10月の仕事のつまらなさ
1
我が家業の9月までの仕事のつまらなさと、10月の仕事のつまらなさは、ちょっとだけ質が違う。こんなことメモして誰得ではあるが、メモしておく。
9月までは、脳味噌の芯が痺れるくらいに疲労が蓄積し、トラブルを処理する心の余裕がなくなって、実につまらないというつまらなさ。
10月になると、客が1〜2組程度だけぽつぽつ来るという日が続く。こうなると待機時間ばかりひどく長くなり、20歳くらいまでの嫌な思い出がひたすら思い出される。老母が暇潰しに私を弄る時間が相対的に増えてものすげえ精神的に不健康だ。ありていに言って精神レイプされる毎日。こういうつまらなさが10月は続く。
2
10月になると前記のように待機時間が長くなるので、本を読める時間も出てくる。ので今は竹内洋『革新幻想の戦後史』とか読んでいたりする。のだが、読むうちに過去のトラウマがフラッシュバックしたりして、読んでいられなくなる。文中の些細なものに触発されフラッシュバックして悔しくて堪らなくなったり自己憐憫に溺れたりそりゃあもう大騒ぎ。一人で。内面が。という現象で読み進めることのできなくなる本というのは特に昔は多かった。今もけっこうある。竹内洋の本からもどうでもいいところでトラウマを刺激されたりして、無駄にへこんで、無駄にへこんでいるところで老母が錯乱してトラウマをさらに刺激しやがったり、俺のトラウマの半分は老母によるのだが、10月のつまらなさというのは、そういうつまらなさ。
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