カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記

田舎の生活とか、政治関係とか、表現規制のこととか、狂乱している老母との生活とか

『ひみつのひでお日記』と、俺が異世界転生していた時期のこと

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吾妻ひでおが癌で入退院したとツイッターで知った。(吾妻ひでおと面識はないので敬称はつけない。)
俺は中学生から高校生にかけて吾妻ひでおから物凄く影響を受けた。ウィキペディアを見たら、吾妻ひでおは俺より17歳年上だった。吾妻ひでおが初めて失踪したのは今の俺より若い時期で、再度の失踪は今の俺くらいの年齢か。ここんとこ俺は自分のうつ症状を無駄に自覚することでこじらせていた。

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お布施というか寄付金的な気持ちで、未読だった吾妻ひでお『ひみつのひでお日記』を新刊で購入した。

2009年から2011年までの日記マンガと、2014年の日記マンガが収録されている。
2010年から、東京都「非実在青少年条例」の件が出てくる。ああ、そういう時期か。
2011年3月に地震の描写がある。そうか。その頃か。あれ、俺、この頃何してたっけ? あ、俺はその年に結婚したんだった。結納から結婚式にかけては老母の空前の狂乱に付き合わされて酷い目に遭った、とか思い出す。
作中に、上京していた時期に面識があった人とか、薄くだけれど関りがあった人とか、大学の先輩(俺は嫌われていた)とかがチラチラ出てくる。
2014年に描かれた「あとがき」に「児童ポルノ所持禁止」「漫画・アニメは除外」という新聞記事を吾妻ひでおが読むコマがある。「児童ポルノ法」はかつて俺が直接に深く関わった事柄だ。俺個人の経験が胸の深いところで甦り、自分の現実世界との繋がりを感じた。
吾妻ひでおとは面識を持たなかったけど、この日記マンガに出てくる何人かの周辺に俺はいた。今の俺はマンガ界からもコミケからも遠く離れたけど、あの世界にいた時期があったんだ。

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上京していた期間て、思えば、異世界転生していたようなものだ、とか思った。
今俺が住んでいる世界とはルールも違うし、登場人物たちの種族も違う。今俺が住んでいる世界にはオタクという種族はない。今俺が住んでいる世界では、オタクという種族は空想上の種族だ。ドワーフやエルフや獣人と同じ程度に。
異世界では今の俺には使えないスキルも使えた。同人誌作成とか同人誌販売とかロビー活動とか。
俺は異世界転生先で少しだけ冒険をして、少しだけ奇跡を起こして、繰り返し現実世界というか「こっちの世界(田舎の宿泊業の世界・狂乱している老母が漏れなく付いている)」に逆召喚されて、もうあの異世界には戻れない。そんな風に感じた。

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吾妻ひでおは、うつ症状とつきあいながらマンガを描いていたのだ、ということを、今までは我がこととして感じていなかったけど、自分がうつ症状になっている今読んで、「すごいな」とも感じるし、「自分にもできるかな」とも少しだけ思う。
『ひみつのひでお日記』の中に出てきた本を何冊か購入した。こっちの世界では、あっちの世界の本を読むのがきついが(魔素不足的意味で)、読めるだろうか。読みたいと今は思っているけど。
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