カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

悪徳警察がパチスロ会社に頼まれ、出版社社長を無茶な逮捕

「ストレイ・ドッグ」から。

http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/07/post_c56d.html
2005.07.12 『紙の爆弾』発行の鹿砦社・松岡利康社長、名誉毀損容疑で逮捕される
 〔略〕月刊誌『紙の爆弾』等を発行している「鹿砦社」(本社・兵庫県西宮市)の松岡利康社長が本日早朝、逮捕された。逮捕したのは地元の神戸地検。関係者によれば、容疑は名誉毀損だという。
 〔略〕出版社社長の逮捕とは「表現の自由」、「報道の自由」の問題も関わるだけに前代未聞の出来事。〔略〕しかも、その容疑対象になっているなかには、阪神球団のスカウトマンの死を巡っての件と共に、パチスロ大手「アルゼ」(現社長は元警察庁キャリア、元参議院議員)の単行本も含まれている。
 松岡社長はアルゼの問題を追及し続けており、これまでに同社からは4冊のアルゼ告発本が出ている。
 その内、2冊目については、アルゼ側の出版差し止めの仮処分が認められ、出版停止になっており、最近も神戸地検で事情聴取を受けていた模様。 また、この7月7日に出た『紙の爆弾』4号でも追及を続けていた。
〔略〕地検は証拠隠滅の恐れもあるということで逮捕に踏み切ったようだが、名誉毀損の対象になっている単行本、ムック本は印刷ないし販売されているわけで、それで証拠隠滅はないだろう。
 どうしてもアルゼ、そして同メーカーと癒着している警察人脈の政治力あってのことと思わざるを得ない。〔略〕

逃亡・証拠隠滅の恐れのない人物を逮捕監禁するのは、刑事訴訟法違反だし刑法違反、つまり神戸地検は犯罪行為をしている。
神戸地方検察庁
http://www.kensatsu-kyoukai.gr.jp/ppo/ppo_kobe.html

蔡焜燦

「世界潮流」から。

http://plaza.rakuten.co.jp/worlddreams2005/diary/200506200000/
実は非常に興味深い事実があるのである。
まずこういう「ネット右翼」は韓国の事をたびたび中傷するのとは対照的に、日頃から台湾を礼賛してきたわけだが、その台湾に対する認識のほとんどが、日本の右翼的宗教団体の熱心な信者である蔡焜燦の「台湾人と日本精神」、そしてそれを下敷きとしている小林よしのりの「台湾論」の記述に依拠しているらしい。「台湾人と日本精神」自体もその宗教団体と深い繋がりがあるという出版社からでている。
しかも更に面白いことに、「ネット右翼」の韓国叩きでしばしば引用される日韓併合と植民地支配を近代化論の立場から正当化するサイトの歴史観は、その宗教団体の主張する歴史観ときわめて似ているという。
また日韓併合と植民地支配を近代化論の立場から正当化するサイトの多くが、韓国以上に日本国内の左翼・リベラル派に対する異常な敵視を特徴としているのもこの団体の主張と重なる部分があるという。
つまり社民叩き、朝日叩き、中国韓国叩き、日教組叩き、市民団体叩き、大東亜戦争肯定、靖国公式参拝推進、台湾礼賛というこの宗教団体の主張と一部の『ネット右翼』と呼ばれる者の動きが見事にリンクしている訳だ。しかもネット上で氾濫していたその宗教団体出版社が出した本の宣伝が宗教団体トップの一声で販売停止になったのと同時に収束&沈黙した事もあったという。
そしてその『ネット右翼』と呼ばれる者が異様に庇いだてするのが自民党安倍晋三な訳だが、この御仁は日本会議という宗教右翼を束ねている団体と密接な繋がりがあることは以前も指摘した。http://plaza.rakuten.co.jp/worlddreams2005/diary/200505110001/
靖国安倍晋三と台湾と宗教右翼探ればおもろい関係なのだ。

「蔡焜燦」が信仰する右翼的宗教団体ってどれだろう、と思って検索した。

http://www.asyura2.com/0411/bd38/msg/329.html
59 :日出づる処の名無し :04/12/27 15:47:02 ID:G+7hJFAz
〔略〕韓国叩きスレでしばしば引用される日韓併合と植民地支配を近代化論の立場から正当化するサイトの歴史観が、生長の家の主張する歴史観ときわめて似ているという識者の指摘がある。〔略〕
韓国とは対照的に、彼らが礼賛する台湾に対する認識が、生長の家の熱心な信者である蔡焜燦の「台湾人と日本精神」、蔡がすべてを手引きして小林よしのりに書かせたといわれる「台湾論」の、誤った記述に依拠している。〔略〕昨年、「歴史教科書の採択が日教組に妨害された証拠」とする内容のスレが乱立したが、日本青年協議会生長の家右翼団体)サイトの、表からリンクされていない画像ページを引用していた。

「蔡焜燦」と「生長の家」で検索してみた。

http://www.geocities.jp/pilgrim_reader/japan/taiwan_2.html
その後、出版元の日本教文社がこの本の廃刊を決定し、著者の蔡焜燦と生長の家との間で何かトラブルがあったらしいのだが、その事情は全然知らなかった。

http://www.aa.alpha-net.ne.jp/abw15438/
 この会では、蔡焜燦(さい・こんさん)さんの著書『台湾人と日本精神(リップンチェンシン)』を発行元の日本教文社が販売中止を決定したことについて、客観的な情報を発信していきます。〔略〕
 最近、谷口雅宣・生長の家副総裁がホームページ上で、蔡焜燦氏との裁判について、「全面勝訴」などと書き、「生長の家」組織では「勝った、勝った」などと言って回っている者も一部にいるらしい。
 しかし、蔡焜燦氏の裁判は、東京高等裁判所の斡旋により「和解」で終結したのが真実である。谷口副総裁らの「全面勝訴」宣伝に対して、裁判内容をよく知る関係者から、以下の反論メールが届いたので、お知らせします。

インターネットは便利だ。意識さえもっていれば、宗教右翼団体どもについての情報が蓄積されていく。
…「共謀罪」は、「サイバー犯罪条約」に絡み、インターネット規制をも目的の一つとしている。「共謀罪」が成立すると、宗教右翼どもと安倍晋三と警察官僚どもの「共謀」の実態情報が、インターネットで獲得しにくくなるだろう。

「有害コミック」問題再考

有害コミック」問題再考     鎌倉圭悟

九〇〜九一年に「有害コミック問題」というのが起きました。
和歌山県田辺市からはじまりました。
この「運動」を起こしたのは「念法眞教」という仏教系新興宗教です。

朝日新聞九一年五月二九日朝刊記事
ある県議から「『子供を守る会』の運動の中心は、ある宗教団体の信者だった」と聞いた。
その仏教系新興宗教(本部・大阪、信者・公称八十万人)は、昨年〔九〇年〕六月から八月にかけ、機関紙で性描写のある青少年向けコミックを批判する特集を六回掲載。そこでは道徳教育や愛国心の重要性を強調、「言論・表現の自由との美名のもと、すべての日本人を『性の奴隷』に仕上げようとする危険極まりない《亡国》の途をたどりつつある」と指摘した。〔略〕機関紙が火をつけたのは事実と思う。

『創 91年6月号』
〔コミック排斥運動を展開した宗教団体は〕関西を拠点にする仏教系の新宗教で、信者は八十万人とも言われ、組織力は強大なものがあるらしい。仏教系でありながら、靖国神社国家護持、北方領土返還運動の先頭に立ち、〔略〕信者を大量動員するなどの活動をしていると言う。当然、自民党とのつながりは深い。
コミック排斥運動が展開されている地域を見ていくと、この教団の寺院の所在地に重なっている。 

『‘91 出版レポート』
〔略〕この教団は、信者数約八十万人で、生長の家統一協会にも及ぶ組織力や政治力があるが、これまでマスコミにもその名が登場することはほとんどなかったようだ。明仁天皇《即位》の奉祝パレードでは大量の信者を動員する《極右》教団でもある。政治に力を持つ宗教は、男性活動家が多いが、この教団の主力《部隊》は女性。しかし、活動時は個人的立場を強調し、なかなか教団名が表面化することはない。

本拠が大阪で八十万人(当時)の信者を擁する宗教団体は「念法眞教」です。

『改訂版新宗教ガイドブック』KKベストブック
念法真教 信者数80万7486人(当時)。仏教系。本拠地は大阪府大阪市鶴見区。教師(教団における中間管理職的立場の信者)5570人のうち、4049人が女性。寺院住職の七割が女性。

念法眞教開祖小倉燈主の葬儀委員長は住友銀行会長(当時)の磯田一郎でした。
磯田一郎はイトマン事件で辞任してます。

念法眞教」は日本会議大阪」の重要構成団体で、西村眞悟の支持母体です〔一〕。

日本会議」は、1997年に「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」が合体して結成された。「国民会議」は、保守系文化人を中心としつつ旧軍関係者とも共闘する組織であった。「守る会」の方は、神社本庁生長の家仏所護念会念法真教モラロジーなど宗教・修養団体が中心となり、そこに曹洞宗管長・日蓮宗管長なども名前を連ねる宗教関係者中心の団体であった。〔二〕

日本を守る会」とはまたイケ図々しいね。「近代社会日本」への破壊活動じゃないの?
有害図書」って、左翼系・野党系の書籍・情報のことなんですよね。
念法眞教」機関紙「鶯乃声」では、東中野修道亜細亜大教授が「南京虐殺はなかった」論を載せてます〔三〕。

〔一〕俵義文HP「俵の解説 映画『プライド』関係」から。
http://www.linkclub.or.jp/~teppei-y/tawara%20HP/kaisetu.html#%81%99%89f%89%E6%81u%83v%83%89%83C%83h%81v%8A%D6%8CW
「大阪の念法真教という宗教法人は信者に『プライド』の前売券を大量にばらまいた、という情報がある。この宗教法人は、大阪に信者数が多く、日本会議大阪の有力な構成団体である。また、超タカ派衆議院議員西村真悟自由党)の支持母体にもなっているが、念法真教に西村支持を働きかけたのは田中正明だということである。」田中正明は、松井石根大将『陣中日記』を900ヵ所以上改竄した事件を起こしている。
〔二〕「日本における『宗教右翼』の台頭と『つくる会』『日本会議』」日本の戦争責任センター事務局長 上杉聰 http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/0_conb07.htm
〔三〕「南京大虐殺の徹底検証 20世紀最大の嘘南京大虐殺の徹底検証」念法眞教機関紙「鶯乃声」平成12年3月号。http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/7154/12-2.html
今回の原稿は、サークル「クロスファイト!」の発行した同人誌『気持ち悪い人達6 コミケ最後の日!』(1991年7月)を参考にしました。以下に資料として保存してあります。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050408

[02:07]

以上、某誌への原稿。
以下、追記。
にしかた公一は「念法眞教」を把握していたのか…。
http://hp1.cyberstation.ne.jp/straycat/watarumovement/talks/loftplusone-1/question3.htm
じゃあ、私も何度か耳にしていたのかな。記憶には残ってないけど。(聞いていて記憶に残っていないとしたら、当時私は「宗教叩き」が大嫌いだったからだろう。私を「カルト大嫌い」と2chで評している方は、見当違いである。)