『アクメツ』終結のこととか
1
『アクメツ』が終了しました。作者がどう終わらせるのかハラハラしていたが、納得のいく結末。現在は政治の大激動時で、その最中にこういうマンガが描かれたことは凄いことだ。着想しても描き切れるものではない。スーパーヒーロー物として描こうという姿勢が成功している。
無理して全ての謎を解こうとしなかった点も大いに学びたい。現実の事件を題材にしている場合、自分なら作中の謎解きに自分が熱中しすぎてバランスを欠いてしまったり、作品を結末に持っていけなかったりしてしまいそうだ。というかそういうところで煮詰まって作品を完成できなくてお蔵入りさせてしまったことが何回もある。謎は解ききらなくていいし伏線は処理しきらなくていいということは、いい意味で学ぶことにする。
作中のストーリーテリングで、唯一引っかかる所は、生たちが素体となるために殺害されることを望み、実際殺害される箇所。生たちはそれぞれ別の人生を歩んできた人間で、それぞれの死はそれぞれ一度限りの死だという側面があるはず。その点を意識するならこうは描かないはず。したがってここだけは瑕疵ではないかと思っていた。が、結末からふり返ると伏線だと言えるので、読者としてよしとする。
塾の小学生から「先生、今、一番面白いマンガは何ですか?」と訊かれたとき、「少年チャンピオンの『アクメツ』だ。悪い政治家や悪い悪人をバッタバッタとぶち殺す痛快ヒーローマンガだ」と薦めたのは3週ほど前のこと。
- 作者: 田畑由秋,余湖裕輝
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2003/02/06
- メディア: コミック
- クリック: 41回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
2
塾、また一人お気に入りの生徒が引越しで退塾してしまった。広島へ。
もちろん鎌倉権五郎のお守りはあげた。
3
「進歩と改革」の原稿でけた。http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/1274/1143133871/
2ヶ月休んでしまった。
今回、ネームのプリントアウトが自前でできなかったので、友人の手を煩わせてしまった。