カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

「教育基本法」改悪の本会議を野党が「拒否」した件について解説/なぜマスコミは誤読を喚起する報道しかしないのか

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なぜ俺のような一介のフリーターが「解説」せにゃならんのかさっぱり判らんが、僭越ながら「解説」する。
まず、立花隆氏の言説を以下にリンクしておく。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/061117_kyoikuho/index.html
これへのブックマークに、若干同情の余地があるものの「頭の悪い」コメントが真っ先についていたから、同情を若干示しながらも、晒す。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/061117_kyoikuho/
# 2006年11月17日 b4-tt 立花隆 ”野党はこの強行採決に怒って、本会議をボイコットしたが、当然である。” ボイコットするのが当然なわけないだろ

野党がボイコットしたのは、「採決のための本会議」である。意味判るかな? 「採決のための本会議」は議論する場ではなくて、「採決」する場だ。審議・議論がなくて、「採決」だけを与党がしようとしたから、それを野党がボイコットしたわけである。出席したら自動的に「賛成多数」で採決になる。野党の選択肢には、自動的に採決される採決のための本会議に出席するか、その出席を拒むかしかない。だから立花隆は「(採決のための)本会議」を野党が「ボイコット」したのは「当然」だと述べている。このid:b4-tt氏は、自分が何を書いているのか理解していない。

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そのid:b4-tt氏に「若干の同情」を私が示すのは、今私が説明した国会の基本事項を、新聞やテレビは絶対に説明しないからだ。つまり新聞やテレビは誤読を誘う書き方を故意にしている。誘われたとおりに誤読したのがid:b4-tt氏である。
なぜ新聞やテレビが国会の基本事項を絶対に説明しないのかについて、以下、私の体験を書く。
イラク人質事件」というのがあった。この時、2chを中心にしてデマが目いっぱい錯綜した。官邸はデマを元に方針決定しさらにデマを拡大した。官邸と警察と外務省がデマを拡大していたとき、市民団体MLはイラクやフランスの市民団体と直接交信し、本来の「報道」の役割を果たした。「イラク人質事件」は、当時、米軍によるイラクファルージャ虐殺がなされ、在イラク日本軍は米軍の輜重部隊として米兵の運送を加担していた。だから「日本人」がイラク人により「人質」になった。
この時、新聞社は事実を知っていた。だが新聞社やテレビは事実を決して報道しなかった。
当時、私は色んな伝手を持っていて、その一つから、「なぜマスコミは事実を報道しないのか」話し合いたい、という誘いがあった。その誘いは上智大学文学部新聞学科教授・田島泰彦からだった。田島泰彦は「メディア(新聞とテレビ)」にあまたの学生を輩出し、メディア政策では「《表現の自由》専門家」「憲法学者」としてあちこちに顔を出していた人物だ。で、その会合に行った。新聞労連やら民放連やら色んな人がいた。真ん中に田島泰彦が座っていた。田島泰彦の後ろで物凄く人相の悪い男が会場全体に睨みを効かせていた。この人相の悪い男が誰であるのかについての説明は最後までなかった。初対面ばかりの人びとだったので、出席者達の口は重かった。「九条問題とイラク人質事件問題は絡めるべきではない」というよく判らない「方針」が田島泰彦からは示された。「質問するな」「考えるな」という威圧を与えたい、という意思だけは伝わった。田島泰彦の席の後ろで会場全体に睨みを効かせていた人物は、おそらく公安だろうと想像する。
以前からなぜ「表現の自由」「報道言論の自由」関連の言説や既存団体は実効的なことを故意に避けるような動きしかしないのか、アリバイ作り以上のことをしようとしないのか不思議だったが、つまるところ、それらの…ネット右翼ならば「左翼」と呼ぶであろう諸団体は、究極のところで公安に牛耳られているのだな、ということを私はこの時の会合で知った。
その会合の後だったか別の日だったか、田島泰彦とあと一人とだけで飯を食う機会があった。全然面識のない私と飯を食っていて田島泰彦も居心地が悪かっただろうが、田島泰彦という人間を知る貴重な機会だと思い、私も不味い飯を田島泰彦と食い、多少の話を田島泰彦とした。そこで彼が語った内容を元に立てたスレが以下である。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/1274/1081957958/l50

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/535/1039730401/99

99 名前: [,@∇@]ノ 投稿日: 2004/04/15(木) 03:05

憲法21条・表現の自由」の「専門家」にして、上智大学新聞学科教授である【田島泰彦】は、「なんちゃって《メディア擁護論》者」で、労組系の集会にはしょっちゅう主賓として登壇するが、彼は日常においては「メディアが悪い」「メディアはバカだ」と吹聴している。その「メディア」に学生を送り込んでいるのは、【田島泰彦】であるにも関わらず。
彼の言う「メディア」はマジック・ワードであり、「大手マスコミ」「資本」といった意味で本来語るべきところを、「言葉の攪乱」のために論を張っている。
【田島泰彦】が「メディア」を語るのを読む際は、「何を《メディア》の語で隠蔽しているのか」 に、感度を尖らせよ。彼の「メディア」言説を、最大級に、警戒せよ。

言論の自由」専門家にして上智大学文学部新聞学科教授である田島泰彦は、公安の犬である。そして日本のマスコミの「左」側は田島泰彦が統括し、「右」側は電通や官邸が統括している。日本のマスコミはそのような形で、だいぶ前から自作自演マシンであり、死んでいないふりをしているだけであり、死んでいる。だから、新聞やテレビは何も分析せず、基礎情報を故意に欠落させ、読者の誤読を喚起するように書かれ、放送されている。
なお、上に述べた「会合」で新聞社勤めの人が、去り際に、「新聞に本当のことが書いてあるなんて思ったら、大間違いですよ」と寂しげに発言したのが、今も私の耳には残っている。
[11/30 02:42 追加]
情報統制機関「電通」については以下参照されたし。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050913#1126558167
情報統制マシン「記者クラブ」については以下参照されたし。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060327#1143396645
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051112#1131727576
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20050912#1126494197

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