カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

我が村での会議、我が村の20年後

ウチの地元には農業土地改良区があって、何かそれの総会があるとのことで、ウチも農地があるので出席した。
議題は二部構成で、一部目は町の農林課からの議題。

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国の予算で農道拡幅と水路拡幅整備をするとかそんな話。それに住民の賛意が必要なようで。
で、この国の予算を使うとなると、場所によっては農地を宅地に転用することができないとかそんな。この説明、地図の用意くらい当然にするだろうと俺は予想していたんだが、町は全くそんな用意をしていなかった。この説明について、農林課課長が全然内容も場所も判っていなかった。事務方の職員が「字(あざ)」の地名を色々言っていたが、俺には全然判らなかった。俺だけではなくて出席者の誰も判ってないようだった。
どうも俺の家の農地がダイレクトに関わるみたいだが、そうなのかどうなのかも「説明」では判らなかった。地図を見せて示せ、と発言したかったのだが、他の出席者のおじいちゃんたちの発言で時間が押されたので、その総会内では発言できず。
町としては「説明しましたよ」という形式だけ欲しかったんだね、という感じ。げんなり。

2

二部目は、改良区の地代について。現在8畝につき11000円ほどの地代を土地利用者は改良区に支払っている。
今までウチの村は川がなかったので水田を作るには河口湖から水をポンプで汲み上げなければならなかった。このポンプが何年かに一度修繕しなくてはならなくて、そのために貯蓄が必要だった。
若彦トンネルが河口湖で作られたことにより、若彦路から水が出て、山の向こうの芦川村とこちら側のどちらがこの水を使うかで、芦川村は川があるから必要ないということで、ウチの村がこの水を使えることになった。この水はウチの村の水田に使われている。結果、ポンプによる揚水の必要がなくなった。ので揚水ポンプ修繕費の貯蓄の必要もなくなった。ならば土地代を安くできるのではないか。と、誰もが思う。で、老人たちみんなが発言した。皆だいたい同じ内容の発言だ。だが皆他の発言者の話をほとんど聞いちゃいないので、「俺にも発言させてくれ」と言って、だいたい同じ内容の発言をしていた。聞いていて、げんなり。
田舎の会議ってこういうもんだよね。

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それはそれとして、この総会参加者って、だいたい70歳越えなんだよね。20年後にはだいたい存命していないんですよね。
この農業土地改良区の20年後ってどうなんだろうね。同時にウチの村の20年後だけど。
嫁と話したんだけど、大学に行ける能力があって、他の土地で就職できる能力があって、みたいな人は、ウチの村に残らないよね、そういう篩(フィルタ)が毎年なされ、世代ごとになされているわけで、20年後にはウチの村には、ウチの村以外では生きていけないドヤンキーと、観光業者しか残んないだろうな。観光業者でも我が施設の規模が最小限で、そこより小さい規模の観光業者は次世代は継がないだろう。となると、我が村で残る観光施設は2つだけだ。
ウチの村で農業ってどの程度稼げるんだろうか。ブランド化したらまたちょっと話が変わるだろうけど、そうでない場合、現在の農業従事者は20年後にはいなくなって、次世代は継がないだろうから、会社による農業とかが徐々に認可されて、20年後には、そういう農業会社の小作人的サラリーマンというかサラリーマン的小作人というか、そういうのでいいや、という村民だけが残り、それでは納得いかないという村民は外へ行き、みたいな感じになるだろうなと思う。20年後は娘が成人した時だ。
我が町の20年後は、観光業者以外はウチの村には残らないだろうと予想するので、町行政は、町の人口が一番多いところにコンパクトタウンを作ってそこだけインフラストラクチャが残りそれ以外の村は自給自足するかさもなくば死ね、という政策になって、今さら余所に行けない老人(現在の俺の世代とちょっと下までの世代)はコンパクトタウンのアパートに引っ越して、自力でインフラストラクチャを維持できる観光業者だけがそれぞれの村に点在して、という感じだろうな。
我が娘は、我が村どころか日本に就職先を限らないよう育てたいと思うという点で、嫁と合意した。

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ちょうど似た未来予測 http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20140412/p1 を読んだんだけど、まあ、もし20年後も観光に行ける余力があったらウチを利用してくれ。俺が耄碌していない限り、我がブログを読んでいると言ってくれたら少なくとも1割は割引することを約束する。

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