「素人のキャリア」
http://www.janjan.jp/living/0504/0504115620/1.php
魚住さんは、検察や公安の内部事情について話しました。かつての公安はたたき上げのノンキャリアが駆けずり回って捜査をし、それを優秀で指導力のあるキャリアが方向付けをしていた。ところが、オウム事件以後そのしくみが大きな変貌を遂げたそうです。経験豊かで優秀なキャリアが去り、素人のキャリアが入ってきたことで現場の混乱が起こり、それが現在に至っている。これは公安だけでなく、検察や外務省も同じだということです。
以前、日本現代史の先生に伺ったところ、日本社会の上下の流動性が止まり、学歴官僚制・キャリア制度が整うのは日露戦争以降だそうだ。日本社会が目に見えてグダグダになるのと、キャリア制度が整うのとは同時だ。キャリア制度は日本社会を破壊した前科があるのだから、今回は、「キャリア厨」が日本社会を壊しきってしまわないうちに、早急に廃止すべきだろう。今ならまだギリギリどうにか間に合うかもしれん。
現場を知らないまま20歳代のはじめからお殿様扱いされたら、有能な人間でもバカになる。そういうバカを生産するのがキャリア制度だ。