安倍晋三とか枝野幸男とか
以下はごく粗いメモである。
1
繁忙期がまだ終了していないのもあって、ワイドショーを見る時間が少ない。繁忙期が終わってもテレビを見る時間はほんの少しだが。
ワイドショーの視聴者層というのは社会に関心がないわけではない、というかある、でも深くは自力で調べない、という層だ。社会への関心がもっと薄ければ同じ時間帯に流れているドラマを見る。
ここのところ、ワイドショーでは北朝鮮拉致問題に割く時間がすげえ長い。
ところで北朝鮮拉致問題は進展のしようのない問題で、小泉訪朝の時以上の事実なんて出ようがない。と俺は思う。たいがい安倍晋三政権が失政すると北朝鮮拉致問題をワイドショーが扱う時間が長くなるという相関関係がある。小泉訪朝の時に進展して解決するはずだった北朝鮮拉致問題をムダにこじらせて解決不能な問題にした戦犯は安倍晋三とその取り巻きだ。
安倍晋三の失政の最大は消費税増税による日本経済の悪化だ。支持率がもっとずっと落ちて当然だ。だが北朝鮮拉致問題ワイドショーを連日放映していれば内政から国民の目が逸れてしばらく支持率は持ちこたえるかもしれない。
2
国民が被った被害といえば、広島の災害があった。
東日本大震災並びに福島原発事故の時に安倍晋三が菅直人をクソミソに言ってデマ飛ばしまくったその同じ基準を現在の安倍晋三の広島への態度に当て嵌めれば評価はどんなものだろうか。
災害の規模に比べ広島の災害がワイドショーで話題になる時間が短すぎると思うが。
3
日本の国民性は迎合的なところにあり、日本マスコミは権力に対してごく少数のごく短期間の例外を除いて原則的に迎合的だ。第二次安倍晋三政権は恫喝的な感じでマスコミ対策に成功しているようだ。
「社会問題に関心がある」だいたいの人はワイドショーで提供された情報を再話し、ワイドショーが方向づけた感情の方向性に従って感情を発露する。
4
web上、たとえば俺が見ているツイッターのタイムラインではそれとは全然別な思考と情緒が常に流れているが、ツイッターというのは自分が選んだものしかタイムラインに流れないものであり、ツールの特性上広く伝達させるものではそもそもない。無理やりにでも伝達させようという目的においてはツイッターよりは街頭デモの方がまだ手段の特性に適っている。
5
過日、BS朝日に枝野幸男が出演していた。
現在の民主党を纏めようとするのはものすげえ苦労ばかり多くて報われることが少ないだろうし、枝野幸男は政策が得意で人を纏めるのはそれよりはずっと不得意だろうが、だが野党幹事長を務めるというのは将来枝野幸男が総理大臣になる前には重要な下積み経験となるだろう。民主党がふたたび政権を獲れることがあれば、だが。
民主党政権が大きく国民を失望させたことは色々あるが、ムリくり以下二点にまとめる。
1;消費税値上げを野田政権が決めたこと
2;原発事故後の被害者へ寄り添っていないこと
この2点は決定的で、今後の民主党の足枷になる。この2点について国民を納得させることができないうちは民主党政権が今後成立することはない。と思う。
仮に今後自民党を追い落とせるかもしれない材料は
「日本は、親に比べて、より良い収入を得ていると答えた人が他国より圧倒的に少ない。」 再度ブクマ / “日本の貧弱すぎる再分配は戦争をもたらす - throw ideas into shape” http://htn.to/GC5wsc
「日本の家族政策の多くは子どもの貧困の削除を目的にしていない。…子どもが貧困の家庭では親は必死に働いていて、それでも貧乏だから問題なのだ。」 再度ブクマ / “日本は『子どもの貧困』が多い国だと認識しよう - 文人商売” http://htn.to/2g8x2N7P
「老老格差」は遺伝する? その仕組みとは 〈AERA〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)” http://htn.to/xZTho8
というあたりを争点化できるかどうか、民主党がこういうことを早急に争点化しようとするかどうか、という点にあると思うが、民主党はこういうことへの感度が存外鈍いのであまり期待できない。