「アニメの殿堂・国営マンガ喫茶」こと国立メディア芸術総合センターに200億円かかる件
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090525#1243177782の続き。
麻生太郎はオタク層に媚びようという姿勢があるので、それを重く受け止めて、麻生太郎批判はぐっと堪え今まで全然してこなかったけど、以下メモする。
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/05/post_75.html
無駄遣いの象徴として批判の対象になっている「アニメの殿堂・国営マンガ喫茶」こと国立メディア芸術総合センターについて、5月20日の参院予算委員会で民主党の大塚耕平議員が「『アニメの殿堂』、いろいろ含めると200億円くらいかかるんです。今年度から全廃された生活保護の母子加算手当も200億円くらい。母子加算を残し『アニメの殿堂』を来年まで待つという議論がなぜできなかったんですか」と問うと、舛添要一厚労相がこう激昂した。「1億2500万人が食っていくために経済成長戦略をやらなければいけないのです。政策の優先順位とバランスは、政治の決定です。決定が違うなら、キチンと選挙で戦いましょう」。舛添厚労相の言葉はある意味、正論だ。母子加算手当と「アニメの殿堂」のどちらを優先するかで、ぜひ選挙をやってほしい。有権者の多数が「国営まんが喫茶」を支持するならば、それはそれで仕方ない。
ちなみにこの「アニメの殿堂」に関しては、与謝野馨財務相が明らかな虚偽答弁をしていた。前出の大塚議員の追及に「(センターは)長年の懸案。有識者の方々に会議を開いてもらって決めたこと」などと反論したが、有識者会議が開かれたのはたった半年の6回だけ。しかも、週刊朝日が入手した議事録によると、4月21日の会議で突如「メディア芸術の国際的な拠点の整備について」と題する「案」が配られ、ある委員がこんな感想を述べている。「われわれの検討の結果でこれが決まったのではないと思うのですけれども、すばらしい速度で進んで……」。さらにこの日の会議の最後に青木保文化庁長官がこう締めくくった。「予算が急につくのもアレですけれど、こういう機会は、まず今後50年は来ないでしょうね。100年は来ないかもしれませんね」。
とまあ、こんなんは氷山のほんの一角なのだ。予算説明書や各省の明細書を見ても、わざと検証しづらいようにできている。
経済成長政策なら「国営マンガ喫茶」じゃなくてアニメーターの生活水準を上げろ! と、怒りに震えるのだが、ここに書いてもたぶん届かないので、同志諸姉諸兄、議員にメールやFAXしてアニメーターの生活の惨状を情報を教えてあげてください。いやほんとマジで。議員さんたちや「有識者」さんは貧民の生活を経験したことがないし見たこともないから想像もできないでいるから。
ところで俺はアニメーターの年収とどっこいどっこいな年収の傍らでロビー活動してますんで、ロビー活動すれば何か動くかもですが、機敏にゃできんのであります。
関連 http://goyaku.seesaa.net/article/120213915.html
…と、投げっぱなしにするのもアレなので、とりあえず国会議員事務所にその旨お電話して意見してみました。資料とかちゃんと用意してFAXするほうが100倍効果的なんだけど、とりあえずということで。なんで俺はこんなことにスキルあるんだろうなあ。そしてなぜこの俺のスキルは俺自身の生活を全く向上させないのかなあ。
ところで、ふと思ったんですが、アニメーターがもはや日本に1000人しかいないらしいのだから(この情報は確認を要するけれど)、その全員とは言わないまでも、ある程度仕事の実績があるアニメーターは「人間国宝」に準じるかたちで国が支援というか給付というかそういうことをするべきなんじゃないだろうか。「人間文化財」として。そのぐらいの保護政策をとらないと、朱鷺と同じで早晩絶滅してしまうと思う。