カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

平和神軍とラーメン花月/カルトと嫌韓厨

悪徳商法?マニアックス」経由でhttp://beyond.2log.net/akutoku/topics/2005/0928.html平和神軍観察会」vs平和神軍の裁判の告知を知ったので、聞きに行って参りました。
カルト団体「平和神軍」をウォッチしていた「平和神軍観察会」 http://es.geocities.com/dempauyo/ さんが、「平和神軍」から数々の嫌がらせ・脅迫を受けた末に、カルト団体「平和神軍」がいけ図々しくも「平和神軍観察会」さんを「名誉毀損」で訴え(被害者と加害者が明らかに逆転している)、警察はなぜかそれを受理して立件し刑事事件化した、という裁判です(警察とカルトの癒着はよほど深刻なのかな)。

平和神軍」とは

以下、「平和神軍観察会」 さんの意見陳述書。

平和神軍観察会」 http://es.geocities.com/dempauyo/
平成16年刑(わ)第5630号 名誉毀損被告事件  意見陳述要旨
〔略〕今回の事件についてご理解を頂くためには、まず「日本平和神軍」という団体について説明する必要があります。

1 反社会的な差別主義

 平和神軍が常軌を逸している点の一つに、異常なまでの差別主義があります。
 平和神軍のホームページでは「朝鮮奴隷」という言葉を多用し、また「この世界には犬を食らい 人間を食らう民族がいる この人達は人間なのだろうか 友を食らい仲間を食らう それを鬼というのではなかろうか 人の痛みが分からねばとても人間とはいわれまい」という酷い発言を堂々と載せています。
 他にも、「隣国は犬を食べる野獣」「シナ人は野蛮人である なぜか? 人間を食うからである」〔略〕などの発言があります。〔略〕

2 極右的思想とオカルト的思考

 平和神軍は、自らを軍隊と称し、極端に右翼的思考をする団体で、加えて神憑り的です。
 平和神軍のホームページには「日本の中心は天皇であり日本国は世界の中心である」「我々は、神国日本の民である」「天皇こそ現人神であり時空をこえた神の証明である」「天皇は宇宙の中心」「核武装国家 これが21世紀の神国日本のあるべき姿だ」という記述があります。〔略〕

3 法華経以外を否定する宗教的排他主義

 平和神軍は右翼であると同時に、法華経を奉じる宗教団体でもあります。
 「南無妙法蓮華経は日本国の新仏教なのです。我々はこれ以外の仏教を認めません」「神国日本の新しい本仏(全ての人が渇仰し救いを与える教主)が日蓮大聖人なのです」「キリスト教のような宗教は終末観一つみても邪教であると断言できます」と、極めて排他的な思想をホームページで開陳しています。

4 自らの神格化と批判者を脅迫する犯罪者的集団

 黒須英治氏はホームページ上で、「僕は仏陀である」〔略〕と発言しています。そして、批判者に対しては極めて脅迫的です。〔略〕平和神軍のホームページ上で、私の個人情報に50万円の懸賞金を掛けたり、私に対する殺人予告ともとれる掲示板への書き込みをしたり、私の自宅前に物を置いて帰るなどの行動に出てきました。

5 以上の観点から、平和神軍は極めて危険で、反社会的なカルト集団と言えます。

第2 グロービート・ジャパン平和神軍の関係について

 グロービート・ジャパンは「ニンニクげんこつラーメン花月」という200店舗を越えるラーメンチェーンを運営している会社です。平成14年6月まで花月食品という社名だったこの会社は、右翼系カルト教団である「日本平和神軍」が母体の企業です。
 花月の設立時の取締役は黒須英治氏の3人の息子と娘婿のみ、監査役黒須英治氏の跡を受けて日経企画の代表取締役に就任した人です。次男黒須直治氏は、黒須英治氏が代表取締役を務めていた会社である日経企画の取締役も、一時期兼任していました。〔略〕

第3 黒須英治氏の問題について

 「日本平和神軍」の総督、「グロービート・ジャパン」の会長、「イオンド大学」の総長など、平和神軍とその傘下の団体を支配する黒須英治氏について述べさせて頂きます。

1 宗教法人ブローカー

 黒須英治氏は、NHKに「宗教法人コンサルタント」として出演したり、茨城の宗教法人を乗っ取ったとして訴えられたことや、そしてオウムが宗教法人を買いに来たことなどの件で、宗教法人売買を手掛ける人物として雑誌で取り上げられました。この事実については、高裁判決でも認められています。

2 学位製造所「イオンド大学

 そして黒須英治氏は「イオンド大学」という「大学」も創立しています。
 この「大学」には、催眠学部や未知現象研究学部なども存在し、オカルト雑誌「ムー」に広告を出していました。「米国ハワイ州認可」と称していますが、ハワイの住所はオフィスの一室で、キャンパスは存在しません。〔略〕

3 オカルト、催眠術を商売に利用

 表紙に「医者で治らぬ病気を治す!!」というキャッチコピーが載っている「中杉弘黒須英治)の驚異の催眠霊気功」という本を日経企画が出版しています。〔略〕

さて、裁判で「グロービート・ジャパン会長、黒須英治ペンネーム・中杉弘)氏の有難い説法テープ」を聞いて参りました。平成8年10月、信者向けに講演したものです。

黒須英治の有難い説法テープの内容

以下、黒須英治の説教内容の、ごく粗いメモ。

もうじき選挙である。平和神軍自民党を応援する。
大東亜戦争はなぜ負けたか。日本にスパイがたくさんいたからだ。キリスト教徒はみなスパイだ。渡辺昇一さんも私〔黒須英治〕と似たことを言っている。海軍はユダヤのスパイだった。山本五十六も南雲もユダヤのスパイだ。
自民党憲法を改正するため、大日本帝国を復活させるため、戦後よく働いている。その働きを認めるべきだ。
天皇は神様だ。「天皇一家」という言葉は不敬だ〔と言っているわりには黒須英治の講演中の天皇への敬語表現はいいかげんである〕。天皇陛下の臣民として命を賭けるべきだ。王政復古し、祭政一致すべきだ。
天皇は神様だ。神様ったって西洋の神様じゃないよ。ユダヤの神様は人間に試練を与える。だから人間が力を合わせて自然と対抗する。これがユダヤフリーメーソンだ。これが悪魔だ。
教育勅語、あんな素晴らしい教育勅語、それをフリーメーソンは破壊しようとしている。皇后と雅子はクリスチャンだ。皇室を亡きものにしようとしている。雅子の父はフリーメーソンだ。竹下登中曾根康弘フリーメーソンだ。フリーメーソンはどんな悪いことをしても警察に捕まらない。橋本龍太郎フリーメーソンだ。鳩山一郎フリーメーソンだ。
仏教は国を破壊する。日蓮大上人だけが正しい。「立正安国論」。池田大作のおじいさんは朝鮮人だ。創価学会の三分の一は朝鮮人だ。だから創価学会では天皇のことなんて何も言わない。
仏法は法華経、忠義を尽くすのは天皇。日本は天皇がいるから素晴らしい。神国日本が滅んだら世界は闇です。世界は野蛮人ばかりです。天皇がいるから、仲良くやっていける。皆さん、命懸けで布教してください。よく働いてください。私も花月食品の会長としてよく働きます。
芸能人は朝鮮人ばかりです。だから芸能人は図々しい。〔複数の芸能人の名前をあげる〕みな朝鮮人です。〔コリアンへの差別的・侮蔑的な口真似を複数回して、聴衆を笑わせる〕
〔説法の終わりに、鐘を鳴らし〕南無妙法蓮華経〔と唱えた〕

荘厳さとか深みとかの全くない、軽薄なトークだったが、こんなアホな「説法」に騙されるアホが意外にたくさんいるから世の中はアレだ。カルト教団の教義が「嫌韓厨」言説とピタリ一致している以上、嫌韓厨」の中心はカルト信者なんだな、と改めて判った。
次なる疑問は、なぜカルトの教義が「嫌韓厨」なのか、なのだが、やはりあれかな。組織が統一協会末端であることを信者に対し隠蔽・カモフラージュするためかな。
ところで、黒須英治の宗教歴の始まりは、創価学会なのだそうだ。
関連
http://beyond.2log.net/akutoku/topics/2005/0629.html
http://youzo.cocolog-nifty.com/data/2005/06/post_caba.html
http://youzo.cocolog-nifty.com/data/2005/06/post_fd03.html
http://youzo.cocolog-nifty.com/data/2005/06/post_bb23.html
ちなみに隣の法廷では、「ケロヨンクラブ」の刑事事件裁判が行なわれていた。

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平和神軍

平和神軍」で検索してみた。

平和神軍

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B9%B3%E5%92%8C%E7%A5%9E%E8%BB%8D
日本平和神軍(にほんへいわしんぐん)は、中杉弘(本名:黒須英治)が主宰する新興宗教団体である。宗教法人としての認可は受けていない。
中杉「総督」以下信者の全てに軍隊式の階級を付け、また軍服を着て神社参拝するなど、かなり右翼色が濃い。 中杉は、以前は創価学会の信者として活動していたと称しているが、創価学会はそのような信者はいなかった、としている。また、中杉は宗教団体を売り物にする「宗教ブローカー」として何度かメディアに登場したこともある。
日本平和神軍の信者は、パソコン通信が一般的になった頃からニフティサーブ等のネットに出没し、非信者に対して数々の暴力的な誹謗中傷を行うことにより忌み嫌われてきた。現在でも2ちゃんねる等の掲示板に、在日韓国・朝鮮人に対する差別発言や、他の宗教団体に対する誹謗中傷等の書き込みを行っている。
関連団体
◆ 「イオンド大学」は、いろいろな分野でそれなりの成功を収めた人物に対して「名誉博士号」なる学位を贈与し、その見返りとしてかなりの寄付金を受け取ることで有名である。しかしながら、同大学は米国の非認定大学であり、文部科学省の認可等は一切受けておらず、従って同大学より授与される一切の学位には通常の学位のような権威はない (参考)。同大学の教育スタッフには、日本平和神軍の信者がずらりと名を連ねている。
フランチャイズ・チェーン「ニンニクげんこつラーメン花月」を展開する「グロービートジャパン株式会社」の社長である北条晋一(本名:黒須伸一)は、中杉の実の息子である。また、同社の取締役にも日本平和神軍の信者が名を連ねている。

ニフティでは有名だったのか。…そういえば「あめぞう思想板」とか「2ch政治思想板」でもチラチラそれっぽい名前見たような気がするなあ。いやまて、あれは古代帝国軍だったかな。

イオンド大学

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%89%E5%A4%A7%E5%AD%A6
イオンド大学 (いおんど だいがく) は、アメリカ合衆国のハワイに本部がある非認定の大学。(フィリピン・ミンダナオ州立大学との姉妹関係がある、と同大学では強調している)
ハワイ州の株式会社が設立者となっており、授業への出席が殆ど必要も無いに博士号などの称号を販売するいわゆるディプロマ・ミルの一つ。その販売勧誘のためのスパムメールの発信で一時悪名を馳せた。
日本平和神軍との関係が深く、UFO・超能力・心霊現象・超考古学・超常現象・超科学関連の学科・講座を設置している。その傍ら同大学海洋研究所が深海鮫の肝油等の健康食品の総販売元となり、これらの商品を販売したり、販売代理店を募集している。〔略〕
主な教員
矢追純一(ユーフォロジー)
田中正明(日本近現代史)
◆ 名越二荒之助(日本近代史)〔略〕

田中正明と名越二荒之助がここに出てくるか…

名越二荒之助

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E8%B6%8A%E4%BA%8C%E8%8D%92%E4%B9%8B%E5%8A%A9
名越 二荒之助(なごし ふたらのすけ、1923年 - )は、高千穂商科大学元教授(1997年退職)である。
岡山県出身。山口高等商業学校(現・山口大学経済学部)卒業後、入隊。新京陸軍経理学校を経てソ連に抑留。北朝鮮、モスクワ、ハバロフスク等で5年を過す。復員後は、岡山県で県立高校の社会科担当教諭・教頭を歴任。1968年、家永教科書裁判の国側証人となる。1981年、参議院予算委員会参考人として教科書問題について問題提起。台湾・東方工商専科大学の元客員教授でもある。最近は「スライド講演」の依頼が多く、全国を奔走する傍らイオンド大学でゼミナールを主宰している。2004年8月からは、日本文化チャンネル桜スカイパーフェクTV!767ch)にレギュラー出演し、解説及び講師を務める。バングラディシュやパラオなどの日本と関係する国旗を並べるパフォーマンスが有名。

名越二荒之助関連 「サンティン」伝説http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/1274/1114274786/

田中正明

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA%E8%AB%96%E4%BA%89
1982年から1995年まで
三番目に〔南京大虐殺論争が〕大きく取り上げられるようになったのは、1982年の教科書問題の時である。それは、家永三郎が起こした教科書検定をめぐる訴訟であり、この訴訟では南京大虐殺の記述を削除したことについて争われた。それを受ける格好で、洞・本多両氏を始めジャーナリストや歴史研究者が集まって南京事件調査研究会を発足。研究会は日中双方の資料や証言を突き合わせて虐殺事件の全容の解明に乗り出した。
一方、この時、否定論の中心となったのは元雑誌記者である田中正明である。しかし、この時は、否定説が破綻することで決着がついた。というのは板倉由明が陣中日誌の原本と比較した結果、田中が松井石根大将の陣中日誌を編纂する際に600箇所以上の変更ないし改竄を行い、自ら加筆した部分をもって南京事件がなかったことの根拠とする注釈を付記していたことを発見したからである。板倉は大虐殺にはどちらかといえば否定的な立場であったが「改竄は明らかに意図的なものであり弁解の余地はない」として田中を強く非難した。〔略〕

田中正明の松井日記改ざん事件

 一九八五年十一月二十四日付の朝日新聞は、翌日付けで発行される雑誌『歴史と人物』(一九八五年冬号)に板倉由明が執筆した「松井石根大将『陣中日記』改竄の怪」の要点を報道した。
 陣中日記の原本は、南京攻略戦の最高指揮官松井大将が記したもので、自衛隊板妻駐屯地資料館に保管されていたのを田中正明が借り出し、走り書きの日記を判読して出版したばかりのところだった。
 雑誌の編集部は、専門の読解者に手助けしてもらい、同じ原本と対照したうえ、解読を板倉に依頼したものだが、南京虐殺を否定する方向で九百か所以上の削除、加筆、誤記、文章の移動などが行われているのが明らかにされた。
 板倉は同じ紙面で「誤読、脱落はありえても、もとの日記に書いていないことを付け加え、それに注釈までしているのではどうしようもない」と評し、田中は「言い逃れになるかも知れないが、体調などの悪条件が重なりミスしたもので、決して虐殺は虚構だという自分の主張に合わせて加筆や削除をしたのではない。申し訳ない」と釈明した。
 〔略〕さすがの田中〔正明〕も再起不能におちこんだか、と噂されたが、支援者たちに励まされてか再起の日は意外に早かった
 一年半後に、田中〔正明〕は『南京事件の総括』(謙光社)を刊行、虐殺派、中間派のライターたちを威勢よくなで切りしたあと「あとがき」で改ざん事件に言及した。〔略〕「字句に多少のズレはあっても、松井大将の真意を曲げることなく、その目的は完全に果たし得た」と自賛した。その心臓ぶりには脱帽のほかないが、シロウトばかりでなく学者のなかにも彼を全面支援する人がいるから不思議だ。
 〔略〕渡部昇一上智大教授も〔田中正明を支持する〕別のひとりだが、この人は出世作の『ドイツ参謀本部』(中公新書、一九七四)で、写真ぐるみワルター・ゲルリッツのHistory of German General Staff(1953)を大幅借用したぐらいだから、盗用や改ざんには理解があるのかもしれない。〔略〕

偕行社戦史をめぐる騒動

 〔略〕偕行社へ、南京戦史の企画が持ちこまれたのは一九八三年秋で、田中正明が畝本正己を説いて、編集部に協力委員会を作り、畝本の名による「証言による南京戦史」シリーズが翌年四月号からスタートした。
 偕行社内には、南京事件のような政治的テーマをとりあげることに異論もあったようだが、結局は社の事業として取り組むことになり、『偕行』の八三年十月号に小林理事長の名前で「南京問題について緊急お願い」を誇示し、会員に協力を呼びかけた。
 とくに南京戦に参加経験のある会員に期待して「『12月○日○時頃、○○部隊に所属して○○付近にいたが、そのようなことは何も見なかった、聞いたこともない』ということなどを寄せて欲しい」と要望したが、傍点の部分はわざわざゴチック活字を使って強調している〔カマヤン注;傍点部分は、ここでは太字に表記した〕。シロの証言が欲しい、という期待感が丸見えといわれても、しかたあるまい。
 ところが、畝本連載が十一回つづく過程で、シロばかりでなく灰色ないしクロのデータも集まってきた。またこの連載に刺激されてか、マスコミが次々にクロの資料や証言を掘りおこす事態が出現した。なかでも八四年末、『歴史と人物』が掲載した「南京攻略戦・中島第十六師団長日記」は大きな衝撃を与える。
 中島はかねがねサディズム的性癖のある将軍、南京虐殺の中心人物と噂されていたが、初公開のこの日記には「大体捕虜ハセヌ方針ナレバ」とか「此七八千人(原注、投降捕虜)之ヲ片付クルニハ相当大ナル壕ヲ要シ中\/見当ラズ一案トシテハ百二百ニ分割シタル後適当ニ誘キテ処理スル予定ナリ」とか「時恰モ捕虜七名アリ直ニ試斬ヲ為サシム」など、噂を裏づけるような記述が散在していた。
 一方、『偕行』編集部は、松井司令官の専属副官だった角良晴少佐(のち大佐)が六回にわたりマックロを主張する投書を送ってきたことなどで、方針転換をはかり、連載最終回の八五年三月号に編集部を代表して加登川幸太郎が執筆した総括的考察を掲載した。
 角は九十歳近い老人でもあり(まもなく死去)、不正確な記憶が混入しているとはいえ、松井大将が捕虜の釈放を望んだのに、部下の長勇参謀が「ヤッチマエ」と勝手に命令したこと、松井大将と同乗した車が江岸の道に累々と横たわる死体の上を約二キロ走ったことなどを記していた。
 全体のトーンから南京虐殺を確認した加登川は「この大量の不法処理には弁解の言葉はない。旧日本軍の縁につながる者として、中国人民に深く詫びるしかない。まことに相すまぬ、むごいことであった」と書いた。
 『歴史評論』(八六年四月号)で、この経過を紹介した君島和彦らは「極めて高度な政治的判断」と皮肉ったが、宮崎繁樹明治大学教授(偕行社会員)は朝日新聞の「論壇」(八五年三月二十日付)で、旧軍人が日本軍の虐殺を認めて詫びたのは、真実追求の良識があるもの、として評価した。
 このように外部では加登川論文は好評だったが、会の内部から強烈な反発が起きた。とくに松井日記の改ざん事件を契機に遠ざけられていた田中〔正明〕が、老将軍や地方偕行会幹部に「皇軍の名誉を傷つける本を偕行社が出してよいのか」という主旨の手紙をばらまき訴えた作戦がきいて、連載を単行本化する作業は頓挫した。やっと八八年十一月の総会で了解がとれ、八九年中には刊行できる見通しがつき、二年越しのゴタゴタは収拾に向かっているようである。
 (原注)偕行社編『南京戦史』は一九八九年十一月に刊行され、資料集として評価されている。
     出典;秦郁彦「論争史から見た南京虐殺事件」『昭和史の謎を追う 上』(文春文庫、2004年)187p-192p。

田中正明関連
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050409#1112998112
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/1274/1112998471/
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050409#1112994313
田中正明と名越二荒之助は歴史学の知識を欠いた極右系カルト(複数)に養われているっぽいな。

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ブログランキング、社会科学3位

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050409#1113031541の続き。
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となっています。をクリックしてくださっている皆様、ありがとうございます。

三菱銀行と崇仁協議会とベクテル社

以下、メモ。

http://talk.to/noda/
■<新刊>東京三菱銀行 消えた「156億円」預金  Vol.371 10/04/05
東京三菱銀行
 http://www.fsa.go.jp/news/newsj/17/ginkou/f-20050826-3.html
と崇仁協議会
 http://www.suzin.com/
は勿論、さまざまな団体・人物群に対して大胆に切り込んでいる。
 とりわけ多国籍企業ベクテル
 http://www.bechtel.com/
 http://zirr.hp.infoseek.co.jp/020275.html
による崇仁地区の開発調査、同調査に至る旧三菱銀行幹部行員の介在、さらに同行員と崇仁協議会の驚愕の関係を明らかにした第7章は圧巻であろう。

ベクテル社の名前がここに出てくるか。凄い三題話だ。

奥平明男

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051004#1128364450 ← この「平和神軍」裁判に報道取材が全然来てなかったので「日本の報道はどうなってんねん」と思ったが、以下のニュースへ取材が殺到していたのだと聞いた。

http://beyond.2log.net/akutoku/topics/2005/1004.html
奥平明男容疑者、復讐代行詐欺容疑で逮捕
当サイト〔悪徳商法?マニアックス〕に対し、組織的に嫌がらせを繰り返していた奥平事務所のボス「奥平明男」容疑者が、10月3日、ついに逮捕されました。
奥平容疑者は、自らの写真や実名・電話番号をサイトで公開し信用させた上で、「ネットの匿名と戦う代表」「匿名に隠れた卑怯者に天誅を下す」と称して依頼者を募り、2ちゃんねる管理人のひろゆき氏や当方〔悪徳商法?マニアックス〕に対し、非合法な手段で自分の要求を呑ませようとしていた人物です。

悪マニに嫌がらせをしていたのか…「復讐代行詐欺」なんかよりそっちのほうがよほど重大だ。
関連
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/2005/10/post_bd29.html