カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

表現規制反対活動を昔していた。元エロマンガ家。元塾講師。現在は田舎で引きこもりに似た何か。

入山料についての考え

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20130519/1368984564 http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20130624/1372076918の続き。入山料について、某所から意見を求められたので、以下書いてみました。

富士山入山料・入山規制の件について

入山料・入山規制には賛成する。

入山料・入山規制賛成の理由

1;第一の理由として、登山者・富士山入場者の安全を鑑みて、入山規制・入山料導入は必要だと考える。世界遺産登録以前から富士山頂上の登山者の渋滞は問題となっていた。また「弾丸登山」や軽装による安易な富士登山が問題となっている。富士山頂で登山者の渋滞が起きていること自体異常で、登山者の安全の面からも早急な対策が求められる。よって、入山料導入等により登山者数を軽減し、安易な登山者を抑制することは必要と考える。
2;第二に、万が一富士山登山で事故が起きた時の保険料の財源としても入山料は有効と考える。
3;第三に、富士山が世界文化遺産となったのは、「富士講」の信仰の山だったという理由が大きい。「富士講」では入山の際、かなり高額な初穂料を収めた。富士山が無料で安易に登山可能となったのは最近代のことであり、本来の富士登山の伝統から鑑みて、現在が異常である。「富士講」の「初穂料」の伝統から鑑みても、入山料導入・入山規制は妥当である。「富士講」の入山料・初穂料は相当に高額だったのだから、その伝統に沿って入山料は設定するのが望ましいと考える。
4;第四に、イコモスから入山制限を現に求められているという事実がある。入山制限をすることが世界遺産登録の条件である以上、入山制限を我々が拒むのは筋がおかしいと考える。いかに有効な入山制限をかけるか、を考えるべきである。

入山料の金額についての考え

 1;入山料はある程度高額にするべきと考える。他国の入山料や、「富士講」の初穂料の相場を情報として必要とする。行政には至急その情報を集めて、我々の検討材料とするよう公開してほしいと要望する。
 2;入山料は、一合目から徒歩で入山する場合と、五合目から入山する場合では、大きく格差をつけるべきである。
3;一合目から徒歩で入山する場合は5000円程度でよいと考える。5合目からの入山には5万円程度の入山料を設定するべきだと考える。格差は10倍程度つけるのが望ましいと考える。
4;霊山に自動車で乗り入れるという発想自体が「富士講」の伝統から大きく離れたものである。霊山を一歩ずつ自分の足で登って天に近づくというのが「富士講」での富士登山の考え方なのだから、その「修行」をショートカットするのに対しては、それ相応の「入山料」を課すのが望ましいと考える。
5;入山料の一部は、船津口登山道の整備に充てることが望ましい。

入山料の管理や按分についての考え

1;入山料は新たな財源であるから、他の山の入山料の管理事例を参考にしたいと思う。よって行政には他の国の入山料の管理団体についての情報を収集し、我々の検討材料となるよう公開してほしいと要望する。
2;入山料は、まず登山者の安全対策に、次いで富士山の環境整備に、配分するのが優先であると考える。そのうえで、入山料の一部は船津口登山道整備に使ってほしいと要望する。船津口登山道を一合目から徒歩で登山するのが本来の富士登山の在り方だと考えるからである。
3;入山料管理団体には、いわゆる利権などがさまざま発生することが懸念想像されるので、徹底して金の流れや運営の仕方が透明化され、常に公開されることが求められる。

入山料の是非の決め方について

1;入山料の是非について、富士河口湖町住民から意見を今回求めたのは評価できる。
2;しかしながら、すで報道では山梨県は反対していると書かれている。住民による是非議論がないまま、一部の人の反対の声が大きく取り上げられるのは、山梨県の、また富士河口湖地域の民度が外部から疑われることとなり、そのことを懸念する。
3;また一部観光業者が実際に反対しているようであるが、議論の場を彼らが作ろうとしたとは聞かない。にもかかわらず商工会や観光連盟において反対の決議ばかり急ごうとした姿は実際に見た。これは富士河口湖住民として大いに不満を感じ、不快に思うところである。また彼らが入山料に「反対」する意見を聞く機会もあったが、根拠がどれも根拠たり得ず、なぜ「反対」しているのか理解できない。「反対の決議」を急ぐのなら、「反対」する根拠を明らかにし住民の合意形成に努めるべきであると考える。それを「反対」者が努めているようには見えない。公で合意形成のための議論がなされることを望む。

富士山へのマイカー規制などについて

1;富士山のマイカー規制も同様に賛成する。
2;10万円から20万円程度の入山料を支払ってでもマイカーで入山したい人からは10万円から20万円くらいの入山料を徴収して許可すればよいと思う。

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