「精神的・経済的生活の現実に根ざした危機感」を「自然に、同時発生」させているから官庁が怪しい動きをしているわけだが
id:mustelidaeさんのブログから。
http://d.hatena.ne.jp/mustelidae/20050703
いっぺん社会丸ごと堕ちる所まで堕ちて、精神的・経済的生活の現実に根ざした危機感が、社会構成員の多数に、自然に、同時発生的に、発生する時までは、どうにもならないような気がする。
わりとこういう発言をあちこちで聞くけど、どうも私にはピンとこないんだよね。
まず、すでに「堕ちる所まで堕ちて」いるのかもしれない。ワイドショー出演者がそのことに沈黙し「ゲームの悪影響」とかトンデモ言説宣伝していれば、何がどう《堕ちる所まで堕ちて》いるのか、大衆は言語化できず、問題を焦点化できず、沈黙する。
15年戦争末期だって敗戦直後だって革命のかけらもなかった国だし。
特高警察・憲兵・特権階級さんたちの脳内には「大衆が俺たちに徒党を組んで反逆するに違いない」妄想がものすごい勢いで当時吹き荒れていたけど。
危機感で盲目になっている人が大多数になった時には色々手遅れだし、盲目になった人が賢明な選択をする可能性は低いかな、という気がする。
とりあえず、2007年からは日本の人口が減少する。人口減少すればGDPは以後下がり続ける。
団塊世代が定年を迎え、社会には大量の無職の《老人》(戦後最も粗暴な世代)が溢れ出る。これは為政者には恐怖だ。
大量の団塊世代を養うための年金制度などの社会保障制度は壊れる。国民健康保険制度もたぶん同時に壊れるだろうね。
これらのことが政治日程に載っているわけだが。
で、2007年は自民党が「改憲」予定している年である。なぜ2007年なんだろう。他の重要な深刻な問題…たとえば大量の団塊老人失業問題から目を逸らさせるためかな。
おまけに2007年は、統一地方選・参院選・衆院選が一年のうちに全て行われる、「革命が予定されている」年なのだが、どうも《反革命》の連中のほうが2007年について熱心なようだ。
まあ、高級官僚たちの多くは「天下り先が2007年に足りなくなる」ことへ「精神的・経済的生活(もちろん庶民より遥かに高いランクの老後生活を維持するという《生活》)の現実に根ざした危機感」を「自然に、同時発生的に、発生」させているんだろうね。だから「ゲームの悪影響」とか「少年犯罪の凶悪化」とか電波飛ばして口実作って天下り先を新設しようと躍起になっているわけなんだよね。