革命」がもたらされた。
科学技術の発展はやがてロケットを産む。ロケットの原理はニュートン力学が元祖だが、実用化したのはナチスドイツのフォン・ブラウンによる。イギリスを空襲する目的でロケット兵器・ミサイル兵器は生まれた。ロケットの先端に人や人工衛星を載せるとロケットとなり、先端に爆弾を搭載するとミサイルとなる。
ロケット技術により人工衛星が打ち上げられ、天気予報・GPS機能その他、我々の生活は向上した。一方、ミサイルが我々の生活を破壊する可能性と共存しなくてはならなくなった。ロケットは国家以外が所有できないほどに高価だ。ロケット・ミサイルにより戦争が決する時代となり、国家運営者と庶民との武力差は決定的になった。そのため、もはや武力による市民革命は起こりえなくなった。
火薬は市民革命を生み、ロケットは市民革命を終息させた。
といった話をした。ここにメモしておく。
[1/29 2:05][1/29 13:37]「科学と技術がちゃんぽんになってないか?」とのブクマコメントを頂きました。これ、早稲田大学高等学院ってところの出題文で、「技術」も設問にあったので書き足しておきます。出題文に出ていた例はロケットと時計でした。科学が時計を生み、時計によって生活が規定されるという社会学的なアレ。
赤木さんへ。上記記述、どこが間違ってますか? それと赤木さんが言及したうちの一人はエネルギーに関して「日本国勢図会」http://www5.mediagalaxy.co.jp/yanotsuneta-kinenkai/japan.htmlレベルの情報を欠落させながら私を得意げに誹謗していたバカですからどうでもいいです。

感じるところのあった同志は   にほんブログ村 政治ブログへ  をクリックされたし。